かくかくしかじかのレビュー・感想・評価
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悪くはないけど
永野芽郁を応援します!
観て本当に良かった。今期日本映画トップクラスの秀作です。
画家の日岡兼三氏は美大などを経ず20代後半から絵画教室に通い30代半ばから創作活動を開始。中央での画壇活動は皆無で宮崎で作品を発表し続けた。主宰した絵画教室では経済的に厳しい生徒に配慮し受講料はごく少額にし、多くの生徒を美大に送り出した。55歳で肺がんを患うが延命治療を拒否して創作活動を続け、57歳で逝去された。映画の通りの方でした。その残された作品を教え子の方のコラムで見つけたが、正確なデッサン力に裏打ちされたスーパー写実の絵に魅了させられた。ご本人の顔写真もいくつかあったが(東村アキコが出演を熱望した)大泉洋はできる限りその雰囲気に近づこうと努力されたのではと思う。
主役の永野芽郁がとにかく最高でした。漫画家になる為に箔をつける目的で美大を目指ざすとか、入った大学では遊び呆けるとか、仕方なく働いたコールセンターはとにかく辞めたいとかダメダメだけど憎めない性格。でも先生のことは尊敬してるので衝突しつつもちゃんと取り組めばいい絵が描けて、後輩の指導なんかもできる。でも漫画家になるとは言い出せずに、、。そんなすべての演技の数々、笑顔と涙の数々がどれも素敵でした。主演作は数多くありますが彼女にとっても演技開眼したと思えるほどの代表作となるんじゃないかなと思います。
永野芽郁は今、強烈なバッシングを受けているがスクリーンでの演技は正当に評価されるべきです。映画をまともに観てない輩がSNSへの落書きを描くように映画サイトにも彼女を侮辱する書き込みをしたり、最低点をつける行為があることが許せません。
「描け、描け、描け」と言い続けてくれた恩師。言葉が乱暴で横柄だけどおせっかいで愛情深い先生。人生を変えてくれたり、導いてくれる人なんてめったに会えません。
人と人の出会いと別れを繰り返し、人は逞しく生きていく、。
立て、立て、立つんだジョー!的なヤツ
描くことは自分の人生を生きると言う事。ゆえに、四の五の言わずに描く。休まず毎日描く。描いて描いて描き続ける。
これが長距離走なら「走れ」、自転車なら「漕げ」、映画大好きものなら「撮れ」、音楽映画なら「弾け」、等々。言わば陳腐ネタです。で、ほぼこのスジの映画って、ムネアツ場面があります。そうなんですよ、だいたいムネアツ映画の建付けになってるんですよ。
これは、ちょっと違います。
コールセンターの仕事を辞めたくてマンガに打ち込み始めると言う、言わば逃走論的な転換です。ムネアツじゃなくてクスクスなんです。
先生の末期ガン告白は、「泣かしに入るで」の宣誓です。なんですが、そっからの展開もゴリ押し無しでアッサリしてます。よって、お涙頂戴系としての「濃さ」がないんです。過剰演出もありません。奇妙に美化される何かもありません。遠距離恋愛は自然消滅するんで、恋愛系に逸れることもなく。主題上を、淡々と走るんです。で、全般的にサラサラ。
これが、むしろ良かったです。
関和亮監督の前作は、コッテコテコメディの「地獄の花園」。このギャップ、スゲーw
全般的に画がきれいなことや、宮崎の風景の美しさ、宮崎弁の可愛さ、などなど。キャラも魅力的だったし、見終わってからの爽快感もあり。
良かった。
結構。
なんか、色々と大変そうですが「地獄の花園2」、待ってます。
先生の期待には応えられなかったが
漫画家として成功した東村アキコが、高校時代に美大に合格するために通った絵画教室の先生との物語。竹刀持って怒鳴り散らす指導法は時代を感じるもの。いや、あの時代でも結構時代遅れか。絵を本格的に描いたことなんてないけど、日高先生のとにかく描けという言葉はなんか響いてしまう。何回も繰り返すことは必ず自分のためになるってことだけは理解できる。
あきこと二人展をやりたがっていたり、いつでも描いてるか?と気にしているところを見ると、日高先生はあきこのことをかなり見込んでいたってことがわかる。でも、その期待に応えられない、応えようとしないあきこの気持ちもわかる。楽な方に行ってしまうところがとても人間っぽい。だからこそ気持ちに応えられなかったこと、気持ちを伝えられなかったことの後悔が残る経験って誰にでもあるんじゃないか。その切なさがとても共感できた。
