(LOVE SONG)のレビュー・感想・評価
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両片想いを見届ける
10年前に日本の神社で「日本で仕事ができますように」と祈ったというチャンプ監督。夢が叶ったタイと日本の合同制作。
ワットアルン、バンコクの路地裏、ナイトマーケット、タイの風景と空と太陽、美味しそうな食べ物。それらが美しい映像で描かれタイに行きたくなる。
キャスティングは先ず、アジア進出を目標に掲げていたミャンマー出身の森崎ウィンくんがソウタに決定。
カイ役は難航していたと知って驚いた。タイ語を話しギターの弾き語りがありカメラマン役。てっきりタイにルーツを持つ向井康二くんに当て書きしたかと思っていた。
この配役こそプロムリキット運命。
そして忘れてはならないのはミッチー。
私にとって王子様と言えば若かりしミッチー。ジンは穏やかで優しくユーモアに溢れキュートなミッチーそのもの。
チャンプ監督がミッチーに惚れ込み出番を増やしたというのもわかる。
食べ物に貪欲なのは満たされない心なのか。
ソウタにとって忘れられない初恋との再会
カイにとって忘れたかった初恋との再会
この最初のフライヤーの意味が映画を観ると痛いほど良くわかる。
パンフレットの表紙の無邪気な笑顔のソウタと後ろから抱きついている苦しみを纏ったカイの表情に胸が締め付けられる。
パンフレット素晴らしいのでお手元に残すことをお勧め。なんと言ってもスチール画を担当した斎藤弥里さんの撮るオフショットが、写真集と言っても良いほど。
ご自身もバントを組んでたチャンプ監督。登場人物の感情を高め物語を進める音楽も素晴らしい。
康二くんにはアコースティックギター、ウィンくんにはエレキギターが当たるよう全体構築したという近谷直之さんの劇中歌。
サントラ聴くとシーンごと思い浮かんで心が動かされ更に想いが深まっていく。
特にナイトマーケットのシーンで流れるTheSkyAskYou?チャンプ監督の歌がふたりのあたたかく幸せな時間を、一層魅力的に包みこんでいる。
大学時代の屋上でカイのギターの弾き語りからはじまり、その姿を見るソウタの締め付けられるような表情。広がっていく曲と空と共に想像をかきたてられる。
繰り返される情景、タイと日本の比較のカットやシーンが差し込まれて印象的。あれっ?と引っかかるフックにもなっている。
カイの登場するスローのシーンはいくつもあるけど、どれもソウタの目線でこれからの導入として見る側にも心の準備をさせる。
特にウィンくんと康二くんが拘り撮り直しをしたというカイチアオ作るシーンが染みる。卵のジュージューの音がいつの間にか過去の土砂降りの雨のシーンの音と重なる。
こう言う所がチャンプ監督素晴らしい。言葉が無くともお天気特に雨音や光から情感五感に訴えかけてくる。
鈍感なほどピュアで屈託の無い満面の笑顔を向けるソウタはまさにカイにとっては太陽なんだろうな。
ウィンくんの仔犬のようなきゅるきゅるの瞳は本当に可愛い。ソウタ目線で語られるカイに観てる側も恋をする。
そして全てを知った2回目以降はカイの目線で全く違う意味を持つのだ。
Gravityがエンドロールで流れてくるその前のシーンで全てが腑に落ちる。
言葉では伝えられないソウタへの気持ちを音楽で表現するカイ。
その思いを理解し勇気を出してようやく言えたソウタ。
ずっと言えずにいた言葉をソウタから聞けてソウタに向き合うと決めたカイ。
ここからふたりの Lovesong が始まる。未完成のLovesongから( )が消える瞬間。何度見ても体中の力が抜けて席を立てなくなる。
最後に言っておきたい。
ヒカリ
サンキューゥ!
