「かけーーーーーーっ!」かくかくしかじか 梅じんの相棒さんの映画レビュー(感想・評価)
かけーーーーーーっ!
自分の生まれ故郷、宮崎出身の漫画家東村アキコの自叙伝の映画化、海岸線など風景、方言は身近で楽しめた。
冒頭からラストまでの流れが良くできていてのっけから感情移入しやすく脚本がとにかく素晴らしかった。笑わせるシーンも自然で憎い。
方言がまたストーリーを引き立てる、ざっくばらんな人間関係、愛ある押し付けと現代の稀薄な人間関係とは対照的で師弟関係、厳しい指導すらラストのシーンで先生が愛したから故の厳しさも教え子たちは感謝していて、昭和の時代は幸せな時代であったとつくづく思わされる。
何よりも厳しい指導先生との師弟関係、師として慕う先生がいる事がどれだけ幸せなことか。
親が子をペットのように可愛がるあまり先生と呼ばれる指導する側にとってやりにくい時代にしてしまい結果、損してるのはその子供達なんだと。
我慢することが続かない、嫌な思いしてまでやり続けなくて良い風潮に1石投じてるとさえ思えてくる先生の「かけー」「とにかくかけ」描き続ける先にある、自分自身の身になることを見透かしたような指導に感動。
永野芽郁が公開直前にゴシップを騒がせたが、観ていてやっぱり上手いし世間に清純なイメージさせるのも女優魂かと思えば、プライベートがどうあれスクリーンで他人を演じる俳優業に
倫理観などどうでもいいのかなと思ってしまった。演じる事のうまさで観る者を感動させるのだからプライベート云々で消え去られるのは違うのかなとも。現代の風潮が結局は我々の楽しみを奪ってしまう、自分達で自分の首を絞める風潮に嫌気がさしてきました。
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