28年後...のレビュー・感想・評価
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◇イングランドイズマイン
EUから離脱したイギリスという国には退廃を曝け出してカルチャーに変える潔さがよく似合います。数多くのロックスターを輩出した土壌には、過度に発達した「本音と建前」そして「皮肉」、民主主義を唱えながら歴然と存在を続ける「階級社会」、イングランド🏴にはカウンターカルチャーを育む滋養と気候に恵まれているようです。
#28日後... の続編として企画されたこの作品では、ゾンビ(凶暴化ウイルス感染者)映画のホラー性よりも、少年の成長と父母の存在という普遍的道徳的テーマを強く感じました。ダニー・ボイル監督もいつまでも#トレインスポッティング (やんちゃ)してられないということかもしれません。
物語前半で、廃墟としたイギリス本土へと出掛ける父子。その道中で父はゾンビを殺す方法を息子に教えます。動きの鈍いモノから走って追いかけてくるモノ、大ボス的な強いヤツに至るまで、対処術、殺傷方法をこと細かに伝授します。考え過ぎかもしれないですが、移民排斥の隠喩のようにさえ感じてしまいます。
後半は、病の母の治癒の為に医師を探し求める旅路です。母はゾンビの赤ん坊を生かすことを教えながら、命の尊さを伝えようとしています。わかりやすい母性です。
背景は緑豊かなイングランドの自然風景。人間の愚かさをアイロニーを込めて描こうとする屈折したホラー世界がそこにありました。イングランドイズマイン。
メメント・モリ
アレックス・ガーランドプロデュースによるゾンビ映画「28日後・・」「28週後・・」に続く28シリーズの第三弾。ダニー・ボイル監督、アレックス・ガーランド脚本のコンビは1作目以来のタッグ。実は前2作は観ておらず今回が初見だが、話は独立しているので問題はない。
それより問題なのはこの作品は3部作の1部ということが何もアナウンスされていないこと。ラストに急展開し続いてしまうのだ。完結すると思い観ていたので目が点になった。
人間を凶暴化させる謎のウィルスがロンドンで蔓延し、多くの死者を出してから28年後、一部の人間が本土から離れた孤島に逃れコミュニティを形成し身を潜めて生活している。
ある日ジェイミー(アーロン・テイラー=ジョンソン)は12歳の息子スパイクを連れて本土に渡る。それは大人になるための通過儀礼として、もはや人間ではなくなってしまった凶暴化した感染者を狩るというものだった。
中盤までの展開は定番のゾンビ映画プラスバイオハザード系のゲーム映画のようで既視感が否めない。ゾンビ的といえども死者ではなく感染者なので、人間が人間をゲームのように殺すというのは、上陸の時に被せられる過去の軍隊の歌と映像でも明らかだが、愚かな戦争の比喩だろう。
ただ、ダニー・ボイルとアレックス・ガーランドという鬼才2人のコンビとしては凡庸で物足りない。ところがスパイクが病気の母親を連れて再上陸するあたりから本領発揮。
本土で感染せずに生き延びている元医師のケルソン博士(レイフ・ファインズ)の登場から全く展開が変わるのだ。多くは書けないがキーワードは「メメント・モリ」、ラテン語の成句で「死を思え」「いつか死ぬということを忘れるな」といった意味だ。
物語は中盤以降哲学的な展開を見せ、そしてラスト近くスパイクは奇妙な集団と出くわす。
哲学的な展開をぶち壊すようなラストで面食らうのではないか。
しかし、2部に続くというのであれはこれからがこの監督脚本コンビの本領が発揮されるのではと楽しみ。
2部は製作済みで来年1月に公開される予定なので楽しみに待ちたい。
前半が凡庸なので評価は3.5とした。
『28年後…』レビュー|経営者として考える“再生”と“変化への適応”
映画『28年後…』(原題:28 Years Later)は、社会の崩壊から再建までの長い時間を経て、人類がどのように生き直すのかを描いた作品だ。前作『28日後…』『28週後…』から受け継がれた絶望的な世界観の中に、人間の本質、組織、信頼、進化といった深いテーマが内包されている。
経営者としてこの映画を観たときにまず感じたのは、「変化に取り残される者の末路」だ。感染症によって社会が崩壊したあと、価値観もシステムも一新される。旧来の“常識”や“ルール”は通用しない。これはまさに、現代のビジネスにも通じる。特にIT業界では、数年どころか数ヶ月で常識が変わるスピード感がある。だからこそ、ITスクールなどを通じて、常に学び直す姿勢が必要なのだと痛感する。
本作に登場する人物たちは、過去の栄光やルールにすがっても生き残れない。むしろ、“何を捨てるか”“新しい武器をどう手に入れるか”を選択した者が次の社会でリーダーシップを握る。これは経営の現場でもまったく同じ構図だ。新卒時代のスキルや人脈だけでは、継続的に組織を成長させることはできない。常に時代に応じてスキルをアップデートし、再定義しなければならない。
また、『28年後…』では人と人の「信頼」が最終的な生存の鍵になる。この点も経営に通じる。テクノロジーが発展しても、人が動くのは“信頼する人”の言葉であり、その土台がない組織は脆い。
28年という歳月の中で、人類は何度も絶望と再出発を繰り返す。本作はただの終末SFではない。“壊れた世界”からいかに価値を創造し直すか、そして次の世代に何を遺すのか。経営者としてこの問いに真摯に向き合うきっかけをくれる作品だ。ITスクールなどで学ぶ技術も、結局は「人の未来」を創るためにあるのだと再認識させられる。
なんですかこれ?
