「宮崎の先生と絵のこと」かくかくしかじか どん・Giovanniさんの映画レビュー(感想・評価)
宮崎の先生と絵のこと
大半を回想シーンが占める。
宮崎に住む主人公の林明子(永野芽郁)がチヤホヤされて天狗になっていた頃、日高先生(大泉洋)と出会いコテンパンにされる。林が逃げたりコケたり散々な目にあう。今、ちょっと話題の永野芽郁さん、もし偽装不倫だとしたら、大がかりなプロジェクトだなぁと、ふと思った。
私が観たのは午前中で比較的空いていたが、鑑賞中、声を出して笑う女性が多かった。斉藤由貴さんの登場シーンも何故か笑いが起こっていた。
主人公の心境を正直に描いている『ブリジット・ジョーンズの日記』のようなコミカルさがある。
序盤からナレーションが悲哀に満ちていて泣けた。林明子の父親(大森南朋)の言動が笑えた。東京の岡さん(津田健次郎)の声、格好良かった(それは言うまでもないか)。
後輩の今ちゃん(鈴木仁)の言動が面白かった。1999年のノストラダムスの大予言が懐かしい。
林の受験勉強の方法はまともじゃなくて素晴らしい。くだらないことを暗記してテストするという試験は根絶して欲しいものだ。大学時代、金沢に日高先生が来て、炬燵じゃない場所で寝てたけど、エロは一切なかった。むむ( ゚ε゚;)。
ぐうたらだった林の後悔や複雑な思いは、自分の人生に重ねて考えることができた。
真っ直ぐな日高の「描けー!」が、刺さった。私も絵を描かなければ。
大画面で観る必要はなく、実話特有のインパクトの弱さは否めず、個人的であり狭い話であるが、山田洋次監督作品のようなテイストで、良い映画に仕上がっている。
観た後にパンフレットを読んでいたら、大泉洋さんが好演した日高先生が確かに実在していたことが伝わってきて、再び泣けた。
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