最後には(ラブソング)がラブソングに
口コミがすごくいいので、最終日に鑑賞。
森崎ウィンさんの自然で、愛らしい演技
タイの風景と歌
きれいで美しいシーン
何だか忘れられず、渋谷まで再鑑賞
ストーリーは、シンプルで淡白(よくある)
ツッコミ所満載
場面展開も、映画っぽくない
でも、2人のシーンがタイの雰囲気にマッチしていて
ミッチーのリアクションの安定感
スルメのように(笑)あとから効いてきた
()つきの(ラブソング)が
エンディングで、()が消えたラブソング
純粋に楽しめました
気持ちに蓋をする二人に運命が手を差し伸べる物語
映画館で何回も同じ映画を観た経験がない自分が立て続けに3回鑑賞し、鑑賞し終わって余韻が抜けきらないままにまた観たくなった。
二人の青年が想い合いながら、今の関係性を崩せずに言葉としての一歩を踏み出せないまま、拗れていく。
自ら離れようとしても運命的な再会を果たし、決定的な別れとなるかと思いきや、勇気を出した一歩が報われるようにまた再会する。
まさに劇中でキーワードになる⦅プロムリキット⦆が強力に二人を結びつける物語だと思う。
向井くんの演技が想像以上
子どもたちがマッサマンが大好きで。予告を見た時にいつもの向井くんと違う雰囲気が気になり観に行きました。
テレビで見る陽キャとは全然違う、どちらかと言うと影を感じるカイという役を完璧に演じていて、演技力の高さに驚きました。
森崎さんや及川さんのキャラもはまっていて、ちゃんと没入してしまいました。
BLは好きでも嫌いでもないけど、カイとソウタのキスシーンがとても綺麗で印象的でした。
男女の恋愛モノとは違ったどうしようもない苦悩や切なさを感じました。
最後は二人の笑顔が見れて幸せな気持ちになれました。
タイの街の景色や風景も綺麗で好きでした。
優しい映画
悪人が一人も出ない爽やかな作品でした。
監督がタイの方のためか、原作があるので尺の問題か、わかりにくい部分はありました。
そこは想像で補うか、まぁいいかと気にしないかで評価は分かれるかな。
SnowMan向井君はいつもの関西弁の明るさ封印。
口数の少ないクールな役どころを演じてさすがアイドルと感心しました。
森崎ウィン君は可愛かったし、及川ミッチーさんはミッチー節炸裂。
タイ観光気分にもなれて楽しかったです。
屋台の食事やお菓子も知れて、タイへ行ってみたくなりました。
通じない両片思いの原因がソウタ母の言葉だったのが終盤にわかって切なさ倍増。
向井君の泣きの演技に涙しました。
原作本は完売していて増刷待ち。
上映は終わるので手に入ったら原作読みます。
円盤になるといいなぁ
見れば見るほど面白いスルメ映画
普段は日本のBL漫画や小説を嗜み。
実写のBLドラマや映画、タイBLは少々程度。
Xに流れてくる感想を読んで気になり、腐女子魂が騒ぎ見てきました!
両片思いと知った上で見ていて???と不思議な点がありましたが、後半であぁーとなり。
3箇所ウルっと来て。
映画終わった直後より、帰宅してからの方が余韻が凄く、2回目を翌日に見に行きました。
全てを知ってる上で最初から見ると、また違って見える不思議!
2回目の帰りにパンフレットを買って読んでまた色々知り、また見たくなり3回目。
Xでノベライズがあると知り、購入してすぐ読み。
タイならではの心の機微を表現しない演出部分が補完され、さらにキャラクターへの解像度が上がり、4回目。
コメンタリーがあると知り、5回目。
コメンタリーなしで見たくなり、6回目。
Xでのスペースを後から聞いて、監督のこだわりや意図を聞いて確認したくなり本日7回目!
もう一度コメンタリー聞いておきたいなと思っているので明日行く予定です。
なんだろ、初回より今の方が理解が深まってるせいか涙がボロボロ出てきます。
コメンタリーは笑いを堪えるのに必死で泣くどころではありませんがw
予想を裏切る良作~単館映画館、独立映画、余韻を楽しみたい層へ~
時間潰しに観た映画。
BL→興味ない
監督→知らない
森崎さん→知らない
向井さん→テレビで見たことある
みっちー→テレビで見たことある
タイ・タイ料理→好き
そんな程度の前知識。
子供の習い事の待ち時間を潰さなければならず、暇を持て余していたところ、同じ建物内にある映画館でやっていたので、たまたま入っただけでしたが…
なに、これ⁉ 笑って泣いて、最後は号泣!
