「個人的に良かった点と惜しい点と残念な点」映画クレヨンしんちゃん 超華麗!灼熱のカスカベダンサーズ マイメロになり損ねた者さんの映画レビュー(感想・評価)
個人的に良かった点と惜しい点と残念な点
映画館で観ました。
個人的に良かった点
•テーマが考えさせられる
→現代でよく言われる「偏見」がテーマ。
紙を鼻に刺して変貌していくボーちゃんと、変化に戸惑うカスカベ防衛隊の4人。
ボーちゃん(ボーくん?)の「僕の何を知ってるの?」アリアーナの「ボーちゃんらしいって何?」
そして他の防衛隊メンバーたちの「ボーちゃんらしくない」「紙を鼻に刺してからおかしくなってる」
これらのセリフはこのテーマに沿っていて、テーマが終始ぶれていないのがよかった。
•ボーちゃんの謎な部分は最後まで謎のまま
→超特報映像が公開されてからたびたび「ボーちゃんの親登場説」や「ボーちゃんの本名判明説」が浮上していたが、結局最後まで登場しなかった。判明しなくて良かった!!!!
•物語が簡潔にまとめられている
→全体的にグダグダ感が無く、観やすかった。インドへ行くまでもスイスイ進んだ。
•露骨な御涙頂戴がない
→今回はどっちかというとギャグ振り。ちょくちょく笑えるギャグを挟んでいたため、楽しめた。
これは私が来た日の話なのでなんとも言えないけど、子供達もマナー守りながらクスクス笑ってたし、劇場内はいい雰囲気だった。
マサオくんは最後は未遂だったけどしっかり裏切りおにぎりになりかけていて、ボーちゃんから取れた紙2枚を自分のものにしようとしていた。個人的にマサオくんの裏切り未遂のシーンは1番笑った。
そして最後はなんとウフンアハーン(CVバイキング小峠)がちゃんと喋る。
•ボーちゃんが可愛い
→本当に可愛い。マジで可愛い。最高に可愛い。
個人的に惜しい点
•覚醒マサオくんの描写
→しんのすけ達は、ボーくんの鼻息によって吹き飛ばされてバラバラになる。そこでマサオくんはシロと共に行動することになるが、その中で野良犬に襲われたところをシロに助けられて、「シロパイセンに一生ついていきます泣」とシロを崇拝するところで一旦カットされる。そこからしばらく彼らは登場せず、次登場するのはエンタメフェスティバルの会場で、カスカベ防衛隊の5人(ボーちゃんは敵としてだが)が合流するシーン。
その時点で既に覚醒しており、シロと共闘する。
つまりオトナ帝国でいう「ぶっ飛ばすぜベイベー!」みたいな覚醒の瞬間がない。
そして今回は比較的覚醒している感が無く、さらに覚醒する期間が短い。もっと観たかったよ!!!
•一つ気になった矛盾
→序盤に風間くんがエンタメフェスティバルの映像に出ているアリアーナを他の4人に紹介するが、しんのすけと行動しているアリアーナを見た時に「この子誰?」としんのすけに聞くシーンがある。
個人的に残念な点
•最後のvs暴走チャパティのシーン
→本当にいらない。これをやるなら別のシーンをもっと掘り下げて描いてほしかった。
•暴走チャパティから紙を抜く時の5人のポジション
→チャパティから紙を抜く時のポジション。大人たちが食い止めている間にカスカベ防衛隊の5人(ボーちゃんは正気に戻っている)がチャパティの鼻?に突き刺さっている2枚の紙を抜こうとする。そのときに5人で横一列に手を繋いで、両サイドの二人が1枚ずつ紙をつかみ、残りの3人は吊り橋のようにぶら下がるようなポジションだった。その時のポジションが左から
風間くん しんのすけ マサオくん ボーちゃん ネネちゃん 。
つまりチャパティから紙を抜くのが風間くんとネネちゃんだった。
折角ボーちゃんがキーキャラなら、しんのすけとボーちゃんがこのポジションについて欲しかった。
•ゲストキャラと園長先生の扱い
→刑事2人は割と活躍していたが、ヒロインポジションのアリアーナは「自分らしいって何?」という問題提起意外特に目立った活躍はない。
ヴィランポジションとされているウルフはほぼ空気。「一人ぼっちだから相棒が欲しい」という設定はすごく良かったし、勿体無いと思った。この設定のキャラをヴィランとして映画を作るなら彼がメインヴィランの映画を別で作った方が良かった。
フラグタテルデーとバイトくんは全然出ないし、フラグタテルデーはそんなにフラグ立てない。
園長先生とウフンアハーンはしんのすけ一行がバラバラになるシーン以来、最後のvs暴走チャパティのシーンまで全く出ない。
•ボーちゃんの真の姿=ボーくん…?
→ボーちゃんをボーくんにした「紙」。これは鼻に紙を刺した者を「操る」のではなく、「鼻に紙を刺した者の欲望を叶える力を与える」という物だった。
その上でボーくんの歌の歌詞の中には「全てを我が思いのままに」的な歌詞がある。
つまり「世界を支配すること」がボーちゃんの本望なのか…?と、思ってしまった。
完全な個人の感想だが、
「紙には邪悪な化身が宿っていて、その紙を鼻に刺してしまったボーちゃんが化身に体を乗っ取られて凶行に走る」というエピソードにして欲しかった…
ざっと思いついたのはこのくらいです。
観る人によりますが、個人的には観るに耐えない映画ではなかったです。
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