「ポリティカルバトル映画というジャンル」沈黙の艦隊 北極海大海戦 alfredさんの映画レビュー(感想・評価)
ポリティカルバトル映画というジャンル
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23年の公開作は観ているが、配信版などは未見。コミックも一部分を読んだのみ。
強いて言えば、ポリティカルバトル映画というジャンルであろうか。
艦長・海江田の戦いも、魚雷をどんどんとぶち込むという物量戦ではなく、相手をいかに心理的に圧していくかが見所だ。つまり駆け引きの妙を楽しむ作品になる。
北極海でのバトルが終わると、映画は国内の総選挙の描写になる。本作が極めてポリティカルな映画であることの証左だ。
原子力潜水艦「やまと」は極秘裏に建造されたという設定だが、そこに乗り込む乗務員は、情報管理やテロ対策のため思想調査が徹底的にされたはず。本人だけでなく家族、知人、友人など広範囲が対象になるだろう。
海江田1人が危険思想の持ち主であっても不思議ではないが、彼に従う乗務員全員が同じ思想に共鳴しているのは無理があるような気がする。この点がどうも引っかかる点だ。
それだけを乗り越えれば、それなりに楽しめると思う。
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