キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャンのレビュー・感想・評価
全182件中、61~80件目を表示
孤独な男×孤独な男
色々と驚きの多い映画でした。人々を魅了し、欺いてきた男が十代の未成年であった事。天才詐欺師が一転FBI側の人間として犯罪防止に貢献した事。そしてこれが実話であるという事。
父親の金銭問題や両親の離婚で心を痛めた少年フランク。家庭環境が子供に与える影響は大きい。犯罪者となっても、親に楽をさせてやりたい気持ちや、家族3人での団欒を夢見る姿は切ないです。華麗な犯行を重ねるも、その影は常に孤独で、愛を求めています。
トムハンクス演じるFBI捜査官とのやりとりも心惹かれます。毎年クリスマスには必ず電話で会話する彼らからは、追う者・追われる者というよりは、孤独な者同士の絆を感じます。
なぜフランクは詐欺師から転身したのか?トムハンクスの存在が大きかったのかもしれませんが、その辺りをもう少し見てみたかったです。
スピルバーグ監督はやっぱりすごい
転校先の教室での「詐欺」が私は一番ひきつけられたかも
カールと初対面のときのだましも最高でした。
フランスでの、フランクへのカールの言葉に愛情を感じます。
フランクとお父さんとの関係も涙です。
最後のクレジットも最高でした。
軽やかで、狂おしい天才詐欺師
生きるために嘘をつく
嘘をつくことで、生き延びる
嘘をつきつづけることの怖さ。
信じられない詐欺を繰り返す少年と、
頑なに追い続けるFBI捜査官ー
実話だけあり、16歳のフランクの犯罪を、
軽やかにスリリングに、しかし丁寧にじっくり映像にしています。とにかく、頭脳明晰かつ大胆不敵、そして時折見せる子どもっぽさ
そして、スピルバーグは、やっぱり観客を裏切らない!
爽やかな笑顔で人を騙し続けるフランクを
見ているこちら側が苦しくなってくるのですが…
カールとの軽快なやり取りを織り交ぜ、
やいつしか芽生える友情に、
最後まで見て、よかった、と思える映画です。
(オープニングのビジュアルがオシャレでかっこいい)
天才の育て方
天才的な詐欺師、コンフィデンスマンUSAだ〜。人の視線をそらしたり、集めたり、手先も器用で凝り性。マジシャンか舞台俳優になれば、成功できたんじゃないだろうか。
2週間勉強して弁護士合格できる頭脳だったら、誰かがしっかり見てあげれば、違った育ち方をしたかもしれないね。頭はいいけど愛には飢えていた。それはカールに見抜かれてた。お母さんの家の外で泣いてる顔は、図体はデカくともこどもだった。童顔デカプリオがうまくはまった。
フランクに関わった女性の中で、その後が心配になったのはブレンダ。前にも恋愛で傷ついてて、騙されたのがわかってメンタル大丈夫かな。立ち直れたか心配。
音楽が時代を表して、キラキラしてゴージャスで良かった。シナトラいいわー。
実在する人物だとは驚き!
詐欺師フランク・アバグネイルを演じたレオナルド・ディカプリオの若者らしい躍動感溢れた演技が光る。
身分証明書を偽造するシーンが面白く、パイロットや医師という専門性の高い職業にも成りすます大胆さに驚きました。
FBI捜査官を演じたトム・ハンクスの感情表現豊かな瞳が、眼鏡の為か伝わり難かったのは、そんな意図からなのでしょうか。
両親に対する思いを抱え、犯罪を重ねるアバグネイルの姿が切ない。
後に偽造摘発の権威者になられた事も驚きでした。
BS ー12を録画にて観賞
主演2人の愛嬌が素晴らしい!
愛嬌ある詐欺師フランクと、彼を捕まえようとするFBI警官カール。彼らの温かくて少し切ない、素敵な追いかけっこだった。
実在の方がモデルと知りびっくり。
頭も口も切れて、詐欺を重ねるフランクだけど、根は純粋な子どものような青年なのがこの作品うまいなーと思う。彼は小切手を巧妙に偽造しつつ、身分を偽ってたくさんの人を騙すのだけど、心の底では自分を愛してくれる存在を求める年相応の子どもだ。
両親の愛情を受けていれば、おそらく犯罪に向かうこともなかったであろう彼を見てると、切なさを感じる。
詐欺を始めたのも、きっかけは大好きな父と母に以前のように仲直くなってほしかっただけ。騙す相手にも自分を重ねたり、愛してほしいと望んでしまう。
フランクを演じるディカプリオ、この辺りを愛嬌と寂しさを滲ませるのが上手くて、そしゃカールじゃなくても絆されてしまうわ。と納得。
真面目ででもお人好しさも滲み出るFBIカールはトム・ハンクスが演じてて、哀愁ある姿がこれまた愛おしい。
ラストもある意味ハッピーエンドで良かった。
フランクとカールの関係はとても良きだなあ。
人は肩書きに弱い
若かりし頃の美しいディカプリオによる、美しい詐欺の手口を堪能できる作品。
犯罪ものですが、重たさは一切なし。刑事であるトムハンクスとの追いかけっこは、ルパンと銭形を彷彿とさせ非常に痛快です。
主人公はパイロット、医者、弁護士と職を変え周囲を騙し、信用させていきます。実話ベースの話だとすると、改めて「人は肩書きに弱い」と思いました。ディカプリオのイケメンだけど中身が軽薄そう、という人間性がこの役にはよくハマります。
何でもうまくやる天才詐欺師のディカプリオでしたが、両親の離婚、婚約者の裏切りなど、1番欲しかった〝家族〟という財産は最後まで手に入れることは出来ませんでした。
犯罪映画にしては珍しくハッピーエンドなところもGOOD!
