劇場公開日 2025年9月26日

「二度目のあからさまな誘導手口」沈黙の艦隊 北極海大海戦 コージィ日本犬さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5 二度目のあからさまな誘導手口

2025年9月29日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

大沢たかおもよかったが、上戸彩が存在感あった。

原作漫画で、『サブマリン707』っぽい真面目な潜水艦戦闘の面白さが最大級に膨れた「北極戦」~「ニューヨーク入港」までを、映画として公開。
一昨年公開の前作映画もやはり潜水艦戦闘メインだった。
その後のAmazonドラマで展開した部分は、総理官邸や執務室での対談や、宣言などの政治関連ドラマだったから、なるほど潜水艦アクションは劇場で、って趣向かね。
戦闘は面白いっちゃ面白かったし、原作由来なのでここを指摘すると単なる原作Disにしかならないのだが、これまでさんざん各国の原潜を沈めてきたくせに、NY沖では発信音だけという偽善者ぶりもなんか変で。

今回、見せ場としては終わっているが、ドラマとしては尻切れ蜻蛉。
「この続きは?」で、引き。
続きはアマプラのドラマシリーズでという、二度目のあからさまな誘導手口に、観て逆にストレスが溜まってしまった。

また、この後うろ覚えだが、原作だと「政治と軍事の理想的な在り方とは?」って禅問答みたいなところに軸が移り、なんとなく、海江田は理想論を喋るマシーン化、事実上ベネット米大統領が主人公へとシフトしていったような気が。
個人的にはどんどん面白くなくなってしまい、時々(飛び飛びに)しか読まなくなり、最終回も読んだかどうか。
なので、実写化はここで止まっても構わないと思った私。
最後までやるのかな、これ?

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コージィ日本犬