「刑務所に収監された人達が舞台演劇を通じて再生を遂げていく姿を描いた作品。 本年度のベスト級。」シンシン SING SING イゲさんの映画レビュー(感想・評価)
刑務所に収監された人達が舞台演劇を通じて再生を遂げていく姿を描いた作品。 本年度のベスト級。
鑑賞中に本作が実話を基にしているという事に驚く!
さらに、実際に収監経験のある方々がキャスティングされていることにも衝撃を受けた!
物語は無実の罪で収監されている主人公「G」を中心に展開。
Gは外部から招かれた演出家ポール、そして個性豊かな収監者たちと共に一つの舞台を作り上げて行くストーリー。
特に印象的だったのは、序盤のオーディションのシーン。
参加者たちがそれぞれの役を熱演する様子を捉えたカメラワークが良い!
収監者たちの高い演技力に圧倒される。
刑務所内の問題児のクラレンスが劇団に加わる展開。
彼の入団理由が予想外(笑)
悪人に見えても読書好きという意外な一面に彼の人間味を感じる。
物語はほぼ演劇の稽古や上演シーンで進行するものの、登場人物たちの圧倒的な演技力に飽きることなく最後まで引き込まれた印象。
上映中劇そのものの全貌が見られることは無かったものの、最後に映される本番の舞台の皆の演技をもう少し観たかった。
刑務所の傍らを走り抜ける列車の描写。
自由な無い刑務所内の生活と、外の自由な世界との対比を象徴しており印象的なシーンだった。
個人的には、序盤の印象とは異なるクラレンスの意外な一面がもう少し掘り下げられ、彼を巡る一波乱があっても面白かったのかも。
鑑賞中、本作のタイトルが実在の刑務所の名前であることを知る(笑)
鑑賞後にシンシン刑務所についてWikipediaで調べてみると、その歴史の深さにかなり読み応えがありました( ´∀`)
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