近畿地方のある場所についてのレビュー・感想・評価
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むむむむ!?
本作、……まずは落ち着いて考察してみたい。
ベストセラー作家さんの、一応「フィクション」作品のようですが、物語の根幹「呪われた地や動画」に関してのフェイクドキュメンタリー映像などは、非常に興味深く鑑賞できました。
導入、編集長佐山武史が闇に消えてしまう映像の見せ方により、「パラノーマルアクティビティ」のような現実寄りな見せ方よりも、「リング」「呪怨」「着信アリ」等のような、エンタメの要素に重きを置いた「ホラー映画」なんだなと直感しながら鑑賞を始めました。
①残された映像、一昔前のVHSビデオテープを基礎とした、なんとも粗く古い画像のニュース画像や呪いの画像には恐怖や気持ち悪さを体感でき、物語に引き込まれました。
②また、現在を意識し動画配信を駆使した恐怖画像などの見せ方も、良く出来たフェイクドキュメンタリーであり、見ごたえがありました。
特にバイカー種村栄作や動画配信者ヒトバシラには、無責任・人でなしな行為にとても憤りを感じられたので、より一層リアリティが増して鑑賞できた。
※ヒトバシラの後半映像の見せ方は、あまりにも「ブレアウィッチプロジェクト」に酷似していたので苦笑しましたが。
③「呪いの動画」を鑑賞したため?か、呪いにより次第に危険な状態に落ちつつある小沢悠生の状態や、近畿地方に向けて謎解きに進む行動の映像は、「リング」などの作品と同等の追跡考察を体感出来て良かった。
④飛び降りの瞬間映像や幽霊映像も、見せ方が良く出来ていると感じしっかり怖さも感じました。
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で、以下、マイナス面。
①編集長、なんで生きてた?なんで眼だけで、妻ネコ化?んでなんで自死と飛び降り?
②子供の首つりはなんで?その親子の霊の呪いを受け続ける意味はどこ?首吊り屋敷が現場?でも、絵本作家大森日出子おばあちゃんの説明では木で首つり事故が有ったらしいが、それとの関連性もしくは、別件性はどこに?
③チェーンメール女子高生の死は何の関係が?
④赤い服の女と首折れ子供が行方に立ちふさがった意味は?瀬野千紘に対する恨み?なんで?
んで、赤い服の女、なんで物理的な轢かれ方?
⑤幼女行方不明はなぜ?まさるさまだとして、なんで眼に穴?
⑥まさるさま、なんで某アニメ(個人的に、もの〇〇姫)の妖精みたいな姿?んで、パワーストーンのような物の意味は?
何のためのいけにえ?
だって、何かを得ていた人いない。赤ちゃんが転生したわけでもないから。
ゆえに、瀬野千紘を騙して人を喰らってるだけの化け物なのかとの解釈しかないし、そういう事だと思うのだが。
⑦「生き物」が身代わりになってくれるのは良いとして、なんで定期的な感じ?そういうシステム?と、苦笑に落ちる。しかも、編集長は最後には妻が犠牲になったっぽいが、何で獣化?
⑧結局、結論としては、宗教団体に祭られているパワーストーンは化け物の「罠」で、その化け物が、さまよう幽霊を従えて近づいた人間を片っ端から喰らっているという物語、ですよね。
⑨で、「呪い」を追跡する途中経過や呪いの電波具合、また瀬野千紘だけが何の被害も受けない理由。
多分化け物の奴隷と化していると思うのだが、その存在感と選ばれた感が全く意味がつながらないまま終幕。
最後の、赤ん坊じゃなくて化け物の触手?の終わり方、絶望で終わるためだけを見せたかったのか、今までのリアリティが有るかもしれない幽霊や呪いを全消去。
張りぼての様な石を使った特撮CG化け物物語で終結。
唖然。
……こんな映画ですが、フェイク画像などの映像は非常に良かった。
だが、こんな「流れ」と「ただの化け物」の作品になってしまったのが残念でならないし、結局不明しか残していない伏線回収破綻の作品に、なぜ落ち着いたのか気になるのも実感。
もしかして原作がこんな感じの化け物の、完全エンタメ物語なんでしょうか?
原作を知っていれば理解ができた作品なんでしょうか?
私個人としても、冒頭でエンタメ作品だと直感はしましたが、それでもあの回収はびっくり。
途中経過の物語が、まるで「夢オチ」のように関係性が薄弱。
「リング」などのフェイクドキュメンタリー的な要素を繋いでいっての呪いホラー物語の期待感も圧倒的だったため、残念すぎた映画でした。
……原作を読むことに興味を持てないので……再度最後に。
原作もこんな感じなんでしょうか?