エンドロール流れる主題歌に、これまた涙腺ゆるゆる。
何と言っても映像美!それと、音が良い!
音楽じゃなくて「音」ね。
風の通り過ぎる音、緑が擦れる音、路上の町娘たちの会話音、街の喧騒、フオークナイフがぶつかる音、雨が地を打つ音、銭湯お湯の音、夏の夕暮れの蝉の声、夜の虫、街を彩る鳥たちの囀り etc…カイチアオの油音から雨音への移行なんて、計算されつくした美しさですよ。
物語自体はツッコミどころ満載なのですが、
裏通りに無造作に干されている洗濯物とか
夜のバス停の薄暗い照明とか
料理をする男性の鍛えすぎていない背中とか(褒めている)
普段通りの日常生活を切り取った映像美が、物語にリアル感を持たせてしまい、観客が「それでいいっか」と納得してしまう。監督さん、すごく上手。
森崎ウィン→めちゃくちゃ芝居上手。丁寧に心情を表現していて、軟弱ソウタが魅力的に見えた。
向井康二→この人、しゃべらないと全然印象が違う。視線や表情だけで喜怒哀楽が伝わってくる感じが良かった。
他の演者さんたちも皆さん好演で、でしゃばりすぎない優しい演技が、映画を観終わった後の客席に優しい空気をもたらしてくれるんだな。
筒井さん(ソウタ母)は短い出番なのにすごいね。
こういう、ストーリーは単調でも心情を丁寧に描く映画、すごく好きです。
90年後半あたりの、今はなき単館映画館、インディペンデント系映画、邦画とは全然違うアジア映画にも、どことなく通づる作品。懐かしいなぁ…。
余韻に浸りながら、さぁーて、子供のお迎えに行って現実に戻ろうw
明日からも頑張るぞ!
どうゆう人たちが評価を上げたのでしょうか?
ウィンとミッチーは良かったよ。
それなりに楽しめた。
⚫︎残念だった点
カイの歌声最高!と思えないくらいカスカス声
急に怒り出すソウタ
朝だったのに夜
中退したはずなのになぜそこにいるの、カイ
スマイルちゃん、タオル巻いて出てきたのなら水着姿見せてよ
カイの泣きの演技が若き福士蒼汰級
⚫︎どうゆうこと?な点
どさくさに紛れてミッチーはゲイに目覚めたってこと?
好き
森崎ウィンが可愛さ全開
向井康二が一途な気持ちを隠すような溢れ出すような 苦しい感じを静かに演じていました
だいぶもどかしかったけど、それは物語のハッピーエンドに向けての大事なスパイスで
結ばれるべき2人(私の主観)、しかも私の好きな2人が結ばれる物語が好きです
そして、男性と男性のラブストーリーは、ただ、「好き」というピュアが切ない感じがして好きです
観れば観るほど考察が止まらない
生歌のライブシーンは切ない歌声と表情に感情が揺さぶられ圧巻です。
アドリブだったというキスシーンが本当に美しくてこのシーンが1番の見所と言っても過言ではありません。
ノベライズを読んでもう一度観ると口数が少ないカイが何を考えていたのか、周りのキャラ達の解像度もグッと上がりもう一度観たくなると思います。コメンタリーは本編とのテンションの差に笑いを堪えるのが大変でおすすめです。
タイBLに向いていなかったの巻
あまりにレビューが良い、タイ(アジア)の街並みや雰囲気が好き、BLも大丈夫、と自信満々で行きました。
結果、タイの街並みも、キャスト陣のやりとりやピュアさも良かったのですが、だんだん見ていて恥ずかしくなってしまい、下を向く事が多くなってしまいました。心の中に高倉健みたいな、(恋愛に)不器用ですから…みたいな性格とタイBLの展開は合わなかった、それだけです。途中、なんで今怒ってるの?と主人公の気持ちが判らなくなり、すっかり付いていけてない自分にもガッカリでした。それでも、最後に両想いになった時は小さく手をたたきました。
ハマるかハマらないかの2択で、ハマらなかった側だったのが残念ですが自分の嗜好が判って良かったです。それにしても、ミッチー若者の中で良く頑張ったなぁ!とこちらに大きな拍手!!
