Moirai

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Moirai

解説・あらすじ

日本映画界の“新しい波”を標ぼうして2014年に始動した映画上映企画「SHINPA」のために撮り下ろされた短編3作品をまとめたオムニバス。

「SHINPA」中心メンバーである映画監督の二宮健が手がけた「嗚呼、かくも牧場は緑なりけり」(2022年/29分)、演劇ユニット「ピンク・リバティ」代表で「彼女未来」など映画も手がける山西竜矢監督の「母と牛と」(2023年/24分)、「ペナルティループ」の荒木伸二監督による「その誘惑」(2024年/31分)の3作品で構成される。

婚約者のハナに誘われ、彼女の育った牧場を訪れることになった純之介は、ハナから「前の彼氏を紹介する」と言われて戸惑うが、そんな彼の前に現れたのは一頭の老馬だった(「嗚呼、かくも牧場は緑なりけり」)。ある地方都市に暮らす洋司は、ほぼ寝たきりの母親・双葉の介護が生活の中心になっていたが、ある日、双葉が部屋の中で倒れているのを発見する(「母と牛と」)。翻訳者の香織は、夫の孝雄の行動や嗜好が変化していることに気づき、違和感を抱いて観察を続けるが、まるで別人になったかのような夫に今までにない魅力を感じてしまう(「その誘惑」)。

2025年製作/84分/G/日本
配給:レプロエンタテインメント
劇場公開日:2025年1月24日

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映画レビュー

3.5三様のおもしろさ。荒木監督の「その誘惑」は☆4つ以上!

2025年1月31日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

直近で観た短編オムニバスといえば「アット・ザ・ベンチ」だったけど、
あの映画とは違って、特に共通のテーマや縛りがない本作。
上映後の監督3人のトークが一番面白かったと言ったら語弊があるか。

ほぼすべてのシーンの画が浮かんでいるという二宮健監督、
いくつかの場面の画は浮かんでいて、その点を繋げるイメージという山西竜矢監督、
脚本を書いているときには画がまったく浮かんでいないという荒木伸二監督。
そのあたりの話は特におもしろかった。

20~30分くらいの短編って、ワンテーマで落ちまで一直線みたいな感じでいけて、わかりやすくていいな。こういう3~4本をパッケージにして見せてくれるのはありがたい。

3本の中でも特にお気に入りは荒木監督の「その誘惑」。
夫婦の日常に起こった少しの変化から意外な展開に。
昔読んだ星新一さんや筒井康隆さんのSFのショートショートを思い起こしてした。
中身旦那の方が何してたのかとても気になるので、
このお話を膨らませての長編もあるのかな?なんて期待したり…

「ペナルティループ」も好きだったし、荒木監督作品とは相性がいいのかも。
未見の「人数の街」もなるはやで観たい。

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たずー