「圧倒的リーダー性」沈黙の艦隊 北極海大海戦 セッキーかもめさんの映画レビュー(感想・評価)
圧倒的リーダー性
世界を1つの独立国家にすることを目的とし、原子力潜水艦「やまと」はアメリカを目指す。艦長の海江田四郎は米大統領との会談を望んでいた。「やまと」がロシアの国境に入ったところで米潜水艦が攻撃を仕掛ける。極寒の地で原子力潜水艦同士の激しい戦いが繰り広げられる。
私は、本シリーズを鑑賞したことがなかった。周囲の評価の高さから前作を観ていなくても楽しめるだろうと予想し、鑑賞することにした。結果的にその予想は大当たりであった。
まず第一に艦長の海江田四郎がかっこいい。常に冷静沈着で勇敢な姿勢を崩さない。部下をとことん信頼し、正確で素早い指示を出し続ける。序盤の船中で腕立て伏せをするシーンがなんとも良い。筋トレの基本を泥臭くできる男は信頼できる。この時点で本作は期待できるなと感じてしまった。
肝心のストーリーは、北極海での戦いに加えて、衆議院議員総選挙と米国境を潜水艦が超えたときの攻防戦が主として描かれている。どのシーンもそれぞれのキャラが立っていて面白い。特に米国境での攻防戦が興奮した。「やまと」が魚雷を使わずに敵からの攻撃を様々な手段で回避するところに見ごたえがあった。
今まで接点のなかった映画を鑑賞すると思いもよらない幸運に恵まれることがある。本当に面白いシリーズ映画は途中から観ても楽しめると感じた。
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