東村アキコのギャグマンガが好きで、特に「ひまわりっ〜健一レジェンド」がお気に入りだ。ここに出てくる主人公の父・健一のエピソードが腹を抱えてくらいに笑える。その健一がこの映画で出てくることにテンションが上がってしまった。しかも、「ひまわりっ」の健一そのまんまじゃないか!これは嬉しいサプライズだった。本作を観ていると東村アキコという漫画家は、自分の周りで起こった出来事を物語にする力がとてもうまいのがわかる。「ひまわりっ」はコールセンター時代の経験を元にしているし、美大時代の彼氏は「ひまわりっ」の2代目健一のモデルであることがわかる。そんな楽しみ方もできる映画だった。
派手さも号泣してしまうシーンもないけど○
日高先生
単純に公開してくれてありがとう。
それに尽きる。
映画ならではの表現力、画像は良い。
作者が自ら行動してきた人間性とエゴ。
若気の至りと甘い青春。
原作と違いひしひしとは伝わってこない。
そりゃそうだ日高先生に対する熱意が
その漫画には乗り移ってるからだ。
日高先生の雰囲気は大泉洋でぴったり
なのかもしれない。あの幾多のジャージ生地
は華やかで色彩も素敵。
だが、もう一度細かい心理描写や
ヒリヒリした言葉や画を浴びたいと
思い原作を読みたくなった。
また、より深く映画も漫画も感じ
られると思うので。
描けは生きろって事なんだと思う。
恩師の先生が…
すずめはすずめ・・・
人気漫画家・東村アキコの自伝的漫画「かくかくしかじか」の実写映画化版。永野芽郁さんと、毎度剽軽な大泉洋さんの主演作品。原作者が主役の日高先生役に大泉さんの出演を願ってできあがったという。
原作をチラ見したけど、ほぼ原作通りのストーリーで物語ははじまる。原作は冒頭のチラ見なので、全部が原作通りなのかは知らないが、原作を読んでなくても十分に楽しめた。
当節、不倫騒動でなにかと非難を受けている芽郁ちゃんはなにをやっても「すずめ」(NHKの朝ドラ半分青い)ちゃんだ。大泉洋はなにをやっても大泉洋だ。評価は★3.8。
不倫女優というレッテルでぼろくそに言われている芽郁ちゃんだが、やっぱり可愛い。「すずめ」が大人になって、女になって、女優をしているって、私的にはとてもエッチで、楽しめた映画だった。あのポジションの女優さん、いるようで、なかなかいないのではと私は思っている。でもこれ以上、世間を敵に回さないようにしてね。せっかくの映画も台無しになっちゃうからね。
大泉洋は「室町無頼」に続いての鑑賞だが、何をやっても同じなんだよね。この人のパワハラセクハラはなんだか許せる昭和の味がする。
収穫がひとつあった
映画には映画ならではの心に残る言葉やはっとする演技が次々と出てくるものでなければいけないと勝手に思っていましたが、「描け!描け!」の言葉が残ったのと、漫画家にもいろいろな感性の人がいるのだなという想いだけが残りました。先生に対する想いは原作者にはあるのだと思いますが、描き方がかわいそうという気持ちになりました。
テレビ局が作る典型的な映画という感じで、映画ならではのものが欲しかったと思います。
脚本がよくないなと思いましたが、原作者がかかわっていたのかと最後のテロップをみて知りました。漫画と映画はやっぱり違うのだなと実感しました。
脚本も映像も映画のプロの方がかかわったら、まったく違ったものになっただろうと思います。自伝でなく、創作としてプロが真剣にかかわったらまったく違ったものになっただろうと思いました。
公開して大ヒットしているというのを記事で見て、期待して来てみたが、立川の映画館はガラガラで、他に数人しかいなかった。
見上愛さんが出ていましたが、受験期と大学入ってからの成長をへぇ~という演技で表現していて、すばらしいと思いました。今後の活躍が楽しみです。この気持ちが持てたのが最大の収穫でした。
せつない気持ちになりました
永野芽衣さんの復帰を待ちたい
大泉洋に持ってかれて大正解!
何ヶ月も前から楽しみにしていた本作なのに公開直前でのスキャンダルで意気消沈、観に行くか何日も迷いつつ、大泉洋に望みを託し行ったところ大正解!暫くぶりに涙が。。。
もちろん主役は永野芽郁ちゃんだけど、大泉洋演じる日高先生の存在感が半端なく強烈に気持ちをかっさらわれた。観た人は間違いなく先生に気持ちを持っていかれるだろう。
深い優しさを持ってるけど不器用、まっすぐで熱い昭和のおじさん。
世代的なものも相まって身近な人とリンクし、自分もこういう人たちに育ててもらっていたなと(そして若い かった自分はその思いをむげにしてしまったこともあったなと)懐かしい気持ちがかきたてられた。
ちなみに自分が見に行くことになった最大のきっかけは、大泉洋の舞台挨拶。かくかく…のではなく探偵はバーにいる、の方の。
開口一番「本日はかくかく…の舞台挨拶にお越しいただき…いや、そっちもなんだけど…」みたいな大人の余裕のくだりを聞いて「この人の出てるものならイケるかも」と思ったこと。
感動しました
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