劇場公開日 2025年4月11日

シンシン SING SINGのレビュー・感想・評価

全103件中、21~40件目を表示

3.5私でも同じ状況なら、やはり夢中になる物を見つけて演者となるだろう。...

2025年5月1日
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鑑賞方法:映画館

私でも同じ状況なら、やはり夢中になる物を見つけて演者となるだろう。
この映画は『ショーシャンクの空に』(1994)や『アプローズ、アプローズ!囚人たちの大舞台』(2020)とは違う。
"正しい方向への変化" が最も大切なテーマだと感じました。

ニューヨーク州シンシン刑務所で実際に行われている収監者更生プログラム(RTA)である舞台演劇を題材に、ここに収監された男と収監者仲間たちとの友情を実話を基に映画化で、しかもキャストは主演のコールマン・ドミンゴなど数人のプロ以外は、全員がこの更生プログラムを受けた元収監者たち。

ジョン・“ディヴァイン・G”が新人の演者クラレンス・“ディヴァイン・アイ”に演劇を通して大きな影響を与えるのが物語の主軸かと思いきや、逆に新人(ド素人)のディヴァイン・アイから皆んなに影響を与える所も多い。特に主人公コールマン・ドミンゴ演じるディヴァイン・Gに変化をもたらす意外性のある実話で、地味な映像(フィルム撮影らしい)も独特。
『サウンド・オブ・メタル 〜聞こえるということ〜』にも出てたポール・レイシー(おじいちゃん演出家)もいい。

※ディヴァイン(divine):主に「神の」「神聖な」「非凡な」「すばらしい」といった意味で使われ、宗教的な文脈で使われることが多い。日常会話では驚くほど素晴らしいものを表現する際にも使われる。

※RTA(Rehabilitation Through the Arts):舞台演劇を通して収監者の更生を目指すプログラムで、収監者の社会復帰において役立つプログラム。

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ナイン・わんわん

4.0実際に刑務所に収監されていた人達が本人役で出演している

2025年5月1日
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アメリカにあるシンシン刑務所で実際に起きた出来事を描いた映画。
癖のある映画というイメージのA24の配給。
映画館で予告を見ていて、見にいってみた。
ショーシャンクに並ぶ刑務所の友情ドラマっていう宣伝文句も気になってたし。

良い映画でした。
更生プログラムとしての演劇活動。
そこは良かった。
主人公の苦悩も感じられたし。。

だけど、不満点も多い。
回収されないまま終わる無実の罪。
それと、ラストシーンだけで友情を語るには物足りない。
もっと、友情にまつわるエピソードを入れて欲しかったかな。。

実際に刑務所に収監されていた人達が本人役で出ている。
ホント素人とは思えない演技。
これは凄いと思いました。
クラレンス役の彼も囚人だったのね。

ショーシャンクには及ばないと思う。
ただ、更生プログラムとしての演劇活動。
演じるという事の意味を考えながら見ていた。

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はりー・ばーんず

4.5いつかまた彼らに会いたくなる映画

2025年5月1日
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80%の収監者が、アメリカ警察司法制度により、有罪判決がでていないにも関わらず、階級や人種差別によるもの、とパンフにあり、衝撃を受けた。

そんな不遇な立場の彼ら、そりゃ誰だってヤケクソになるだろう。
それでも、じぶんがやりたい役で自由な喜劇を演じる事で、あらたな自分を発見していく。

お互いが、お互いの過去を見つける。ともに励まし合い、よさを発見していく。
私は、尊厳とは、その人らしさを認めることだ、と学んだ事があります。

この映画の何よりすごいのは、ほぼ全員が、かつての収監者であり、本人役を、演じている!

心に響くセリフが、たくさん。
彼らの全身から確信を持って、生きてビシバシつたわる。

プロセスということば。
自分が今会いたい人はだれか目をつぶって思い出しなさい。

コンピュータやアニメが作り出せない人間臭み、不器用で愛すべき人間による、人間のための、圧巻のヒューマンドラマ。

そうか!
だから、演劇や芝居が、古からあらゆる時代を経てもなくならないのだ。みんな人間がみたいのだ。

ひとりひとりは弱いけど、人間はすばらしい。
人間は弱いけど、ひとりひとりは、すばらしい。
モーツァルト魔笛の歌詞を思い出しました。
観たことない、傑作です。
満席でした。

