「どこまで考慮するかという問題はあるものの。」沈黙の艦隊 北極海大海戦 yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)
どこまで考慮するかという問題はあるものの。
今年192本目(合計1,733本目/今月(2025年9月度)11本目)。
去年もこの作品はありましたから続き物ですね。もっとも、元はコミックの模様です。
どうしても現在(2025年)の国際相場をもとに見ると、やや不親切な部分もあるし、作成当時のままなのかな、と思える点もあります。ただ、このシリーズは独特で、他の似たような作品で「代替がきかない」という特徴があり、また多少の傷はあっても、人を不愉快にさせたり、ストーリー自体が成立しないといった問題は基本的には起きないので、そこはまぁ仕方なしかな、という気がします。
全般的に、海軍など海上自衛隊などに所属していたことがある方が有利になるのかな、というのはどうしてもシリーズものを通じて否めませんが、そんな視聴者が何人いるのか謎ですし(日本で有名なところで、舞鶴や呉あたりの当事者?)、極端に難しい語も出てはきますが、漢字文化圏である日本ではかなりの類推がきくので、そこはまぁあれば有利かな、といったところです。
採点に関しては以下まで考慮しています。
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(減点0.3/「法の適用に関する通則法」や条約他に対する配慮が足りない)
日本人が日本国外で何らかトラブルに巻き込まれたとき、どこの国の法律を適用するかを定めた法律で、実はこの映画では重要な意味を持ちます。ただ、この通則法自体が実際に持ち出されるケースはまれで(国際結婚など、一般的にありうるものは同法の適用以前として、扱う人(外国人関係を扱う行政書士ほか)では常識扱い)、解釈が微妙かなと思える点もいくつかありますが、憲法や民法といった一般的な法律と違い、国際公法に近い分野でもあり(国家間で発生する紛争に対して決められている条約や各国の取り決め等を総称してこのようにいいます。「国際公法」という一つの法律があるのではありません)、意識的にこれを扱うことは少なく(外国人が絡む婚姻や雇用等は行政書士の扱い範囲ですが、こちらは「国際私法」です。これも総称で、そのような名称ずばりの法律は存在しません)、資格持ちは気にするかなぁ、程度のところです。
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