ありきたりなゾンビ映画になっちゃった
28日後、28周後とシリーズ見てきましたが、
待望の続編でワクワクしながら映画館で見ました。
見終わった感想は「うーん…」
今までのシリーズの繋がりはあまりなく、ただ
ビックリさせる系。話もチグハグ。裸族のゾンビが出てきて、あの今までの独特な怖さはあまり無い。唯一ドキっとしたのは吊るされたゾンビくらいかな。最後にポップな感じに仮面ライダーみたいな
グループが出てきて‥ゾンビ倒して続編があるような終わり方でした。
やはり映画は1.2作が面白くて3作辺りから雲行きが怪しくなりますね。何年も待ってこの出来は正直残念です。
ゾンビ映画の概念とは・・
先日観賞した「罪人たち」のヴアンパイア物もそうですが、今作品を観て「ゾンビ物」もまだまだあらたな視点で描ける題材なんだな、とつくづく思いました。
私個人のこれまでのゾンビ映画の印象は、おおまかに言えば、死んだ人間が生きている人間を襲ってくる中で、人々がどのようにして生き延びるか?というのをあれこれ手を変え品を変え描くものですが、近年は既に生き残った人間がコミュニティーを形成し、ゾンビの脅威にどのように立ち向かうか、と「消極的」サバイバルではなく「積極的」サバイバルとなっている印象があり、本作品もその近年の傾向に漏れない内容になっております。
これに加え、生き残った人間が「ゾンビ」要因ではない「死」の事実に直面し、それに対してどう向かい合い、対処するか、と、改めて「死」に対する熟慮を求められます。つまり、方やゾンビが溢れている世界で命がいとも簡単にどんどん消費されていく中で、人の「死」というものをもう一度じっくりと考えさせられるのです。
物語の中盤、元医師によって積み上げられた骸骨の山を目の前にして、医師が語る言葉、少年の行動になぜか胸が打たれました。「ゾンビ映画」なのに死生観を問うてくるこの作品は、数多ある派生作品とは一線を画するものでした。
ゾンビ映画を通して少年の自立を描いた作品
28日後…から始まったゾンビ映画シリーズの最新作。
シリーズものだが、今作は三部作構成の第1章に位置付けられているので、ここから見始めても全く問題無い。
ゾンビ映画苦手な人でもグロ描写はあるが、暗いシーンや過度なジャンプスケアは少なめなので鑑賞可能。
話題になっているiPhoneによる撮影方法や、演出とカメラワークは個人的に好む部分が多かった。
スコットランドの美しい景色の中にポツポツと映し出されるゾンビのシルエット。隔離された島から本土へ渡る満潮の時しか現れない一本道。
ポストアポカリプスものとして良くある荒廃した街並みが舞台では無く、大自然の中でのゾンビサバイバルという部分がホラージャンルに映像美を足す良いアクセントになっていた。
ストーリーとしては12歳の少年が母の病を治す為に医者を探して旅をすると言うロードムービーがメインで、その旅の中でこの世界の残酷さやカルト的な考え方に触れることで、内面的に自立していく様を描いている。
ラストでの彼の自立を表情の変化で納得させる演技は見事で、彼の今後の成長を見届けて行きたい。早く続編を観たいと思わされた。
今作のメインテーマである“メメント・モリ”や、ゾンビの強化個体アルファの存在、ゾンビの出産など興味深い設定が多く非常に満足度が高かった。
三部作の導入として素晴らしい出来だったと思う。
これは…
ダニー・ボイルが監督したサバイバルホラー
ただのゾンビ映画ではない
何だかんだ言っても「どうせゾンビ映画でしょ」と思っていたら、大間違いでした。子どもの成長を丁寧に描いた、味わい深い作品です。
また、映像と音響も素晴らしく、特に映像は印象的でした。自然の描写が美しく、画面の切り替え方にも工夫が感じられます。あらためて「映画は映像が大事だ」と、久しぶりに実感させられました。
追記
レイフ・ファインズが出演していることを知らなかったので、登場した時には、なぜだか少し得した気がしました。
感染者の怖さを表現しつつ、現実だったらこんな感じなのかな...とい...