原作とのちがいが…
前半から中盤にかけての、色んな資料映像や証言などが当時のもののように映像化されていて、そこはよかった。
原作の流れと少し変わっている部分や、無くなっている部分があり映画化するためにはしかたがないかと思えるところもあったが、祠へ向かうあたりから様子がおかしく、幽霊の実体が出てきたり、ラストでは「まさるさま」なのかなんなのかよく分からない妖怪みたいなものが出てきてしまって残念だった。
せめてラストは原作と同じように終えて欲しかった。原作を読んでいないと理解しにくいところが多かったのではないかと思った作品だった
期待度○鑑賞後の満足度❌ 近畿地方へいらっしゃい~って近畿地方である必要ないし…またまたアホらしい映画が一つ…
①人が怖がるような画像を並べたり、ゾッとするようなシーンを連続させたり、訳の分からん謎を振り撒けば立派なホラー映画が出来るわけじゃない。そこが分からないのかしら…
どんなに狂っていても、常識から外れていても、それなりに筋を通してくれないと、或いはそれなりの統一した世界観を見せてくれないと、本当にゾッとする恐怖は感じられない。そうでなければただのお化け屋敷映画。というかただのお化け屋敷映画でももう少しマシなのあります。
②先ず、近畿地方に住んでいる(且つ近畿地方の地理に精通している)人間にとってかなりゼタラメな地図が出てくる(町がある筈がない場所に町があったり)時点で萎えるし、出てくる民話(『まさるさま』だっけ?まあ、どうでもいいけど)もつまらない話だし、途中でネタがバレるし(というか伏線ヘタ)、それでも全体の三分の二くらいまでは最後に喜ばせてくれるかもと期待を繋いで観ていたが(演出はまあそこそこ上手いし)、クライマックスで撃沈…
③最後まで点(劇中に次々と語られ描写される怪奇現象)と点とが結ばれなくて、怖さや不気味さよりも途中のあの諸々は何だったの?と頭の中は「お花畑」じゃなくて「ハテナ畑」で、欲求不満が勝るし、バカバカしさが募る。
「わけが分からない」「謎のまま」=「怖い」「恐い」と勘違いしているところがイタイ。
点と点とが結ばれて線となり全体像が浮かび上がって、最後の一押しにゾッとする、というカタルシスがない。
こういうのが最近の流行りなのかもしれないけれど私には物足りない限り…
④「近畿地方の“ある場所”について」という題名だけど、映画を観てたら”'滋賀'じゃん“だし、出てくるダムが“何処かで見たことあるなぁ~”と思っていたら河内長野にある滝畑ダムだった…と、地元民からしたら作り物感満載なので余計恐怖感無し…
ラストで興醒め
物語の2/3までは本当に怖いし
いや〜な空気感というか雰囲気というか
色彩も映像もモキュメンタリーふうな感じも
実に引き込まれて没入できた。
しかし、ラストは私は好みではなかったが、
怖さが一蹴され、トラウマならずに済んだので
鑑賞後感は悪くないと言えよう。
これは何に期待をするかで印象や評価は変わると
思うので十人十色な感想になると思う。
ラスト1/3になるまで千紘(菅野美穂)が
最も重要な人物であることは気づかなかったし、
私としては意外性があってよかった。
それにしてもラストショットは
怪異に取り憑かれた千紘を強調する画になっており、
げに恐ろしきは人間なり、な、終わり方ではなかった。
まさるさまは何者なのか、
続編をつくって謎解きをするのもありだとは思うが、
蛇足な気もする。
ネタバレない方が良いけど、思ってたのと違うという人は「札」を拡散してそう
2025.8.9 イオンシネマ久御山
2025年の日本映画(103分、G)
原作は背筋の同名小説
失踪した上司を追う雑誌編集者とライターを描いたミステリー&ホラー映画
監督は白石晃士
脚本は大石哲也&白石晃士
物語は、都内某所にある文詠社の資料室にて、オカルト雑誌「超・不思議マガジン」の編集長・佐山(夙川アトム)に異変が起こる様子が描かれて始まる
部下の編集者の小沢(赤楚衛二)に「今度の特集はすごいぞ」と息巻いていたが、その翌日に彼は姿を消してしまった
そこで小沢はライターとして関わっている千紘(菅野美穂)を編集部に呼び出して、編集長失踪の経緯を説明することになった
佐山が最後に取り組んでいた特集の原稿はパソコンごと行方不明で、彼が集めていた膨大な資料だけがその場に残されていた
二人は、映像コンテンツや関連する記事を確認しながら、団地の奇妙な遊び、少女失踪事件、お台場のチェーンメールなどの映像を見ていく
さらに佐山自身が取材していた大学生・目黒(のせりん)の記録も確かめていく
彼の友人が失踪したというもので、さらに彼は自分のアパートのベランダにて奇妙な赤い服の女を目撃したという
