劇場公開日 2025年9月26日

「続編求!少しだけ焦る海江田さん。」沈黙の艦隊 北極海大海戦 れっどべるべっどケーキさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0 続編求!少しだけ焦る海江田さん。

2025年10月24日
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鑑賞方法:映画館

🎬 期待を悠に超えた作品体験

冒頭から引き込まれる展開と圧倒的な演出で、期待を遥かに超える作品でした。心理戦の迫力はもはや戦場そのもの。観る者の感情を揺さぶり続け、最後には海江田の信念と聡明さに完全に魅了されました。

🧩 物語構成と演出の絶妙な調和
• 艦隊・政治・報道の三軸が同時進行。動きが少ない構成ながら、緊張感と展開の妙で全く退屈しない。
• 幽霊のような敵艦に巻き込まれる冒頭から、敵が敵に見えなくなる心理の揺らぎ。
• 最終的には海江田の一貫した意思と行動に心を掴まれ、彼の強さに圧倒される。

🧠 海江田という人物の魅力
• 一見“悪者”(大沢たかおさんにテロリストと言われてますものね。)に見える海江田。しかしその強さと信念は、世界平和を本気で実現しようとする人間性の表れ。
• 人間味がないようでいて、どこか優しさを感じさせる。そのギャップが魅力的。クライマックスのあの表情からも明らか。
• クライマックスで黒い艦隊が鯨のように跳ねるシーン、スローモーションの海江田の表情は圧巻。ここが一番好きな場面。

🐋 印象的なキャラクターとシーン

• 海江田の正確さと信念に、途中から「負けるはずがない」と確信して観ていた。
• 大滝の提案には度肝を抜かれた。そんな発想を隠し持っていたとは…!
• 「激しいけど静か」「静かに優雅に激しい」そんな矛盾を内包した空気感が作品全体に漂っていた。
• ⭐️クライマックスで黒い艦隊が鯨のように跳ねるシーン、スローモーションで映る海江田の表情がとても印象的。
 そこには、揺るぎない決意と、遠くに見据えた希望が確かに宿っていた。
 今までの空気感とはまるで別物で、彼の横顔に思わず笑顔になってしまった。ここが一番好きな場面。

🗣️ 大沢たかおさんの存在感
• 彼の言葉は主観に留まらず、日本や世界を俯瞰した視点を持っている。
• 海上自衛隊・防衛省に自らプレゼンする姿勢は、役者の域を超えている。
• 「伝えるべきことを伝える」「伝えたいことを伝える」その姿勢が作品に反映されていて、大沢さん出演作は間違いないと確信。

🎥 映像体験:スクリーンXと4DX
• 初めてスクリーンXで鑑賞。広大な海と閉鎖空間の艦内が三面スクリーンで表現され、まるで自分もその場にいるような没入感。
• 次は4DXで再鑑賞予定。クライマックスの潜水艦ジャンプシーンを体感したい。

📝 総評

沈黙の艦隊は、映像・演技・構成・思想すべてが高次元で融合した作品。
スクリーンXでの鑑賞は没入感が凄まじく、海江田の魅力と漆黒の鯨の美しさが際立っていました。
次は4DXで、さらに深くこの世界に入り込みたいと思います。

れっどべるべっどケーキ