余談
ミュージカル映画プロデューサーズで、シンシンが出ますが、あれはギャグじゃなくて本物だったとは!
人生はやり直すことができる。
じぶんが世界を決めるのだと。
ブレージングサドルもシンシンのセリフに出てきたし、メルブルックスはやはり偉大なんだなあ、私は大好きだ。

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青樹礼門

2.5受刑者の心情に迫る力作

2025年4月30日
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悲しい

幸せ

驚く

誰が実際の受刑者なのかなぁと思いながら観ていたら…
ほぼ全員が元受刑者で刑務所内の演劇プログラムで演技を学んだだけだと知って驚きました。
プロの役者と遜色ない実力です。

受刑者の役者が歌って踊る艶やかな舞台を想像していましたが、演技を学ぶことにより自身の内面と向き合うことを追った内容でした。
舞台そのものよりもその舞台に至る過程が丁寧に描かれています。

舞台を作り上げる過程において演技の練習などで自己の内面を語るシーンが多く登場するのですが
収監されるに至った「個人的な事情」は多様で
自らの体験をベースとした嘘偽りの無い内面の吐露が、元受刑者の演技に迫真のリアリティを与え、プロの役者に全く引けを取らない存在感を示すことができたのでしょう。

長く収監されている人々の心情にはやるせない気持ちになりました。
それゆえに刑期を終えて出所する風景にはカタルシスを感じます。

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さとうきび

3.5変に感動作にしないことでよりリアリティを感じる

2025年4月30日
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実話に基づく本作では、観客である私たちにとって非日常の場である刑務所が、登場人物たちにとっての日常として描かれている。一方で、受刑者たちにとっての「非日常」は、演劇を通じてスポットライトを浴びる瞬間にある。

とはいえ、映画はドラマチックな感動に寄りかかることなく、公演が終われば再び日常に戻るという現実を淡々と描いていく。その静かな描写は、実際の元受刑者が多く出演しているという事実によって、よりリアリティを帯びている。

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オーさん

2.0黒人比率が高すぎでは?

2025年4月30日
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単純

米ニューヨークのハドソン川沿いに有るシンシン刑務所で行われている収監者更生プログラムの舞台演劇により、収監者の友情を描いた実話を映画化。
ディヴァインGは、刑務所内の更生プログラムで舞台演劇グループに所属し、収監者仲間たちと演劇に取り組むことで生きる希望を見いだしていた。そんなある日、刑務所で一番の悪人として恐れられていたディヴァイン・アイが演劇グループに参加することになり、次の公演に向け喜劇を演目とし、練習に励む、という話。

収監者の黒人比率が高いなぁ、と感じた。ドキュメンタリーなら仕方ないが、ディズニー的ポリコレだとアウトでは?
シンシン刑務所の元収監者でこの舞台演劇プログラムの卒業生が多数参加しているそうで、リアリティを持たせていたのは良かったと思うが、演技が上手いわけでもなく退屈だった。
友情物語なんだと思うけど、なんだか既視感だらけで新鮮さもないし、面白くなかった。
自分には合わなかった

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りあの

3.0悪くないけど本番シーンもっと観たかったな〜

2025年4月29日
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泣ける

悲しい

ドキドキ

刑務所の中で更生プログラムとして演劇をしてる囚人たちの人間ドラマなんだけど、切り取られてるストーリーが極力説明を省いた結果、あっれー?よくわからないな?という展開になってしまっていた気がする。もう少し登場人物のことがわかると感情移入出来たかな。入り込めなかった感がわたしは強めでした。
あと、せっかくの稽古シーンだったので、本番シーンをもっと入れてもよかったんじゃないかしら?と思いましたね。だって、どんな脚本だったのか気になるし…🙄
元囚人が本人役で出てるのは良かった。お芝居できるくらい自由になったんだなって😌
モヤッとするとこあるけど、いい展開で終わるので、配信とかで観るといいかも〜。

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lotta

2.0私には面白さが全く理解できませんでした

2025年4月27日
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私には面白さが全く理解できませんでした。
いくら考えてもこれ以上の言語化ができませんでした。

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チャーリー

3.0ちょっと何か足りない感じ

2025年4月26日
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かなり凶悪犯のような受刑者による演劇の更生プログラムが舞台だ。いつも人に後ろ指刺されていただろう彼らが人前で演じて,拍手を浴びる,これはとてもやめられない気持ちになるだろう。そしてより良い舞台のために助け合い話し合い,協力する。更生の効果を期待できそうだ。かなり事実に基づいているようで自分の役で出ている役者が多いのに驚く。もう少し主役の男のバックボーンや無実の罪で捕まった理由などがほしかった。インテリでみんなを助けているのに外に出てきた時迎えは家族じゃないのか。共感する相手を見つけられずに観終わった感じがした。
演出家として出ていた老人の受刑者への語りかけは良かった。