円生寺の住職・塚田(ドン・クサイ)にお祓いを依頼するものの、「これは私では祓えない」と言われ、「動物を飼え」とアドバイスを受けていた
彼はまだ存命で、あの日からずっと動物を飼い続けていて、千紘たちも現在の彼とコンタクトを取ることになったのである
映画は、様々な資料をもとに「近畿地方に何かあるかも」というテイストでミステリーが進んでいくものの、具体的に「この地で行われたことが原因で」というところまではいかない
架空の村あたりを設定すれば良いと思うのだが、映画内の説明だと、昔話に原因があって、そのゆかりの土地にてある事件が起きたみたいな感じになっている
その一つが首吊り館において小学生が自殺したもので、その母親が書き残した例のメモが全国的に広がりを見せた、ということになっている
だが、それがなぜ広がったのかは濁されている部分があり、それが例の教団が管理していた「石」と関係しているように展開されていく
おそらくは、昔話の伝説の石が見つかって教団に確保されるものの、その石は人が管理できるものではなく、突如姿を消してしまった
その恩恵を受けたい人の一人が自殺した小学生の母・高見洋子(末冨真由)なのだろう
彼女が教団にいたのかはわからないが、何らかの方法で息子を取り戻したいと考えていて、その時に「石」に出会ったのかもしれない(教祖もしくはビデオのナレーションだったりして)
そして、千紘もその存在を知って入信したものの、石が消えたために「その石を探すためにオカルト記者に近づいた」のでは無いかと考えている
佐山に近づくものの勘づかれて逃げられてしまい、そこで小沢を利用することになった
そして、ようやく目的のものを手に入れた、というオチなのでは無いだろうか
いずれにせよ、ミステリーなのに肝心の部分は想像してねで終わるし、そこから派生した例の札の件も放置で終わっている
あの札があったことで亡くした人を手に入れられるという迷信が流布されたようだが、それが全国的に拡散されることで何が変わったのかもわからない
このあたりをきちんと説明しないとミステリーとは呼べないので、結局のところオカルトクリーチャー系ホラーというジャンルになってしまう
あのクリーチャーは地球上の存在ではないと思うので、昔話の時代に到来した「何か」だと思うのだが、そのあたりもざっくりとした感じになっているので、何だかなあと思ってしまった
原作ファンには全くおすすめしません
原作ファンです。最初に言っておきます。
この映画は「原作ファンではなく白石監督ファン向けに作られた映画」になっています。
以下細かい感想を述べていきます。
◆文章と映像で媒体が異なるにしても、見た後の満足度が低すぎる
読者が1個1個の話を読んでいって繋げるという原作にあるような楽しさではなく、映画化にあたって「ある程度まで既にまとまってる情報を追っていく」形になっていて、これが追う楽しさを損なわせている。まあ仕方ないと言えば仕方ない。
話をまとめるためだろうとは思いますが、失踪した編集者の残した「既に分析済みの情報」をただ追っていくだけの形なので、何の起伏もないストーリーでした。
◆映像自体は良いのに演出の詰めが甘いし音響に頼りすぎ
序盤のニコ生主凸映像パートが映像の出来、音響演出の恐怖的にはピークでした。ここが非常に良くできていて期待が高まったのですが、あとはダラダラと同じような物が流れ続けるので勿体ない映画だなと思いました。
白石監督の『ノロイ』でも炸裂していたような、「昔っぽい」映像の数々の出来栄えは全体を通して良くできていたと思います。
ただ中盤以降は下がる一方で、「なんかそれっぽい映像に大きな音量で不協和音合わせてるだけ」な作りで、とにかく全体的に雑だなと感じた。本当にただただ「それっぽい」止まりな印象。
ジャンプスケアという程の事は無いんですが、単純に大きい音量で不協和音入れてるだけという雑なシーンが多すぎます。音で誤魔化そうとしすぎです。
大きい音に驚いてるだけで、そこに恐怖は存在していません。
演出が雑なのでじわじわくる恐怖も無く、かといってジャンプスケアも無く、ただでかい音が聞こえてくるだけ。その後はまた次のシーンへ…という繰り返しで正直退屈でした。
また作中の映像資料の演出の雑さも感じていて、昔の映像なのに髪型がセンター分けとか今風すぎる子が見えるなあと思っていたら、ギャルのデコったガラケーとかの小物には拘れるようだったので統一感がなく、シンプルに「詰めが甘くね?」となりました。
髪型やファッションの流行が巡るとは言っても、年代的に整合性が取れないんですよね。それがノイズに感じました。多分これは私が気にしすぎだからなので、普通の人はスルーできるんでしょうね。知らんけど。