安定のそつなしエンタメ
サインだけで言い値で巨額のカネが動く小切手っていかにも防犯上ゆるゆるそうで犯罪王国?アメリカで問題が起きないんだろうかとよく思ったものだがやっぱりこういうことがあったんですね。
日本ではあまり一般的ではないのでピンとこない部分もあるのですが、本作では技術的な面より人たらしの面に焦点をあてているので置いて行かれることなくテンポのよいストーリーに惹きこまれていきます。
主人公がディカプリオにしてはヒロインらしいヒロインが出てこないのでちょっとさびしい男たち中心の展開。クライムものですが主人公がピュアで被害者は企業であるため義賊ものっぽいテイストで後味も悪くないです。(それでいいのかとも思うのですが笑)
嘘は大声で派手にやったほうが疑われないというのはそうなんでしょうね(そんな国家もあることですし感心してばかりもいられません)。あと制服パワーと肩書きパワー、半端ないです。このへんも洋の東西問わず、人類普遍の摂理のようです。
夢が無いけど夢みている‼️救いが無いけど感動する‼️生きるのが辛いけど生きる糧になる‼️
この物語はデイカプリオだから、なるほどと思う展開だ‼️
ハンクスは今まで嫌いな印象でしたが、今回は、さすがのはまり役だ‼️
なんだか、これぞ映画だ‼️と思わせてくれた‼️
この映画で愛だけが真実だ‼️それだけで良いじゃない‼️
余りにイケメンで‼️あまりにも賢くて‼️あまりにも不遇だから‼️の、奇跡だ‼️
奇跡を素晴らしい映画にしたことに乾杯します‼️
詐欺師フランク・・
実在する人物。面白可笑しく描いている。スピルバーグ監督。逮捕に奔走するFBI捜査官にトム・ハンクス。逃げる詐欺師フランク役にディカプリオ。銀行小切手を偽造する未成年フランクは航空機パイロット、医師、弁護士に成りすます。ハラハラドキドキの面白い映画。
軽妙
にわかに信じ難い話だった。
実話がベースの本作。
作中で語られるエピソードがホントなんだとしたら、彼は16歳の時に高校の教諭を1週間務めた事になる。16歳が16歳を教えているのだ。
結婚したのは17歳で、その1年半の間にパイロット→医師→弁護士と花形の職業を渡り歩いてる。
各職場での人望も厚そうだ。
パイロットの時はホームパーティを開いて、名前を気さくに呼び合う仲間がいるし、わんさか人が集まってる。
ある意味、超がつく程の天才だ。
2週間勉強して司法試験に受かったってのもホントなら、それの証明にだってなりうる。
人の才能って何に発露されるのかホント不思議!
作品的にもデカプリオxトム・ハンクスと豪華。
当時デカプリオが何歳なのか知らないが、13歳〜21歳くらいを演じ分けてる。
13歳の時の走り方とかホントに幼く見えて、惚れ惚れしてしまう。彼らもまた稀有な才能を発露させたお2人なのであろう。
現実味の薄い主人公をトム・ハンクスがガッチリ掴んで現実から逃さないようにしてた感じだ。
スピルバーグの演出も的を外さない。
やにわに信じきれない人物像に、しっかり十代の若者ってテイストを持ち込んでる。
それに対応するデカプリオも流石ではあるのだが、フランスで連行される時の表情や、母親を窓越しに見つめる目、また腹違いの妹に相対した時など、十代の片鱗を十分感じさせる。
芝居のキレはいいし、物語はスピーディーに展開していき楽しかった。
冒頭の犯罪者当てクイズとか、実際あるんだろうか?
