劇場公開日 2025年9月26日

「映画館での迫力がすごい」沈黙の艦隊 北極海大海戦 SunRiseShadowさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5 映画館での迫力がすごい

2025年10月5日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

興奮

ようやく観に行けました。
原作は読んでいないので、純粋に映画として楽しんだ。
以前の作品を観てようやく追いついたところで本作。
大画面で見る迫力がすごい。
戦闘シーンのCG・VFXは、時々同じような映像があったような…と思わないでもないが、息つく間もないスピード感に、そんなことはどうでも良くなってしまった。
政治の場面も、それにあおられるようにスピード感を感じられた。
戦闘内では敵側でありながらそのエピソードに涙してしまう部分もあり。
原作を読んでいる方には物足りないという意見もあるが、純粋に映画だけの人間にとっては、十分にあれだけでも心に響いた。
作品として世界観が完成されており、練り上げられている印象だった。

おりしも現実世界でも各国の政治が騒がしく、各地で戦争が行われている時代。
武力ってなんだろう、平和ってなんだろう、と、ふと考える。
今各地で行われている戦争で、毎日のように兵士は戦死している。
傷つきたい・死にたいという思いで戦地に行く兵士は一人もいない。
敵でも味方でも、戦地に赴く兵士のそれぞれに家族があり、悲しむ人がいる。
戦地では「戦争をやめたい」「早く終わってほしい」と多くの人が思っているだろう。
でも、戦争を始めて続ける判断をしている人は、そこには絶対近づかない、安全圏にいる権力者なのだ。
しかしその権力者を選ぶのは、民主主義国においては一般の国民で、同時に兵士本人、兵士の家族、知り合いだったりもする。
政治家に突きつけられている決断は、同時に国民にも突きつけられている。

この映画のように、権力者が自分の決断を振り返り、戦闘を止められる日が早く来てほしい。
完全フィクションで「漫画の映画化」なのに、戦後80年に並ぶにふさわしい映画だと感じました。

SunRiseShadow
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