◆終盤がコメディ映画すぎる
コワすぎシリーズからの輸入なのか、あまりにも“暴”すぎる菅野美穂がおもしろくて、後半にかけて笑いこらえるのしんどかったです。
狭いトンネルで前後を怪異に挟まれたのでバックで助走つけて車で轢くのはもう笑いが止まらなかったですね。
この点は「白石晃士監督のファンなら楽しい」ポイントですが、原作ファンからしたら「原作の良さぶち壊すくらいなら最初からオリジナル脚本で映画作れよ」としか思いませんでした。
わざわざお金払ってホラー見に行ってるんですよこっちは。バカにされている気分でした。
◆原作ファンとして特に解釈違いだなと感じたポイント1つ目
林間学校の集団ヒステリーのシーン、YouTubeに上がってる予告でも既に出てるんですが
原作を読んで「暗闇から普通の男性の声で呼びかけられる違和感」を想像して怖いと感じていたんですが、映像化で「いかにも化物な声」になっていた点は解釈違いでした。
あそこは「そこに居る/有るはずのない普通の人っぽい何かからにじみ出る違和感」こそが恐怖を産むところだと思うんですが、あからさまに化け物だと「ですよね」としかならないです。
この点はまあ原作読んで無ければスっと受け入れられるかもしれないですが個人的にはダメでした。
◆原作ファンとして特に解釈違いだなと感じたポイント2つ目
最大級に解釈違いで飲み込めない点なんですが、この映画が何よりも原作破壊をしているなと思ったのは「映像に撮りすぎ」という点です。
「怪異自体の不明瞭さ」が私はこの作品の最大の怖さであり魅力だと思ってるんですけど、めちゃくちゃ映像に撮って形にして見せてくるので興醒めします。
終盤にかけて感情が無になり、真顔でため息をつきながら観ていた気がします。
映像化にあたって話をまとめるのがめんどくさくなったのか、安易な展開と安っぽいCGに逃げているようにしか見えません。
「ああ〜原作ちゃんと読んでないのかな監督」としか思わなかったです。
なんで『近畿地方のある場所について』を観に行ったのに『コワすぎ』を見せられないといけなかったんですか??
映像化、商業映画化にあたってはある程度改変しないと成り立たないでしょうし、まあ難しかったとは思うんですけど、原作読んだ上で自分の作風を出したくてアレをやったのなら下品だなとしか思いません。
人の看板借りてやっていいようなクオリティの仕事じゃないんですよはっきり言って。監督オリジナル作品で同じことやってれば良かったじゃん…なんでこの作品でこんなことするんですか…
原作者の背筋先生は白石監督のファンのようなので、おそらく喜ばれているのかと思いますが、原作を読んだファンの1人としてはとにかく残念で仕方なかったです。
鑑賞後は最悪の気分でした。
まあエンタメとして商業映画として成功させるために仕方なかった、として受け入れるしかないんだろうと思いますが、私は2度と観ないです。
総評として、タイトルにも書いた通り「原作ファンには全くおすすめしません」というところです。
今年はJホラーも多く期待していた作品だけに非常に残念でした。
書き物と映像
原作も読んだ上での鑑賞です。映像も十分に楽しめました!
モキュメンタリーを映像にするわけですから資料形式で進んでいきます。
白石監督なので超超微グロも少しだけありますが、目を背けるほどではないかと。
またジャンプスケアは無いのでそんなにびっくりもないのでホラー苦手な人でも見れると思います。
原作だと最後まで淡々と語られて、変な後味が残ったけど、
映画はラストでなんだか白けてしまった感じがあります。
レイトショーで鑑賞しましたが8割ほど席埋まっていました。
前半4点後半2点の説明不足過多
[映画の前半部分は面白かったな、となっている方はぜひ先に原作をお読み下さい…]
原作(カクヨム版、書籍版、文庫本版)履修済みで、映画化と聞き楽しみに見に行ってきました。
前半の調査パートはモキュメンタリー調で概ね原作をそのまま映像にしてくれたような再現度で、林間学校の映像での子供たちの声がすごく不安な気持ちにさせてくれたり、首吊り屋敷の凸映像も凄くクオリティが高く、ざかざかとした画質や音声がとても気持ち悪く怖がらせてもらえました。これから起こる展開にわくわくできるクオリティでとても楽しかったです。
前半部分での不満点は、原作で重要な立ち位置に居るはずのまさる生存時の本当の話が昔話で上書きされてしまっていることで映画全体がよく分からなくなってしまっていると感じました。
