キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャンのレビュー・感想・評価
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レオ様のパイロット姿
捕まえてみ
実話ということが驚きだった。フランクとカールの間には、犯罪者と捜査官という立場以上に宿敵のライバルという意識が生まれ、それが将来友情へと変化していく。脚色だとは思うが、偶然にもクリスマス・イヴに必ず話すようになるところが映画っぽい仕上がりで素敵です。
フランクの父への愛情は父の言葉・・・女性に名前を聞いて「これ落としたよ」、ヤンキーズのミッキー・マントル、2匹のネズミ等を自分のものにしてしまうことからもわかる。最終的に逃げる気力を失ってしまうのも、父の死を知らされたからなのでしょうね。
ディカプリオの魅力は、『タイタニック』よりもこの映画で発揮されているように思う。もちろん、演技としては『ギルバート・グレープ』の方が上だと思いますが、これからも様々な役を演じていってほしいものだ。トム・ハンクスはもっと目立つべきだったと感じることが残念。
目が離せませんでした。
タイトルなし(ネタバレ)
初邂逅の場面が秀逸。
二人の関係はあそこから始まっている。
奇妙な信頼関係。
最初のうちフランクは見た目よりも幼く見えた。
演出なのか実際そうだったのかは知らないが、それと学校で教師として振る舞ったときのギャップに圧倒される。
天才的な頭脳と行動と、精神面の幼稚さが奇妙に同居している。
ディカプリオの演技はよかったと思う。
実話のとんでもない話
以前観たことがあり、2回目の鑑賞。
FBIの捜査を巧妙な手口ですり抜ける、とんでもない青年のサクセスストーリー。
詐欺師だけれど、結果FBIで働いてしまうのだからサクセスストーリーなのだろう。
高校の教師のなりすましから始まり…小切手詐欺…パイロットまで。
被害に遭った人達、その飛行機に搭乗していた人達の気持ちを考えると、とんでもない悪者でしかないけれど。
大金をくすねて、完全自由な生活を手に入れても、やっぱり一番大切な家族がバラバラでは心は満たされない。
そんな青年の青い部分、いかに巧妙なテクニックでFBIを欺いたのかが、流石スピルバーグ!という快活な演出でテンポ良く進んでいくのでとても面白い作品だと思う(*^^*)
家族思いの詐欺師
トム・ハンクスにレオ様出演のスピルバーグ作品、面白くなかったら不思...
前向きになれる映画だった!!
15年前に観た時は才能があって良いなと言う感想でした。前向きで爽快感のある内容ですが、その反面、単調で長く感じます。父親の為に頑張っているというシーンが度々映りますが、父親には一銭も渡しておらず、おまけに未成年減刑で、振り回されたのは観客だけと薄っぺらく感じました。女性に対する扱いが総じて悪く、逆にこれくらいの距離感が良いのかもと思いました。
タイトルなし(ネタバレ)
鋭く切れる頭を持ち、人を騙すことが天才的に上手い主人公。
頭が良すぎる主人公の、人を騙すようになってしまった原因に「子ども」が見れてよかった。
どんなにお金があっても、どんなに地位や名誉があっても、それで孤独を紛らわすことは出来ない。
死んでいった父、新しい家族がいる母。
自分の帰る場所がないことを悟り、本当に孤独になってしまった主人公、にトムハンクスがいてくれてよかった。
切なくて温かいお話。
好きです。
【仕事でも役立つ!?】アピールの仕方一つで人の見る目を変えられる!
1960年代に世界26ヵ国で400万ドルを
稼いだ詐欺師フランク・アバグネイルの半生を
スティーブン・スピルバーグ監督がコミカルに描いた映画。
物語はアバグネイルが逮捕された現代から始まり
過去の逃亡シーンと今の状況を織り交ぜながら進んでいく。
元々裕福な暮らしで不自由のない生活を続けるアバグネイル一家。
しかし、ある時父親が脱税容疑で資産を没収されてしまう。
一家の歯車がかみ合わなくなり両親が離婚する。
そのショックに耐えられず
家出をするレオナルド・ディカプリオ演じるアバグネイル。
まだ16歳だった。
その後再開した父親から小切手をもらったのをきっかけに
小切手詐欺を働くようになる。
それだけでは飽きたらずパイロット・医者・弁護士など
社会的地位のある職業に成りすまし詐欺を繰り返す。
この犯行を追うのがトム・ハンクス演じる
FBI捜査官のカール・ハンラティ。
ここから二人の追いかけっこが始まる。
追うものと追われるもの。
それぞれの立ち位置を表す表現の仕方が面白かった。
医者に成りすましたアバグネイルが
シェーンというモデル?とお楽しみになる一方で
コインランドリーで洗濯するハンラティ。
しかもおばちゃんが忘れたセーターで
ワイシャツが全部色移りしている(笑)
アバグネイルが優勢だという状況を
ユーモアを交えて表現する監督の遊び心が楽しかった。
こういったコミカルなシーンを取り入れつつも
詐欺師の孤独・不安・疑心や
追う側の執念・熱意・忍耐など
あらゆる感情が入り混じり映画に奥深さを生み出している。
そもそも「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」は
家族愛を描いた映画だ。
詐欺を働く本当の理由は失った親の財産を取り戻し
バラバラになった家族をまた一つに戻すため。
そのために一人息子が奮闘する家族映画だという見方もできる。
この映画を見て一番印象に残っているのは
自己アピールの重要性だ。
自分をどう見せるかで、人の見る目なんて
いくらでも欺け、いくらでも思い通りにできるのだ。
本当はパイロットでも医者でもなんでもない。
なのに、そう思わせるだけで周りの見る目は変わる。
人に評価されるには、何かを成し遂げなければ
ならないと思っていた。確かにその通りだ。
しかし他にも方法があることを知った。
自分で自分を演出することで、自分はどんな人間にだってなれる。
ということを教えてくれた。
「自分は〇〇なタイプだから」と決めつけ
行動を制限したり、セーブするのはもったいないことだと思った。
会社で「自分の評価は他人が決めるもの」と教わったことがある。
自分で自分のことをどれだけ明るいタイプだと認識していても
対面した人がうるさいと思えば「うるさい人」になってしまう。
だから相手に合わせた対応が必要だというのだ。
これを「守りの演出」とするなら、
アバグネイルの方法は「攻めの演出」となるのだろう。
逮捕後、通常の生活をするチャンスをもらっても
詐欺師の生活に戻ろうとするシーンがある。
いつしか偽りの肩書や生活に安心感を覚えてしまったのだろうか。
ハンラティの「ウソの生活のほうが楽か?」という
セリフが印象的だった。
国家権力を手玉にとって
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