「正義とは、力であるという矛盾。」沈黙の艦隊 北極海大海戦 uminekoさんの映画レビュー(感想・評価)
正義とは、力であるという矛盾。
映画「沈黙の艦隊 北極海大海戦」を観てきました。随所に最新VFXを盛り込み、迫力満点のアクション映画に仕上げたことに、まずは大きな拍手を送りたい。ただ、コミックを愛読してきた自分にとっては、物足りない部分もあったのも確か。ほんとに、みなさまに聞きたいよ。これでいいの?これでみんな満足なの?って。
原作では、米国のみならず、ソ連が、中国が、それぞれの思惑で立ちはだかってきたのに、そこ割愛ですか。。事情はわかるけどね。ベネット大統領のいくつもの名台詞も、これまた割愛。あれがいいのに。息子に突きつけられた正義の意味とかさ。彼もまた、他者の力を借りなければならなかったってこと。あるいは、ぼんやりしか覚えていないけど、確か日本の神社はのし紙で守られてる、って言ってなかったっけ。あれはしびれたなあ。かわぐちかいじさん、割と古風だよね。
大沢たかおさん、ほんとにかっこよかった。海江田艦長の凛々しさを再現できるのは、確かに彼ぐらいだろう。原作では、もう少し意地悪っぽいところもあるんだけどね。あと、自分がぐっときたのは、上戸彩さん。ヘリコプター機上からながめる彼女の表情がすばらしかった。彼女の起用は大正解だったと思う。そこは強く言いたいです。と、党首会談のところはやや冗長だったかな。どうしてだろう。それが時代なのかも。届きそうにないけど、届いてほしい。今がたぶん、ぎりぎり。
コメントする
映画チケットがいつでも1,500円!
詳細は遷移先をご確認ください。