柿の木問答、信仰の薄れ、得体の知れない物を神と崇めてしまうことがいかに禁忌であるかなど個人的には1番そこ聞かないと原作のような気持ち悪さは味わえないよな…となりました。絵本作家のおばあちゃんが出てきた時本当のやつが聞けるかな?と思ったのですが無かったので残念です。
後半パートは完全に白石監督節で、幽霊を車ではねたりジブリみたいになっちゃったまさるが出てきたりして原作や前半とは切り離して見た方が面白かったです。あの便利な目玉たちなんなんですかね。というか小澤くん吸収されてましたけどまさるが取り込んだ後の人間の体をダムや飛び降りで捨てるっていう設定はどこいっちゃったんですかね。思いっきり岩が体ごと吸い込んじゃってましたけどなんだったんでしょうか。
真っ白い手がおいでおいでと木の後ろから出ている、というだけで十分に怖いのでそれで良かったのに!!!それを求めていたのに!!!雑なCGで全身出てこないでくれ!!!となりました。
オチは映画館の大きな映像で、私はもう全てを伝えてしまいました部屋の隅に男の子が見えますそういうことなのでしょう…と言われてみたかったのでそこで終わっちゃうのかー、、とかなり残念でした。
前半まではん?となるところもありながらも本当に面白かったので…途中までのモキュメンタリー調でそのまま作ってくれれればどれほどよかったか…原作の余韻を残してくる怖さは一切なかったですが、後半に目を瞑ればとっても面白い映画でした。映画を見る前に原作を読破する方が足りない説明を頭で補完しながら見られるので格段に楽しめると思います。私は面白かったですが原作未視聴の友人は視聴後私からある程度の設定を話して初めて怖がっていました。
原作そのままでの映像化で十分今年トップのホラーになれたと思います。ドールハウス超えを期待していました。残念。
賛否あるようだけど
自分としては十分に楽しめた作品だった。
粗めのVHS映像は恐怖を掻き立てられたし、正体不明の不気味な存在が集められた映像によって繋がっていく過程は好奇心を満たされるものであった。
原作は未読であるので作品の雰囲気は今作で判断するしか無いが、白石晃士の作風が存分に引き出されたものだと思う。
色々と不明な点もあるがホラー作品は作中の全てが説明され明かされる必要は無いと思っている。自分で考察する楽しみがあるからだ。
原作小説にも興味が出てきたので読んでみようと思わせる映像化作品であった。
入場特典の小説で岩の正体について言及されており、これも賛否が別れそうな内容であるが広義のオカルトと言う意味では面白いと思った。
ホラーの幕の内弁当、的な
原作読了済。しっかり怖がらせてくれるし、原作の「点と点が繋がって怪異の本質に迫っていく」ミステリ的展開も生かしつつ、菅野美穂迫真の女優力を活かしきったオリジナルのオチも決まっていた。ビデオ記録や動画配信など多様なホラー表現にも力が入っていた。(日本昔話風のアニメのクオリティ!)ただ、いささかサービス過剰の向きがあり、個人的には見せるべきもの見せないべきものの分別がイマイチと感じた。最初の編集者が失踪するシークエンスからして開幕掴みとしてはだいぶダメっぽい。本編はかなり持ち直すだけに勿体ない。あと満を持して現れたラスボス(?)の造形が「獣の槍」でぶっ刺されると一撃で霧散しそうな雑魚妖怪感満載なのが…
白石くん版の近畿地方です。
原作既読勢ですが、白石くんのファンなのでかなり白石くん贔屓の感想です。悪しからずご容赦ください。
総評として、これは近畿地方の魔改造作品です。
原作の映像化を期待されている方には向かないです。
前半〜中盤は原作の薄気味の悪い雰囲気を出しつつ、短編映像による情報を小出しにし、それをひと繋ぎにして行く小気味良い展開。
最近のホラーの中でも怖く感じ、あからさまなジャンプスケアは少なかったですが、おかしくなってしまった人間の怖さ、今回の怪異の得体の知れなさで、ゾワゾワするような空気がとても良かったです。
いい意味で、白石監督作品であることを忘れていました。
ただ、ラスト数十分になった途端、突如として物語が疾走し始め、菅野美穂さんは怪異を車で轢くわ、ブチ切れながらバールで祠は破壊するわ、怪異はやたら高品質なミ◯ズにしか見えないわの有様。
白石くんが何かを我慢できなくなったようにしか見えず、笑いが止まらなくなりました。
中盤までの真面目なミステリアスなホラーを投げっぱなしにした上、まさる様らしきバケモノがウネウネし始めてよくわからないまま終了。
映画化として本当にこれで良かったんでしょうか。
ただ、白石監督好きとしては大満足です。年1ペースで白石監督作品を映画館で気軽に観られるなんて、良い時代です。
ましらさまは宇宙人?
特典の短編も読んだけど「ましらさま」のそもそもの設定が違う?
