「娯楽ではなく記録映画として。」シンシン SING SING リボンさんの映画レビュー(感想・評価)
娯楽ではなく記録映画として。
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2025年になってからワン・イーボー主演映画以降、何故かどうにも見に行こうかな、と思える作品に出会えず気がつけば約3か月ぶりの劇場鑑賞となりましたが。。
レビューが高評価だったので見てみました。
娯楽作品とかエンターテイメントとして見るにはこの作品にその要素は無いんですが、
「刑務所の中ではこういった演劇による更生プログラムがあること」
は知らなかったので、それを知ることが出来て良かったです。
ただ登場人物はおじさん達がメインなので、画像としての華やかさに欠けてしまい。それのせいなのか?土曜日初回で鑑賞人数合計6〜7人?という客席の寂しさを伴ってしまいましたが。。(これは多分客席ががっつり埋まるタイプの映画ではない。。)
でも久しぶりにのんびりとポップコーン片手に静かなひと時を過ごせたのと、
主人公的ないかにも優等生タイプの模範囚が後半に挫折を味わい、前半はいかにも問題児タイプの囚人が後半では逆に頼れる相棒に変わっていく、その様が見れて、とても人間らしいドラマを演出していると思いました。
いくら取り組んでも報われないなら心が壊れそうになるし、でもそんな自暴自棄な自分でも寄り添ってくれる人がいたら少しづつ立ち直れる。前半と後半で、支える人が入れ替わっていて、
「いつまでも優等生じゃいられない」けど
「いつまでも悪党のままでいる奴ばかりじゃない」
というメッセージを受け取りました。
基本的には概ね淡々と物語が進み、やや上映時間が長く感じてしまうタイプの映画なので、娯楽を求めるのではなく、ゆっくりした人間ドラマをじっくり味わう時間のある方にオススメします。
久しぶりの映画館でした〜
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