劇場公開日 2025年5月16日

「若い頃のあれこれを、イタイなと思い返します。」かくかくしかじか のりたまちびさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5若い頃のあれこれを、イタイなと思い返します。

2025年6月26日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

楽しい

それは、年を重ねた証拠です。
そして、無駄と思いつつ、若い子たちに、ハラスメントにならない程度に、アドバイスを送ってしまいます。
AIと違って、各々が自分の頭で考え、行動し、知や経験を集約できないから、人間は多様で、面白いのでしょう。
無駄も多いですが。
でも、むしゃらでたくさん失敗する若い愚かさは、まぶしいです。
先生も、そんな気持ちで東村先生のことを見守っていたと思います。
東村先生が先生に対して感じた後悔は、少なからずどんな人も、持っています。
そうやって、人間の歴史は連綿と続いてきていると思うと、愛おしいなあと感じました。

東村先生は、たくさんたくさん作品を描かれていますが、私は「ママはテンパリスト」という育児漫画しか読んでません。
おそらくどの作品もめちゃ面白いのでしょうが、画が好みではなく。
「ママはテンパリスト」は、育児に忙殺されていた時に、ひとり息子ごっちゃんのユニークさにはまり、読み漁っていました。
ごっちゃんの本名を知った時、「東村先生ー、子どもの名前はノリでつけたらあかん」と思わずツッコミましたが。
週に複数の締め切りを抱えながら育児をする東山先生、意外に繊細ででもマイペースなごっちゃん、個性豊かなアシスタントさんたちが紡ぐ「ママはテンパリスト」とという作品が大好きでした。
私は、子どもが小学生にあがった時に、「ママはテンパリスト」全巻を育児に悩んでいた3歳児ママに贈呈しました。
そうやって読み継がれていけばいいなと思う名作です。

映画は、東村先生が美化されることなく、とっても魅力的に描かれていて、笑ってしんみり、楽しく鑑賞できました(*^^*)。
宮崎、いいところですねー、行ってみたくなりました。

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のりたまちび
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