「なんて優しいゾンビ映画なのだ。」28年後... 南雲さんの映画レビュー(感想・評価)
なんて優しいゾンビ映画なのだ。
28週後を作ったんだから次は28ヶ月後や28年後だね、なんて言われていたんですけどまさか20年越しで本当に続編が見られるなんて...ドーンオブザデッドでゾンビ映画に大ハマりしてその流れで28日後も見た思い出がありますが、当時高校生だった自分も30代後半に突入してしまいました...世間のゾンビブームもいつのまにか終わってしまいました。鑑賞後前の座席に座っていた人が中盤丸ごといらなかった、と話していたんですが、ゾンビと闘いまくる展開を期待していた人には肩透かしかもしれません。個人的には序盤の緊迫感溢れる戦闘シーンだけでもかなり満足で、中盤以降のファンタジックな展開も前向きに受け入れる事が出来たのでとても面白く鑑賞しました。何よりレイフファインズ演じるケルソン博士のキャラが最高で、ゾンビ映画史上最も優しく魅力的なキャラクターなのではと思ってしまいました。芸術家肌のドクターで独特の世界観を持つがあまり、主人公たちのコミュニティには忌避されてしまっているのですが、あの行動では勘違いされても仕方がない、世が世ですからね笑。来訪者を待っているのですが悲壮感もなく13年間マイペースにあの世界で自分がやりたい事を貫いてきた人生観が微笑ましい。ゾンビ描写も中々独特で、大半のゾンビが裸というのが今作の肝、裸のゾンビってより気持ち悪いんですよね。ひたすらハイテンションだった28週後から28年も経てばダウナーでサイケデリックな世界観になっているのが楽しい作品でした、ただただ美しい風景や背景にも注目です。最後のアレはどう考えても良くない未来を暗示しているようで...続編の準備もばっちりです。
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