「126分も使う内容じゃない」かくかくしかじか mutoさんの映画レビュー(感想・評価)
126分も使う内容じゃない
原作未読、試写会にて視聴。
役者に関しては何も言いません。与えられた役を演じきっていたと思います。
先般の騒動でケチがついたとか、それ以前の問題で、脚本と演出に難ありで率直に言って、作品自体がつまらないと思いました。
ストーリーは自叙伝のため、原作者の"自分"を126分間、大画面で見せつけられる。
とはいえ、原液そのままの作者像ではなく、デフォルメされた主人公像になっているようですが、それでも「自分は一番先生に絵の腕を認められていた」というようなナルシストな主張が透けてみえるなぁ…と視聴中に思い至ってからは、ひたすら長くて見るのが苦痛でした。
この映画に好感が持てるかは、作者=主人公を好きになれるかどうかで明暗が分かれる感じで、わたしは、この主人公好きではないです…好きな人は好きなんでしょうね。
また演出は、紙の漫画でしていることをそのまま映像化しようとしているため、滑稽でダサい…誰かこの演出で行くのを止めれなかったのか…と思ってしまいます。
原作に忠実な映像化=映画化としての成功にはならないという、一つの証明作かなと思います。
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