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ニョロ

4.0極道めし 演劇部篇

2025年4月24日
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鑑賞方法:映画館

知的

シンシン刑務所は実際にニューヨーク州のハドソン川に面して建っている。
お漬け物やパンダの名前みたいだし、架空の施設だと思ったら、先住民ウォピンジャー族の部落の名前から取ったらしい。

指導する演出家のおじいさん、ブレント役のポール・レイシーはどこかで見たなぁと調べたら、映画サウンドオブメタルの聴覚障がい者施設のガンコ親父役だった。彼の両親は聴覚障害者で彼は本物のCODAの舞台俳優だったが、サウンドオブメタルで70歳を超えてブレイクした。ブレントが部員に今までで一番と思う思い出をそれぞれに語らせ、情操訓練を行う場面が、「極道めし」での生唾ゴックン話とリンクして、たまらなかった。

エンドロールのキャスト。
As himself のまぁなんて多いこと😱
準主役のクラレンス・“ディヴァイン・アイ”・マクリン。
いかにも悪そうで、いやだなぁ〜と思っていたら、やっぱり元部員だった。
主役のコールマン・ドミンゴの出てる映画は自分でも意外なほど多く観ていた。いい人そうな感じでほっとする。ボビー・オ〇ゴンよりずっといい人だと思うんだな。
我々日本人の都市生活者の多くは、シンシン刑務所の独房より狭いところに住んでる気がして、演劇の練習に使われるホールなんか、ホテルの披露宴会場みたいだった。高級外車も持ってないし。
なんだかなぁ😥

アメリカの刑務所に入って、お釜掘られずに生き延びるなんて無理だと思っていたけど(ショーシャンクの空にの影響)、演技の才能があれば、なんとかなる気がしてきたけど、やっぱりハードル高いわ。

外部の女優さんとの接触目当ての輩もそりゃいるわなぁ。永島敏行主演の「サード」のある場面も思い出した。

RTAでライオンキングはやらなかったのかなぁ?禁演演目だったのかなぁ?

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カールⅢ世

4.0 私も芝居をしてた時がありまして、練習風景が写り出されると「あ〜や...

2025年4月24日
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 私も芝居をしてた時がありまして、練習風景が写り出されると「あ〜やってたなぁ同じ事」って、当時の事を思いだされて懐かしくまた味わいたいと‥‥

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忠広

3.0塀の中の友情

2025年4月24日
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外国では収監者たちの更生のために演劇をするプログラムがある事は知っていました。
以前「塀の中のジュリアスシーザー」を観て、収監者たちが変化していく様子がとても興味深かったので観に来ました。
今回は演劇プログラムを通して育まれた友情もテーマの一つでしたかね~
収監者たちの苦悩も伝わってきました。
理不尽なことが起こって心砕けそうになっても、立ち直る切っ掛けは仲間なのかな。

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Jo

3.5演じることで自由になれる

2025年4月23日
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SING SING🟰シンシン刑務所

主人公ディヴァインGを演じたコールマン・ドミンゴが、第97回アカデミー主演男優賞としてノミネートされていたので、とても気になった作品

ニューヨークで最も厳重なセキュリティとされたシンシン刑務所で、収監者更生プログラムとして舞台演劇が行われていたことを題材に、無実の罪で収監された男と収監者たちとの友情を描いた実話とのこと

刑務所の中で自分とは違うものを演じることで、気持ちのうえで自由になれ幸せを見出す
すさんだココロも洗われ仲間との友情さえ芽生えていく
これが実話とは素晴らしいし、本人たちが演じてることがすごい

もう少し抑揚があって感動的であったなら、アカデミー賞作品賞でノミネートされてもいいんではないでしょうか

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Qoo

3.5よかった

2025年4月23日
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引き算したうえで、温かみを残す編集が上手かった
名言炸裂な感じで、本当にどれも良かったのよ
現実と地続きだしね
RTAでフィクションを演じる時だけ、リアルと繋がれるという感覚。
全然わかってしまえるし、もう社会の縮図だよね
男性同士のケアの話でもあったわけだし、
演技の"プロセス"の話でもあった。