本だと人の霊が信仰によって邪神的なものに変じたって感じだけど、多分映画のやつって宇宙人的な存在だよね。SIRENやBloodborneみたい。というか終盤のあいつは設定といい姿といい月の魔物だよね。
多分この設定変更が未回収の伏線と関係するところじゃないのかな。映画のましらさまは多分女を狙ってなくて、必要とされてるところに湧いて、生贄と引き換えに人の願いを叶えるシステムのようなものではないか。だからAVのコメントとか「こしいれせよ」とか端折られてるし宗教団体の高みも掘り下げが弱い。
⛰️お〜い お〜い🙏🪨⛩️😱
ここで感想を書く層じゃなくて単純にこれを観に行くメイン層の中高生は絶対に楽しめます🤩
しかもかなりヒットしてまだ劇場にお客さんが結構居ますね🔥
監督がインタビューで子供向けに作ってます🫡って言ってたけど全子供が👶🏻PTSDになるしそんなに甘い内容じゃないです🤮🥶😱まず最初に白石監督ってクセがかなり強いので感想の点数はハッキリ高評価と低評価に分かれるとおもいます⤴️⤵️(白石監督の前の作品の伽倻子🆚貞子やサユリやノロイが面白いと思う人なら大丈夫ですが純粋な原作ファンとか白石監督のクセを1ミリも知らない上に過去作品がダメだったって人が見たらアウトじゃね😂😅😆🤣)
この作品は色々な事件の動画の関連性を調べて行く話で複雑そうな内容なのに構成が上手いからめちゃくちゃシンプルでわかりやすくて意外でした🥶⤴️
怖がらせ方がそもそもVHS📼のトラッキングの合ってない画像だったりそこのザラついたテープの映像とかのこだわりが上手く怖さに繋がってたと思うでしかし😎
ミステリーの部分の作りが見事でめちゃくちゃ面白かったですよ(最後のアレをモロに見せるのが逆に全く怖く無かったからそこだけが残念です!最後はイカれたサイコテレビドラマの魔法少女山田みたいな最強にイヤ〜なオチ🥶であとで考察してゾッと😱する終わり方だったら最高だったのに🥹)
ジャンプスケアがホラーの怖さだと思ってるバカな監督だと単に音響とイキナリ出現してビビらせるのみとかになりがちなのでキンキはそのタイプの作品じゃなくて良かったなあ🕺(残穢に近い感覚の怖さよね)
ニコ生配信者の失踪した時の映像がかなり気持ち悪くてポイント高し⤴️(最後に背後にいたのは自殺した男の子が首吊ってブラブラしてる状態で出現してるんだよな🥶)
あと公園で子供が木に向かってジャンプとかあの赤い服の女とか編集長に会いに行った時の言葉の意味とか取り憑かれた人が何故手を上げるのかの理由など事実が分かるとゾッとする伏線が巧妙で原作の出来が良いのはよくわかりましたよ📕⤴️(首吊り自殺してるからあの男の子の幽霊は首が伸びていてそれを発見した母親が木に🌲にぶら下がってる子供に向かって手を上げて🖐️ジャンプしていてあの二人の幽霊は結局その親子だったり 息子を亡くして宗教に入ったエピソードやまさるさまの昔話の内容などよく考えて見たら気持ち悪いってパターンの作りなのがいいのよ😇)
あと宗教の紹介映像の構成や音楽などが超リアル過ぎて笑ってしまいましたよ🙏🤣
結局は編集長を生贄にしようとして逃げられたから新しい生贄を上手くあの場所に向かわせる為の罠って話で嫌な終わり方なのもいいね🥶👍
あと上手いと思ったのが まんが日本昔話の怖いエピソードの時のあの感じを忠実に再現したまさるさんのアニメーションが不気味で最高に良かったです👍(元ネタ知らないであろう外人が観た方がよりこの作品は気持ち悪いと思うような気がします)
最後に連れていかれる時に身体に張り付く目玉👁️👁️👁️👁️みたいなやつは集合体恐怖症の人が発狂するやつですね🤮
あと途中と最後に出てくる白い手🖐️🤍は監督も言ってましたがまんま三茶のポルターガイストの白い手と全く一緒でしたねぇ🖐️🤍
結局実際に観に行く若年層は楽しめるのにここの感想を観るとメイン層の面白く鑑賞出来る若い人の感想がほぼゼロだろうからここの平均点が低いの参考にしてつまらない可能性が高いから観ない🙈と考えるのは大間違えなのでそこは気をつけたほうがいいですよ🧐
映像によって謎を追う展開には引き込まれるが、謎が謎のまま残されて、よく分からないことが多過ぎる
失踪した編集者が残したビデオの映像やインターネットの動画を観ながら、彼が書こうとしていた記事の謎を追っていくという展開には引き込まれる。
特に、DVDやUSBに記録されたデジタル映像もさることながら、VHSテープに録画されたアナログ映像の画質の悪さやノイズには、「リング」を彷彿とさせるような不気味さと気持ち悪さがある。
ところが、終盤で、数々の謎が繋がってスッキリできるのかと思っていたら、よく分からないことが多過ぎて、まったくと言っていいほど「謎解き」のカタルシスを味わえないのは、どうしたことだろう?