色々と理解が追いつかない本作ではあるが、観劇後の後味は悪くない。
オープニングのアニメーションが粗筋だったみたいで、そんな茶目っ気からして監督のユーモアを感じたりする。
Netflixにて数ヶ月もの間、ラインナップから外れてない理由がよく分かる。
2002年の映画
ディカプリオが美しい。
高校生の役をやっていたがこのとき何歳だろうか。
天才だけど少し孤独。
警察官トムハンクスとの、もはや友達!というやりとりもよかった。
詐欺師は本当に頭がよくないとできない。
とことんやり切るために司法試験も受かっちゃうし。
医者になったときは映画で医療勉強しちゃうし。
嘘をつくために事前準備はんぱじゃない。
バレちゃいそうなときのハラハラ感もたまらない。
その時点でもうわたしは詐欺師レオ様を全力で応援している。
この話が実話とは😲
【大人と”子供”のリアルな”鬼ごっこ”。憑依型の若き天才詐欺師と彼を追うFBI捜査官の物語。】
■今作の魅力
1.オープニング・シークエンスのセンス
2.短調基調で奏でられる、一度聴いたら忘れられないメインテーマ
3.ー 実話に”Inspirare"された物語 ー の絶妙な”Inspirare”の匙加減
4.フランク・W・アバグネイル(レオナルド・ディカプリオ)の父を演じた、クリストファー・ウォーケンの演技をじっくり堪能できる
ーフランクの詐欺師の天性は、父から引き継がれたものであることが良く分かる。”これは、貴女が落としたネックレス・・”-
5.一番最初のフランクとカールが対峙するシーン
-フランクの咄嗟の頭の回転の速さが分かり、カールがまんまとひっかった悔しさを露わにするシーン。”トムとジェリー”を観ているようである。-
6.”クリスマス・イヴ”の描き方
1)当初数年
フランクからカール(トム・ハンクス)にかかって来る電話。
”フランク、話し相手がいないんだろ・・”
2)逮捕前
・フランクのフランスの隠し印刷工場でのカールとの遣り取り。
・飛行機から脱出したフランクは危険な事は承知で、再婚した母親の家に足を運び・・。
7.フランクの”憑依型性格”が露わになるシーンの数々
・街で、パイロットが”憧れ”の視線を浴びているのを観れば、パイロットに・・
・医者、検事は”憧れの職業”であることで、ニセ医者、検事にやすやすと・・。フランクに憧れてしまうナース、ブレンダ(エイミー・アダムス:ビッグな女優になったなあ・・)が可哀そうではあるが・・。
そして、彼が司法試験に合格した理由は明かされない・・
ーここが、ラストに効いてくる。実に上手い脚本である。-
■”鬼ごっこ”をするフランクとカールが、徐々にお互いの距離を縮め、奇妙な信頼関係を構築していく様も面白い。
<フランク・W・アバグネイル本人自らが”監修した”面白き、実話に”Inspirare"された物語。
見事な作品である。
エンドロールで流れる、”カールとフランクは今でも仲の良い友人である”というクレジットも良い。>
なかなか
少し長めの映画にも関わらず、終始惹きつけられました。久々のヒットでした!
実話を基にしたという事だが、とてつもなく地頭が良い人なのだろう。最後は自身の経験から、偽造防止小切手まで作り、毎年きちんと懐に入るように合法的に金儲け。
実話と言いながら作りすぎだろうと思い、Wikipediaで本家を見てみると、もっと凄い人生を送っていた。映画もですが、本人に魅了されてしまった。
実話はすごい
まず最初にこれが実話だと言うことが本当にすごいです。
16歳から21歳の間で、ここまで人を騙せる詐欺師が存在すると思うと、悪質を超えて、すごいと言う感覚にすらなってしまいます。
まず一発目から転向した学校で、嫌味な男に恥をかかすために先生になりきったシーンで度肝抜かれます。
しかも1週間も先生を演じるってすごすぎです。
とても家族が大切な男の子だったのは見てよくわかりました。
父親を尊敬してるし、大好きなのも伝わりました。
アメリカの刑務所にうつされる途中の飛行機で、父親の事故死を知り、飛行機から逃亡し、再婚して暮らす母親のもとへ行ったら、再婚相手との子供が生まれていましたね。
そこでもう自分の居場所がないことを確認し、大人しく逮捕されていきました。
絶対に自分が逮捕すると決めて追い続けた犯人。
そんな彼を捕まえた後、四年もかけてFBIを交渉して、12年の刑の彼を刑務所から出し、FBIの捜査官として迎え入れます。
フランク頭が切れる詐欺師だからこそ、見破れる詐欺事件。
犯人側から逮捕する側になるお話だとはさすがに予定外でした。
ラストでは、カールとフランクはラストにはお互いがお互いを求めてましたね。
君は月曜日に戻ってくる。誰も追いかけてこない。と。
ちゃんと戻ってきた彼も、カールを求めていましたね。
犯罪のお話なのになぜかすごくハッピーエンドでした。
騙されて、婚約破棄された女の子がフランクのことを売ってはしまいましたが、単純にあの子、可哀想でしたね!
そんな彼はいま72歳だそうです。
すごい人がいたものですね。
全182件中、61~80件目を表示