「変に感動作にしないことでよりリアリティを感じる」シンシン SING SING オーさんさんの映画レビュー(感想・評価)
変に感動作にしないことでよりリアリティを感じる
実話に基づく本作では、観客である私たちにとって非日常の場である刑務所が、登場人物たちにとっての日常として描かれている。一方で、受刑者たちにとっての「非日常」は、演劇を通じてスポットライトを浴びる瞬間にある。
とはいえ、映画はドラマチックな感動に寄りかかることなく、公演が終われば再び日常に戻るという現実を淡々と描いていく。その静かな描写は、実際の元受刑者が多く出演しているという事実によって、よりリアリティを帯びている。
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