「安保闘争続けてるみたいな」飛べない天使 ひろちゃんのカレシさんの映画レビュー(感想・評価)
安保闘争続けてるみたいな
併映短編では選択肢の乏しさに苛立つ若者みたいなのが描かれていて面白かったが、そのエンドロールに「革命を目論む同志達へ」的超レトロな文言があって凝った冗談だなぁと思ってたら本編でマジである事が判明して目をむいた。
会社や病院を束縛の象徴にしたり、はた迷惑をかえりみない言動(あの食事シーンは本当に不快)を解放になぞらえたりする感覚が、70年頃のリベラル気分から降り損ねたような、いわば敗残の雰囲気を漂わせていていたたまれない。
これに憧れない人は管理社会に飼い慣らされていて可哀想!と言いたいのかも知れないが、それで結構と返しておこう。
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