劇場公開日 2025年5月16日

「王道感動ストーリー」かくかくしかじか ヤナコさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0王道感動ストーリー

2025年6月5日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

他の映画を見ていて、この作品の宣伝が流れたのですが、その宣伝でどういう映画なのかすぐわかる。

友人に誘われて観に行きました。
素直に泣ける。感動。

実話だという下地がありながら、漫画的、そして映画的なエッセンスも加えられるのですが「宣伝みるだけで『あぁ、きっとこの先生は死んで、泣ける作品』だろうな」と判った上で、その予想通りのストーリー展開で泣けるのだから、原作、映画スタッフ、そしてキャストのチームワークが良いのだと思います。

個人的には、やはり大泉洋の演技。厳しさ、頑固さ、変人さだけでは引かれてしまうところに、笑いのエッセンスとチャーミングさ、何より絵と生徒への愛が表現されていたので、とても魅力のある日髙先生でしたね。純粋で不器用というのも魅力ですね。

永野芽郁 今回の騒動一切関係無しに正直何故かあまり魅力を感じたことがなく・・・・彼女の作品を初めて見ました。いや、素晴しかった。誘ってくれた友人曰く「芽郁ちゃんは泣き顔(泣き方)が凄い綺麗なんだよね」という評価が成る程と。ストンと自然に林明子に見えました。

 個人的に日髙先生が何故にこういうキャラになっていったのかというバックボーンが描かれていなかったことに物足りなさはあったのですが、敢えてそういう要素を描かず現在進行系の姿のみを追うことで「絵に対しての純度」が描き出されてもいるのかなとも・・・・

 この作品を見ていて「ルックバック」がよぎりました。
 夢中になれるものとの出会い、かけがえの無い人との出会いと別れ。

 今、AIで簡単に絵を”生成”することが出来るけれど、絵にしても、漫画にしても、人が情熱や積み重ねた人生や人間性を絞り出したり、全力でぶつかって出来上がる作品の熱量には敵わないなと思える作品でした。

 良い作品。でも、良い作品なのに、主演女優のスキャンダルとフジテレビの制作というのが足を引っ張っているイメージがあり、残念です。

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ヤナコ
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