どうやら、死んだ人に会いたいと願う人間のもとに現れて、その願いを叶えてくれる「岩」が、物語を読み解く鍵になっているのだが、その「岩」を崇める新興宗教の話と、女性が言いなりになるという柿を授けてくれた神様が現れる昔話とが、どのように結び付いているのかが理解できない。
新興宗教の話にも、昔話にも、まったく出てこなかった「生贄が必要」というルールが、ラストで明らかになるという展開には唐突感を覚えるし、木の陰から姿を現す白いモンスターも、一体何だったのだろうという疑問が残る。
赤い服の女の正体は、神隠しに遭った少女で、首が後ろに垂れ下がった男の正体は、アパートの中庭の木で首を吊った少年なのだろうが、この少年・少女と「岩」との関係性もよく分からない。
彼らは、「岩」の力で蘇った死者だという考え方もできるのだが、失踪した編集者と同じ様に目玉がないところを見ると、生贄の方だったとも考えられるし、彼らと、「見ると死ぬ映像」や、それによって呪われた大学生との関係がどうなっているのかも理解に苦しむ。
さらには、アパートで投身自殺したのは、おそらく、首を吊った少年の母親だったのだろうが、彼女や、ダムに身を投じた赤い服の少女の祖父が、どうして自ら命を絶ったのかが不明だし、赤い服の少女や首を吊った少年が、どうしてトンネルで主人公たちの行く手を阻もうとしたのかも分からない。
失踪した編集者は、自分が生贄にされることに気付いて逃げたのだろうが、彼の妻がどうしてあんなことになっているのかが理解できないし、彼らが夫婦揃って悲惨な最期を迎えなければならなかった理由も定かではない。
あるいは、近畿地方から全国に広まったという謎のお札については、「岩」を呼び出すためのもので、ユーチューバーが侵入した首吊り屋敷の住人にしても、失踪した金物屋の家族にしても、死者に会いたくてお札を貼っていたという解釈で合っているのだろうか?
こんな感じで、謎が謎のまま残され、モヤモヤとした気分が最後まで払拭できなかったせいか、思いがけない人物が黒幕だと分かるラストの展開にも付いて行くことができなかったし、それ以前に、彼女のおでこに傷ができた時点で、その正体が薄々予想できてしまったので、せっかくの「驚きの結末」を楽しむことができなかったのも、残念としか言いようがなかった。
おーい、かきもあるよぉー
って、原作じゃあ重要なんだけどなあ。
一応、ホラーとしては成立してた。でも、ラストは、微笑んでしまったよ。「あー、白石ワールド全開だあ」ってね。
原作が良いからこそ成立してるとはいえ、物凄い「原作クラッシャー」ぶりを発揮してくれたね。
まず、冒頭があかんよね。あくまでも「やま」に引き寄せるんでしょ?それなのに街中まででてきちゃ、
ダメ
原作の設定ことごとくほったらかしても、「一応」ホラーとしては成立してたんだけどね。
それから、菅野美穂が、アカン!あれはミスキャストだよなあ。しかも序盤から結構な「キレキャラ」でさ。「え?なんで?今後どうなるの?」って不安が、、、
そして、小沢君!キミ、どこ入ってんのよ!そんな「トゲトゲ岩」に飲み込まれちゃって!あれじゃあ、「情報提供」を求める意味ないじゃん!んで、何がしたかったの?こども?え?なに?わかんないよ!
あと、終盤小沢くんが資料室でいかれちゃうところ、同僚が横から出てくるんだけど、次の日菅野美穂が入ってくる時、机の側からきたよね?入り口2ヶ所あるの?あーゆーところのディテールはキチンとしないと。
まあ、もともと、モキュメンタリータッチは得意な監督だから、前半の資料映像は何となく怖さが出てていいけどさ。なんなら、菅野美穂が一番怖いっていうね。まさる様どうしちゃったの?って感じ
あれこれ、言ったけど、
俺は、褒めるね!
だってみんな褒めないだろうから。あの出来を予想した上で、鑑賞してこそ、真のホラーマニアですよ!
