「ジワる本物感」シンシン SING SING カツベン二郎さんの映画レビュー(感想・評価)
ジワる本物感
実話がベースになっているということ以外いっさいの前知識なしで鑑賞に臨んだ。
エンドロールを見ると一部を除いたほとんどがご本人役だったようで、脚本上それほど荒々しいやり取りがある場面も無く、刑務所の中という事を忘れるくらいフラットなテンションで話が進んでいくが、後から考えるとこの人達って過去に強盗だったり、人を殺めたり、ドラッグの常習者だったんだと考えるとジワジワとよくわからない感動の様なものが湧き上がってきた。
せっかく元RTAメンバーが沢山いるので、劇中劇はもう少ししっかりと見せてくれても良かったのではと思った。
本物の役者のコールマン・ドミンゴの顔が一番怖かったけど、それなりにカタルシスを感じることができる作品(ややショーシャンク風味)。
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