演劇の場だけでは、人間で居ることが出来る。
これはどこに生きるものであっても同じなのかもしれない。

「プリズン・サークル」もとても良かったけど、
今作を通しても、希望や夢がある以上は支援したい活動だと思った

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JYARI

5.0To act or not to act…… Act, anyway. 当たり前のことだけどとても大切な何かを教えてくれる珠玉の名作

2025年4月22日
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とてもいい映画を見ました。この作品には人気のイケメン俳優もゴージャスな美人女優も出てきません(内容からして当然と言えば当然なのですが)。監督は無名でもともとドキュメンタリー畑の人のようですが、劇映画ではこれといった実績がありませんでした。物語はドキュメンタリー•タッチで淡々と進み、劇的な出来事は起こりません。地味で静かな作品で、声高に何か主張したりしませんし、感動を煽ったりもしません。主人公の抱える問題は結局、解決せず、問題解決のカタルシスを味わうこともできません。でも、主人公や仲間たちの心の交流や友情から湧きたつ滋味のようなものが、まるで晩ご飯の後に飲んだ一杯のお茶のように、五臓六腑に染み渡り、温かな気持ちにさせてくれます。

物語の舞台は米ニューヨーク州ハドソン川の川べりにあるシンシン刑務所。敷地内に鉄道が走っており、列車がちょっと哀愁のある警笛を鳴らして行き交っています。外から撮った刑務所はくすんでいて半世紀ほど歴史が止まっているように見えます。外からのシーンはほんのわずかでほとんどは刑務所の内側でのシーンとなります。本作はそこでRTAという更生プログラムに沿って演劇の活動をしている収監者たちを描いています。RTAは芸術を通じての更生を企図したプログラムで、収監者たちが創造的な表現を通じて力を得て家に帰ったときにきちんと生活できるようになることを目的にしていますが、かなりの成果をあげているようで、プログラム修了者のうち、刑務所に逆戻りする者は3%以下とのことです(全米の再犯率は約60%、数字はパンフレットより)。

ということで、物語の中心にあるのは演劇の稽古ということになるのですが、本作では厳しい稽古、様々な困難を乗り越え、上演したら大成功、めでたし、めでたしのようなサクセス•ストーリーのほうには行きません。それよりも、過去に取り返しがつかないような経験をし、悔いたり、心に傷を負ったりしている収監者たちが稽古や所内の日常の中で互いに交流しながら、心を開いてゆく、傷を癒やしてゆくことを中心に描かれてゆきます。そこでのメンバーそれぞれの気遣いや親切心、優しさが胸を打ちます。彼らは一時は絶望の中にいたのかもしれませんが、やはり希望は人との関わり合いの中から生まれてくるーーそんな当たり前かもしれないけど、人生の中でとても大切なことを教えてくれたのが、人々の尊敬を集めるカリスマ経営者でもなく、ロールモデルといわれるスーパー•アスリートでもなく、あの人たちだったということは忘れずに心に留めておきたいと思います。エンドロールにはちょっとした仕掛けがあるのですが、スクリーンに向かって感謝の気持ちを伝えたいような気分になりました。

この映画が私の生涯のお気に入り映画のリストに入るかどうかは分かりませんが、有力な候補に躍り出たのは確かです。しばらくしたら、再鑑賞したいと思っています。

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Freddie3v

3.5期待しすぎた

2025年4月22日
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もちろん、内容は素晴らしい。そしてキャストが結構"himself"というのもびっくり。
ただ、前評判があまりに高かったので、少しだけ拍子抜けしてしまいました。
いや、本当に良い映画ですよ。

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hanataro2

4.5実話版「ショーシャンクの空に」。演劇の力、本人役でも多数出演。そして、映画の内容以前に衝撃的だったこと。

2025年4月22日
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鑑賞方法:映画館

怖い

ドキドキ

パンフレットの解説で初めて知ったこと。
「※覚えておくべきこと:アメリカの拘置所などに入れられている人々の80%以上は、犯罪で有罪判決を受けていない。」
何という恐ろしいことでしょうか。
これまで、収容されている人々は、日本同様、皆、有罪の判決がされたものとばかり思っていました。
このことは、日本でも知らない人がほとんどではないでしょうか。
実は無罪の人が大勢いるかもしれない?
だから、主人公が自身で事件に関する資料を集め、まとめて、申請していたのですね。
映画の内容以前に、衝撃的でした。
だから、刑務所が足りないほど大勢の人が収容されていたのかと思うと、とても恐ろしい。