【追記】
エンディングの椎名林檎が作品とミスマッチなほど、カッコよかったな。お金のかけ方が独特なのも白石ワールド?笑
2025年度劇場鑑賞36作品目(37回鑑賞)
今年度邦画ホラー最高傑作
中盤までの不穏な雰囲気はとても良かったです。
ただ、ストーリー自体に目新しさはなく、不気味な映像を繋ぎ合わせてるだけのように感じました。
特に終盤以降のあの展開、謎が解明されていくにつれて物語が薄っぺらくなっていくような気がしました。
序盤で
「これたぶん菅野美穂が黒幕なんじゃ」
とわかってしまう演出もあり、そこで熱も冷めてしまって、あとはただただ不気味な映像を見せられてるだけ…
原作未読ですが、原作を読む気にもなれません。
ラストまでの展開で星3、ラストで星がひとつ減り、星2です。
今年一番出来のいい邦画ホラーでした。
ホラーを求めるな、これはまさに“白石晃士作品”だ
WEB版既読、白石晃士ファンです
映画鑑賞前に再度WEB版を読み直し、確かにモキュメンタリー的な画の出し方やカルト宗教など白石晃士らしい要素があるし期待持って見に行きました
実際に資料映像やカルト宗教シーンなどはいかにもな白石晃士らしさが出ていて思わず笑みが溢れました
原作好き、ホラー好きとしては色々と不満点が上がるのは充分わかりますが白石晃士好きとして見るとちゃんと原作の雰囲気もありつつ新しい白石晃士作品として作られていて大満足です
他の方のレビューを見ると最後に現れる“アレ”がお気に召さないようですが、カルト宗教が崇めているマークがまさにそれのシルエットだったりするので個人的には気にならなかったかな
ただ、白石晃士好きであり原作好きとしては色々と端折られて明かされない謎が多く
点と点が繋がらない、なんとも奇妙なカタチを描いているような映画の作りはちょっと残念。なので総合的に見て星3です
特に謎の絵、赤い女周りはほぼほぼ語られず何故“女”と“了”があるのか、何故動物を飼うと良いのか、何故ましらさまの祠に人形が詰まっているのか、何故“かき”なのか、一切語られません
(“かき”については書き下ろし短編で少し言及されていたので設定が変えられている?)
そして気になったのが、主演が菅野美穂と赤楚衛二であること
原作では語り手である主人公が女性であることが大きな鍵になっており、そこが明かされたとき全部が裏返る展開なんですが映画では最初から女性であることが明かされ、これは映画から逆に原作に行く人、またCMを見て原作が気になった人に対する大きなネタバレになってしまっています
これから読む人は「あ、この主人公は菅野美穂なんだな」と思って読んでしまうのはかなりのディスアドバンテージだな、と思ってしまいました
【土着信仰オカルトホラーは、何か気持ち悪いんだよねえ。(褒めてます。)良くまああれだけの気味の悪いフッテージを準備したな、白石晃士監督。嗚呼、嫌だ嫌だ。今作は嫌な気持ちになる納涼映画なのである。】
ー 最初は、オカルト雑誌の記者が昔の様々なビデオや、DVDや新聞記事などを、社の地下室に集めて、特集記事を作っているのだが、突然失踪し、後任の記者(赤楚衛二)が任されて、更にオカルトライターの女性(菅野美穂)の助力も借りるのだが・・。
って感じで始まるのだが、最初は様々なフッテージが提示され、それが収束していく流れは面白かったな。
”ましらさま””あまのいわやと””やしろさま”・・・
そして、”私も会いたかったから・・。”からの”生贄”。
嗚呼、嫌だ嫌だ。今作は嫌な気持ちになる納涼映画なのである。
菅野美穂さんって、美人さんだけど、よーく見ると目がチョイ怖いんだよね・・。堺雅人さん、怒っちゃ嫌よ!
ラストシーンのヘンテコリンな装飾物は、要らない気がしたのは私だけかなあ。-
なんで最後あぁなるかな…
原作は読了済!楽しみにしていました…けど、正直がっかりです。途中までは良かった。いろいろ端折っているのはまぁ、尺的に仕方がないと思う。でもなんで最後あれなの?ましろ様の実態出さないとダメ?この作品の怖さって、色々な事件や怪異の共通点がだんだんと浮かび上がっていって底知れない感じが良いと思うんだけどな。ひたひたと背後に迫られていって、最後自分も真っ暗な暗闇の中にいることに気づく、みたいな。ましろ様もあくまでも正体の輪郭が滲んでいるっていう程度でいいと思うんだけど。赤い女の正体と少年の事とか、マンションの飛び下りが続いている事、ましろ様の祟りを避けるための人形や髪の毛を切る事…林間学校で倒れた少女のその後…等々、調べてみると近畿地方に…そしてあの山に…という経緯を、そこは端折らずにもう少し上手く入れて欲しかった。点と点が上手くつながっていかなくて…原作を知らない人は消化不良なんじゃないか?と思った。あの追い詰められていく感がいいのに!
それにそもそもなんで近畿地方に怪異が多いのか、原作の最後のほうでチラリと触れていて、ましろ様も、ましら…つまり猿なんじゃってなってるよね。確かに農夫のまさるも出るけども…そこには触れないんだ。
ハッキリと確信は突かない…でもここには何かある…人の立ち入ってはならない、触れてはならない何かが。この持て余すような怖さを映画にも期待していただけにすごく残念。
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