「原作を超えてこない」近畿地方のある場所について ぶさんの映画レビュー(感想・評価)
原作を超えてこない
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原作はカクヨムから何度も読み続けています。
一見オムニバス風に進む原作の雰囲気を、過去の資料を視聴しながら展開させていくのはとても良かった。
また、序盤の修学旅行や首吊り屋敷の動画はじっとりと冷や汗をかくほどの恐怖を感じられた。
ただ、先輩編集者の失踪から始まる展開は果たして必要だったのか疑問に思う。あの展開を入れるくらいならもっと取り上げるべき原作エピソードはあったのではないだろうか。
原作は読めば読むほどじっとりとした不気味さや得体のしれない恐ろしさがあり、同時に一つ一つの点が繋がりながら3つの怪異の正体が縁取られていく。その恐怖と爽快感の交わった雰囲気が映画にはなかった。
最後のオチは原作の斜め下を行く展開で、ホラー映画だと思っていたものが、その正体はSF映画だったみたいな。ある意味あっけにとられるラストではある。
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