アーサーと円卓の騎士
思ったより集中できた!👍
A304 見ている方の期待が上がると
2025年公開
前2作ってもっと面白かったよなー、と思ってしまう。
ワタシなんぞ浅はかなので
別に哲学的なものは入れんでいいんでね?
大人の階段登る君はまだ♪とか
千のかーぜーに 千のかーぜにのーって♪とかは
要るの?
もっとバンバンいけー
俺はお母ちゃんを助けるんや!こいつも浅はかやなあ。
だいたい赤ん坊が罹患していない、ってどうしてわかるんや?
赤ちゃんがゾンビやったのもあるやん!
俺は奴らの嫌いな汁を塗ってるから大丈夫って安直やなあ
こんなグダグダで終わらせるつもりか?
え?終わらせるつもりはないって?
あーそうですか
60点
鑑賞 2025年7月8日 MOVIX京都
配給 SONY
これは単なるゾンビ映画ではない・・
”ホラー”=”低俗”なるイメージを完全に排したオスカー監督に拍手!!
この路線で行くのか
走るゾンビという歴史を変える改変をした作品にも関わらず、そのゾンビを背景として人間の本質を描いた問題作、「28日後…」。
感染拡大後、復興を目指す英国に再び地獄の悪魔がやって来るサバイバルスリラーの「28週後…」。第1作と2作ではまるで風貌の違うシリーズだが、2作目は興行的に下落気味だった影響で「28月後…」が幻の脚本となってしまったという事は有名な話だろうか。
そして満を持してダニー・ボイルが自らメガホンを取った最新作、これは観るしかないだろう。コロナ経験後、レイジウイルスの本件も絵空事ではなくなったが、その背景を踏まえ、ダニー・ボイルはどう描くのかと気になっていた。
それが、意外にも王道な路線であり、一見肩透かしに思えるも、そこからダニー・ボイルらしさ全開の作風に仕上がっており、彼のファンは歓喜する様な作品になっていた。「クレイヴン:ザ・ハンター」が失速に終わったアーロン=テイラー・ジョンソンが主演の様に扱われているが、本作ではかなり端役な印象だ。恐らくシリーズ3部作構成とされる本作において、これから活躍する立場なのだろう。本作でスポットライトが当たるのは、その弟である。感染者が蔓延る本土から少し離れた離島で穏やかに暮らす一方、イギリスには出ることも入ることも出来ない国ごと隔離された状態の暮らしであり、そのギャップにぶるっとするが、その安全とされる離島では、ある程度の年齢になると本土にゾンビ狩りに行く風習がある様で(劇中では深く語られないが、主食となる野生動物を狩りするために本土に行く必要があり、その為の訓練、度胸試し的立場なのかも知れない)いよいよ初めて本土に行く形になる所から幕が上がるのだが、そこで行った本土でトラブルに見舞われ、その最中に見つけたある事実から、病気の母を連れて単身で本土上陸を試みてしまうのだ。そのある事実というのが予告編でも登場した頭蓋骨を山積みしたあのオブジェと、一見血を塗りたぐった様にも見えたレイフ・ファインズである。
本作でもやはり感染者は背景に留まるのだが、アルファと呼ばれるレイジウイルスの変異で身体能力が上がった超人類の様なモンスターがおり、アルファ率いる感染者集団がメインで襲ってくる為、きちんとモンスターとして印象強く出て来ているが、ひたすらレイジ(凶暴性)を露わにし、何を考えているのかも分からない血だらけの感染者とはタイプが異なる為、近付きたくないゾンビ特有の怖さが無く、人間をどう欺いてくるのかというそちらの怖さが押し出された印象である。ディストピア的世界観でサバイバルするホラーに見える様な予告だったが、一筋縄ではいかせないのはダニー・ボイル監督×アレックス・ガーランド脚本の最強タッグのせいだろう。 キャラクターも個性的な人物が多く、特に最後に絡む連中は恐らく今後のシリーズに影響するだろうが、終末世界とは思えない豪華な格好であり、(何故か全員派手なジャージ)愉快にゾンビの首をギコギコ切り刻む姿には感服させられた。良い意味でも悪い意味でも予想を裏切る形で世に放たれた本作だが、恐らくこれからが本番なのだろう。興行的には続編製作には問題なさそうだが、これで終わってしまったら非常に残念でしかない。
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