歌がとても素敵でした
森崎ウィン君が出ているというので見に行きました
全く予備知識がなかったのですがチラシの絵面からなんとなくマイノリティーな恋愛が描かれているのかなって思ってはいましたがそこまでそれを強調しているわけではなく
好きっていう感情がストレートに書かれていて爽やかさも感じられる作品だなと思いました
人を好きになるのに理屈はないと誰かが言ってるの聞いたことありますが本当にそうだなと思わされるようなそんな映画です
タイトルに書きましたが歌がとてもよかった
直接的なラブソングではなくまわりまわった歌詞がきれいなメロディーで聞けたのはよかったですね
あんなキーの高い歌を気持ちが伝わる歌声で歌えるなんてすごいなと感心しました
最近の歌手やアイドルに疎いので彼がSnowMANのメンバーだとあとから知りまして
ちょっとびっくりしていたところです
エンディングの曲もよかったですよ
そして最後タイトルの(LOVE SONG)のかっこがとれる演出も好きです
ラブソング(仮)から(仮)が取れるという意味なのかなと思いますが洒落ていますね
そうそう及川光博さんがコミカルさを演出してくれたおかげで暗くならずに見れて楽しかった
あの役は彼でとても良かったと思います
唯一無二の運命を手繰り寄せるおはなし。
タイBLは出演者の方の別作品しか視聴したことのないにわかですが、ディティールは省略して感情表現に重きを置くと知り、「舞台みたいだな」と感じていました。特に小劇場ってそんな感じありませんか? 昔ちょこちょこ観劇したり関わったりしていたので、どことなく相似点があるなあと。
(有名な方を起用するようなでっかい劇場の舞台であればディティール拘ったって上演時間がいくら長くたって問題ないんですよ。小劇場は借りられる時間と予算の戦いがあるし、美術だって限界があるし、飽きさせない時間で終わらせないといけない。そうなるとどこかを削る必要がある。脚本演出が本当に伝えたいところ、見せたいところだけ見せないといけない。とかね。)
まあタイの作品が「そう」なのは予算が〜時間が〜というより文化だと思うので、良し悪しは人によりけりなんだろうなと感じます。日本の作品は物凄く詳細まで見せる気がするので、慣れない、分からない、という意見も分かります。ただ手前味噌ですが、私は苦にならず脳内補完して鑑賞できました。お察しくださいってことですね、ありがたく妄想させていただきます、ごちそうさまです。
それよりもですよ。まさか上映前の自分の妄想が当たってしまって、心にグサグサ突き刺さって泣いちゃいました。
「ソウタの母親は登場する、更にソウタとカイは幼馴染、なのにカイの親は出ない? カイは大学を中退している? ……カイ、天涯孤独なのでは……? 中退しても誰にも咎められない環境の人間で、根無し草で、フラフラ儚い人なのでは? というか、中退してソウタの前から居なくなったのって、ソウタの親から、関係を勘ぐられて否定されたのでは……?」
天涯孤独とまではいかないようですけどね、まさかね、ドンピシャで合ってるとは思いませんでしたよ。いやまあ、皆さん妄想していたとは思いますが……でも以前試聴したタイBLドラマは、同性愛をだーーーれも気にしない、むしろ応援しているような作品だったので、まさか「ソウタは一人っ子だからやめてほしい」が出てくるとは思わないじゃないですか……。私はこの「長兄は跡取りなので家を継いで子をなすべき」観は日本的な考えだと思っていたので、まさかタイの監督の作品で出てくるとは思わず……。
(視聴後に少しだけ調べたんですけど、タイでもまだまだ同様の考えは根深いらしいですね。タイでさえそうなのだから、いわんや日本をや)
でもソウタの母もなーんも悪くないんですよ。だってそれは考え方の1つだから。申し訳なさそうな筒井さんの演技が本当によくって……バイクを止めてから過去回想、そしてカイの慟哭の一連のシーンが一番心に刺さりました。一人にならないと、雨で声を消してくれないと慟哭できないカイ、ソウタの母の拒絶を感じてしまい一人傘をさすしかないカイ。向井康二さんの演技が見事です。子役(?)の方も、向井康二さんの演じ方にかなり寄せていませんでしたか? まったく違和感なく受け入れられて感動しました。
価値観に打ちひしがれるカイに限らず、監督が親日家であるというのがよく分かる作品でした。日本の解像度が高い。日本のシーンの邦画感がすさまじい。この「邦画感」、全然うまく表現できないんですけど……緩やかな時間の流れ、どことなくノスタルジックで、優しい筈なのに真綿で首を絞められるような息苦しさがある。個人的には「外国の監督が作ったコッテコテの日本」も好きなのですが、この作品には合わないので良かった。
銭湯のあとのカイ・ソウタ・ユキで並ぶところもいいですよね。男2女1、大学とかでよく見かける謎構成(逆もあるけど)。「どういう繋がりなの……どことどこが関係しているの……?」とつい勘ぐってしまうような。同性愛がまだ「リアルに」浸透していない日本ではカイとユキが恋人、ソウタがその友人と思われそうで、でも視聴者は明らかにカイがユキに一切の興味がないのが分かる、のに、ソウタは1人で「俺はカイとユキにくっついているだけ」「俺が歌を聴くのはユキの次で良い」と思っている。もどかしすぎんか?