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ITOYA

5.0人間は産まれながらに

2025年4月21日
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泣ける

楽しい

知的

収監された生き物である。

それは肉体と言う牢獄に収監された魂を人間とするとだ

本作は無実の罪で社会的に隔離された監獄に収監された

人物がそこで出会った人々と交流し

劇を演じたと言う実話に基づいて描かれた作品だが

本質的にそれを気付かせる為に描かれた作品だと感じた。

故に途中途中で描かれるセリフやシーンが

ハッとすることの多いこと多いこと◎

いやぁ、観にきて良かった。としか思えない(^^)

ちなみに、役者とは、今着ている自己という着ぐるみを

脱いで、役となる人物の着ぐるみを装着する

生き物なんだ。と分かったことは一番の収穫だったなw

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tomokuni0714

4.0人は才能に溢れてる。

2025年4月21日
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鑑賞方法:映画館

象は一口で食えないさ。

そう、そのウィットが人の気持ちを緩ませる。
どこにいても、どんな人生を生きてきたとしても、前に向かって生きようとしている。

そこにあるのは、プログラムだけ。そのプログラムを生きたものにするのは、人とのかかわりだ。

心が変わると、顔つきが変わる。

ニガーじゃなくて、相棒だもの。

人を救うのは、人だ。

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ミツバチば~や

4.0ゴドーを待ちながら

2025年4月21日
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刑務所内の演劇プログラム「RTA(Rehabilitation Through the Arts)」に参加する囚人たちの実話を基にしたフィクションであり、
元囚人たちが自ら演じることで、
リアリティと情感を生み出している。

劇中で繰り返される「脱獄」というセリフは、
単なる物理的な逃亡だけではなく、
演劇を通じて心の自由や自己再生を果たすメタファーとして響く。

この「脱獄」は、
フランス映画『アプローズ、アプローズ 囚人たちの大舞台』
で描かれた、囚人たちの演劇を通じて脱獄した実際に起きた事件、
サミュエル・ベケットもコメントしていた記憶にも新しい実際の事件への、
メンションとも言えるだろう。

本作の核となるのは、
演劇プログラムが囚人たちに与える小さな変革の力だ。

RTAの実際のデータによれば、
参加者の再犯率は一般的な囚人の60%からわずか5%に低下するという(データソースは劇中では明示されないが、効果の大きさは印象的だ)。

この驚異的な数字は、
演劇が単なる娯楽を超え、
自己理解や他者への共感を育むプロセスとして、
機能していることを示唆する。

多くの国で義務教育の必修科目に演劇が取り入れられているのも、
こうした共感力や合意形成のスキルを養うためだ。

体育や音楽の先生同様、
演劇の先生が校門に立っているのだ・・・・

日本ではまだ馴染みが薄いこの教育アプローチを、
本作は力強く肯定する。

映画の最大の魅力は、元囚人たちの生々しくも繊細な演技にある。
彼らは台詞や立ち位置を覚えるのに苦労し、
ぎこちないリハーサルの場面は観客にリアルな人間臭さを感じさせる。

しかし、
プログラムの外での彼らの姿「言葉」や「立ち位置」を模索しながら互いに支え合う様子は、

演劇が彼らの内面に変化をもたらす過程を鮮やかに映し出す。

こうした瞬間を捉えるカメラワークも秀逸だ。

複数の人物が同時に話し、
ありえないセリフの被り、
誰が次の言葉を発するかわからない混沌とした対話を、
カメラは追いかける。

特に、登場人物の【傷】と地面や床を意図的にフレームに収める構図は、
彼らの「立ち位置」が物理的・精神的に揺れ動く様を象徴しており、
視覚的、触覚的な語り口として効果的だ。

演出面では、後半の展開が特に際立つ。

プロフェッショナルな脚本と演出の巧妙さが光り、
観客の感情を一気に高揚させる。

元囚人たちの不器用だが真摯な演技と、
プロの手による物語の洗練された仕上げが融合することで、
映画は単なる実話の再現を超え、
普遍的な人間ドラマへと昇華されている。

まとめ
演劇が持つ癒やしと解放の力を描きながら、
刑務所という閉鎖的な空間で、
人間の尊厳を取り戻す姿を提示する。

元囚人たちのリアルな存在感と、
カメラが見つめる彼らの「足元」が、
観客に深い余韻を残すだろう。

演劇とは何か、失望、挫折、再生とは何か、
シンパシー、エンパシー、
その答えを模索するすべての人に、
この映画は静かだが、力強い一撃を与えるだろう。

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蛇足軒妖瀬布
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