私はさだまさしさんの小説が好きなのですが、どことなくさださんの作品に通ずるものを感じています。劇的な事件や起承転結は少なくて、過去に傷ついた人が、それをやんわりと飲み込みながら生きていて。登場人物は皆優しくて、主人公達を大きな愛で包んでいる。誰も悪くなくて、ただ、愛を持って生きている。あくまで私の、さだまさしさん作品への印象です。きっとCHAMP監督も優しい方なんだろうな。
なのに。キャラクターはまるで「ハニーレモンソーダ」で笑っちゃいました。カイだけに。家庭環境に難を抱え、深い愛情と優しさを持っているのにうまく言葉にできなくてクールでミステリアスで何考えているか分からないと思われがちなカイ。……界くんじゃん……。The日本の家庭環境で優しく育てられてまっすぐと愛を伝えるソウタ。……羽花ちゃんじゃん……。
そして私は「(LOVE SONG)」を、「タイBL版さだまさし風『ハニーレモンソーダ』」だと位置づけました。
皆さん、何を言っているか分からないと思いますが、一度そういう感じで見てみてください。どういう感じやねん。
【追記】2回目視聴できたので。
・ラストシーンはどういう意味なんだと考察が盛んに行われていましたが、先のライブシーンにてアンコールで戻ってきたカイ、はなっからソウタの方を見ていましたね。更にライブシーンでも、ちゃんと微笑んでいました。個人的にあのラストシーンは、「カイは他の誰でもなくソウタだけを見ていた」「最初からソウタのためだけに歌うため、アンコールに戻ってきた」ってことなんじゃないかと思っています。愛が深ぇ〜
・コメンタリーは視聴できていなくて、少しだけネタバレを拝読したため、以下の感想はてんで間違ってますが、2回目視聴女の感想として載せておきます↓
ソウタの「俺達親友だろ」は「恋人じゃなくていいから側にいて」ってことで、カイは「親友がキスするかよ」で「親友でいいから側にいる」をも拒絶したということになるのかなと。だからソウタはブチギレたんだなあと感じました。あそこのキレ具合が急だと言われていましたが、「また何処かに行っちゃうんだろ?」から諦念と未練丸出しだったので、それを肯定されて「こっちだって分かってんだよ改めて肯定すんな!!」とブチギレる気持ちは、個人的にはすごく分かるので急と思いませんでした。つまり私も急にキレる女ということです。
・ソウタ母の「今日はもう帰ってくれる?」、カイの「“普通の”家庭に入れない異物」感があってしんどかったです。
・想いが通じ合った橋のシーンが良いのって、カイとソウタが「親友であり恋人」「唯一無二の運命」にいきついたからなんだなと感じました。決してベタベタの恋人になるのではなく、親友としての側面もある。ハグした後にキスせず普通に会話し始めて……そこがめちゃくちゃ良かったです。だって幼馴染でずっと友達だったんだもん。そう簡単にベタベタカップルにはならないですよね、同性だし。でもこの人じゃないと駄目で、本当に運命で。その絶妙なバランスがカイとソウタの奇跡だなと思いました。向井康二さんと森崎ウィンさん、体格も似ているので、対等感があってすごく良い。
・上記に付随して。キャストさん皆さん良かったのですが、向井康二さん森崎ウィンさんがとにかくよかった。特に2人だけでいるシーンは自然で、演じているというよりソウタとカイが感情のキャッチボールをしているんだなと感じられて。ソウタはともすればぶりっこになってしまいそうなのですが、森崎さんの演技はさすがです。小劇場などでも下積みが長い方ですものね……。向井康二さんはファンの方々がおっしゃる通り、視線と所作が美しい。なんだか台詞がいらない気がする。視線と体の動きだけで演じてみてほしい。とても酷いことを言うようですが、これからも何かしらにやんわりと苦しみを抱く役をやってください。
ところでカイって本当に攻なんですか?????本当に??????
【更に追記】
すっかりハマってんじゃねえかということで。年に1回、子供とプリキュア映画を観に行く程度の私が2回も観に行った映画(LOVE SONG)。「ファン向け映画だろう」という感想をチラホラお見受けして、「ええ、いや……むしろ究極に監督のエゴの塊映画では……?」と違和感を抱いたので思い返してみました。
そもそも「ファン映画」っていうのが映画大初心者には分からないので、そこに対する違和感は割愛します。私が話したいのは「エゴの塊」の方なので。
CHAMP監督の作品をご覧になった方の多くが「映像美」と評している通り、恐らく明確に見せたい「絵」がある方なんだろうなと感じています。詩的でロマンチスト、見せたい絵と色があって、質感があって、音がある方。その到達点に向かってストーリーを構築しているのかな、と後から思い返しました。ストーリーやそれに対する感想は強要してこない、感じ方は相手に委ねている優しさを映画全体から感じられます。
やわらかい散文詩のような、ゆっくりとした時間を持っている方。
だけど今って、タイパの時代じゃないですか。動画再生は2倍速、分かりやすさ重視。正直、ストーリーやエンタメも飽和しているから、あっと驚くような展開がないとバズりにくい。
(LOVE SONG)は対極をゆく作品だと思いませんか?
単なるファン向け映画でいいなら、もっと分かりやすく盛り上がる話を書けばいい。人気な俳優さんやアイドルさんを起用しているのだから、分かりやすい話を書けばもっとわかりやすくヒットする筈。予告編だってなんだって、もっとキスシーンや絡みを押し出して過激にしてしまえばいい。
だけど本作品はそうしなかった。徹頭徹尾、皆さんのおっしゃる「映像美」にこだわって、時代を逆行するようなつくりにした。これってつまり、全員が監督のやりたいことに賛同して、尊重した結果なんじゃないかなあと思うのです。
だから私は本作品を、「監督のエゴの塊映画」と思いました。勿論良い意味でね。
多分、今後もわかりやすくバズることはないんじゃないかな、でもそれでも良い気がする、好きな人には滅茶苦茶に刺さる、賛否両論スルメ映画。
というのが私の大々的な妄想になります。完全に自己体験を投影してしまっているので、全く異なっていたら笑ってくださいね、CHAMP監督。
純愛物語
正直序盤から両片想いなんだろうなというのはわかりやすかったんですけど、普段はマッサマン兼SnowManの向井さんが物静かで憂いを帯びた表情がかっこよすぎ&スパダリ感強めでかなり驚きました。
両想いだと確認する前からずっとイチャイチャしてる様にしか見えず、森崎さんが普段テレビや舞台で観る姿からは想像も出来ないほど可愛くて窒息しかけてましたね。
ライブのシーンでは森崎さんの号泣につられてこちらまでアホみたいに泣いてました。
ただ「二度と俺の前に現れないで」と言った事についてはきちんと謝るべきじゃないかと思ったので消化不良という感じです。
それでも、一途に愛を貫いた2人のハッピーエンドを見届けられたので高評価とさせて頂きます。
何度でも観たくなるピュアラブストーリー
既に7回以上観ている。
ソウタとカイの両片思いが切なくもあたたかく描かれ、タイの風景に繊細な表情の主演2人が居ると、どこかノスタルジックな美しさがあって視覚的にも心地よい。
森崎ウィンのソウタは喜怒哀楽が分かりやすく、カイの前で見せる表情が子犬の様で可愛く、
向井康二のカイは口数が少ない分、目や佇まいなど細かな表情で見せてくる。カイの歌うLOVE SONGは、ラストのサビで思いが溢れて叫ぶ様な、力強く切なく響くボーカルが聞き応えある。
コミカルなシーンも有り、周りのキャラクターがイキイキしていて楽しい。全体的にテンポが良いのも心地よい。
ラストはハッピーエンドだが、キャラクターのその後に思いを馳せてしまう。
美しさとコミカルな閑話休題のバランスも良く、更にラストエンドロールの後にも仕掛けがあり、余韻が残る良い映画だと思う。
是非、最低2回鑑賞することをお勧めしたい。
2回目は、1回目より切なさを味わえると思う。
コメンタリーは、視聴者目線でのツッコミを俳優自身がしていて気持ちよく、
良いシーン程、盛大なツッコミや奇声を発する向井康二に、それを受けて豪快に笑う森崎ウィンが仲良く楽しく撮影裏話もしつつ良く喋っている。
KADOKAWAの公式YouTubeなどにも動画が有るが、舞台挨拶や座談会も併せてチェックすれば、森崎ウィンと向井康二の仲の良さにハマってしまう事だろう。
カイに恋する
Snow Manファンで、こーじも好きなので観に行きました。
BLは苦手なのでそこは見ないようにしようと思ってたんですが、キスシーンがすごく良くてドキドキしました。
ソウタのお母さん役の筒井真理子さんの演技がとても良かった!あそこがとても重要だと思うんですが、言いたくなる気持ちにとても共感しました。
そして、普段のこーじがお母さんを大事にしていることも重なって、カイが好きと言えなくなる気持ちもよくわかりました。
カイは好きと言う代わりにLOVE SONGを歌っていると思うと、唐突に歌い始めるシーンも愛しくてたまりません。
ツッコミたくなるシーンが多くて笑いを噛み殺してましたが、観終わるとカイに恋してました。
BL入門編としてもおすすめできるピュアラブストーリー
向井康二くんのファンです
主演映画が決まってからずっと公開を楽しみにしていました
ノベライズもコメンタリーも済みです
ラブストーリーが好きな方、BLやタイBLが好きな方は是非見ていただきたい映画です
BLですがピュアラブストーリーなのでBL初心者も見られる内容だと思います
とにかく向井康二は明るくてバラエティーお笑い担当と思っている方こそ映画を見に行ってもらいたいです
1度は普通に映画を見て、それからコメンタリーを聞くとこれ以上ないギャップが楽しめます
タイが舞台ということで異国の雰囲気がとても良くストーリーに絡んでいて、綺麗なカットが多くて好きです
邦画として見るとツッコミどころが多いのかもしれませんが、日泰合同作品で監督もタイの方なのでタイっぽい演出はこうなのか、と見ると良いかと
序盤は特にコメディっぽいくだりが多いですが、ソウタとカイのシーンは美しくて、大事なシーンはちゃんとストーリーに没入させてくれたと思います
ソウタ目線でストーリーは進むので、カイがとにかくカッコよく描かれていて、ファンとしてはかなり嬉しいです
ライブシーンのカイくんの歌声もハスキーな掠れ声で色っぽく、未完成のラプソングが鍵となるためひとつのクライマックスといえる素敵なシーンでした
その他の見どころとして、ベッドでのキスシーンがすごくロマンチックで最高でした
今まで抑え込んでいた気持ちが溢れて、相手に対する欲を感じるエロさがあるのに、とても美しいキスシーン
(しかもアドリブ)
BLだからこそ、友愛じゃなく欲があるキスやスキンシップってより特別な意味を持ってくるわけで
キザなセリフも多いカイくんですが、そんなセリフも自然と受け入れてしまうような魅力をより際立たせたシーンだと思いました
両片思いの2人のラブストーリーですが、終盤に明らかになるカイくんの事情
言葉数少ないキャラクターのため、とにかく向井康二くんの表情でカイくんの心情がさらに伝わってきて涙があふれました
2時間の映画なので場面展開が多く、やや駆け足でストーリーは進みますが、ストーリーや事情を知ってから何度も繰り返し見ることで特に言葉に出さないカイくんの表情の理由がわかってきます
森崎ウィンくんは可愛らしいシーンや表情が多く、コメディな部分も楽しかったです
他の共演者の方も素晴らしく、特に及川さんが出るシーンは和みます
タイの俳優さん方も素敵な方ばかりです
ノベライズは映画の行間を補ってくれますが、映画だけでも十分楽しめます
オーディオコメンタリーは関西人の向井康二くんがもうしゃべる、しゃべる!
なのでとにかく面白くて楽しくて、撮影の裏話などもあるので是非2回目以降に聞いて楽しんでいただきたいです
ツッコミどころ満載でめちゃくちゃ面白かった
当方はゲイの当事者です。彼氏と見ましたが、ついついツッコミ入れちゃう面白いラブコメ映画でした。 ※後述
⭕️ 高評価ポイント
①森崎ウィンさんの演技力
⇨ ゲイ当事者から見ても、森崎ウィンさんのホゲ(オネェっぽい仕草)演技が、あーわかるわかる となる高クオリティなものでした。内股だったり、指先の仕草だったり、キスを思い出してる時の喉仏の動きとか... ストーリーに説得力を持たせていたのは森崎ウィンさんの演技の功績が大きかったのではないかな?と思います。
②森崎ウィンさんが可愛すぎる
⇨ ガチでかわいいです。キュンキュンする。
③映像が綺麗
⇨ 画面作りの拘りを随所に感じさせるものがありました。特に最後のシーンは最高に綺麗でした。
④展開とセリフが面白すぎる
⇨ 展開が強引すぎるのと、ずーっとセリフが臭すぎるのですが、それが妙に可笑しくて笑いっぱなしでした。これは完全にラブコメです。
➖ 低評価ポイント
①ソウタの鼻歌が上手すぎる / カイさんの魅力がわからない
⇨ 化粧品メーカー従業員の方が 歌手/カメラマン よりも歌が上手そうな件。向井さんファンには申し訳ないけど、演技が棒。
②御都合主義すぎて冷める瞬間がチラホラと
⇨ ラブコメとしてはめちゃくちゃ面白いのですが、展開が流石に雑すぎませんかね?
・電気傘に貼ってあるアレ ...ソウタが家の中を見て更にベッドに横たわる前提の位置にありますけど、カイさんはエスパーですか?
・急に2度と顔を見せるなと言い出すソウタ ...情緒不安定にも程がある
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※視聴環境について
映画館なのに「キャーキャー言い合って良い」という特殊な視聴回でした。ライブシーンでまわりの女性客がこぞってペンライト振り出したのにはビックリしましたが、映画との一体感がうまれて良かったです。初めての体験でしたが、視聴方法としてアリだなと思いました。
美しい実写映画。円盤が欲しい。
5回観ました。
ストーリーの重要な部分だけを残した映画。その為、ソウタとカイの物語に集中できました。
とはいえ、両片思いの2人だけでは物語が単調になるかなと。ソウタの上司である神が過去と未来をサラリと語る事で、ソウタとカイの若さ、葛藤が際立ち、切なさをより強く感じました。
ミッチー様の確かな表現力が、主役の御二方を支えていたと思います。ミッチーな神さんがいなかったら、ぼんやりした映画になっていたと思います。ミッチーはこの映画で、アジアに見つかったのでは?スピンオフあれば是非観たいです。
勿論、主役の御二方も素晴しかったです。
森崎ウィンさん演じるソウタ。自分の気持ちに正直すぎる感じが危なっかしくて、ハラハラしました。自分からキス2回もしちゃうしね。個人的に気になったのは、バス停でワタルからのメッセージに「ややこしくなる、ややこしくなる」のセリフ。もしかして、ワタルに若干押されるシーンがあったのかも。とにかく可愛らしい青年でした。
向井康二さん演じるカイ。ソウタしか見えてない感じがホントに良かったです。最後のライブシーンがそれを物語ってました。一途なカイが本当によく表現されてて、素敵でした。一流芸人さんが演技上手なように、芸人さん並みにテレビで笑いを生み出せる向井さんも演技上手だなと。また、所作が綺麗。
美しい映画で何回も観たくなります。
全70件中、1~20件目を表示
映画チケットがいつでも1,500円!
詳細は遷移先をご確認ください。



