「原作読んでたが映画化になり観に行った」近畿地方のある場所について うにたん♪(DCPにも抜け穴あるんだ)さんの映画レビュー(感想・評価)
原作読んでたが映画化になり観に行った
昨今、音で驚かすだけ作品が多い中で、抑えた音量とゆっくりとしたエピソードを通して判って来る違和感とそのヤバさが観ているこちらにも伝わってくる。集められた資料の関連性が繋がっていくほどに正体不明の何かが近付いてくるシーンは流石にゾクリとする。
ラストまでリングや呪怨に近いムードがあり、時系列で繋がらない民話やSNS、過去のTV映像で確認出来た事象を統合し出現している手をかざす女やオーイの正体を関連づけていくと確定しない未確認情報にどう繋がってるんだ?と疑問を解こうと思考を巡らせる事になる。
そして、気付く…佐山編集長が優秀って事に…。
大学生目黒と住職(ドン・クサイ)たちも生き物を沢山飼う事が身を護る手段と解っていた。
で、主人公の小沢くんは佐山が残した物を見て検証するだけ。
千紘も理由があるが同様である。
まぁこの2人は観客の代わりなのでこれでよい。
演出も奇をてらわずスタンダードな感じだが、これで良い。
また、霊能者や坊主が関わった所で解決しそうもない塩梅が良い。
ラスト前まで十二分に楽しめたし、自分にしてはベタ褒めに近い感想になったが、イマイチ解らなかったのは編集長佐山の「今度はそいつを誑かしたのか?」発言と子どもたちの遊びに出てくる身代わりルール。
佐山は身代わりにされると気付いて行方をくらましたのだろうか?
飼っている動物を身代わりにして生き延びていた佐山と目黒、飼わなかった住職、金魚が全滅した小沢たちの違いは“身代わり”がお気に召さなかったのか?答えは分からない。
ただラストのアレで一気に「何アレ?」となったのは否めない。アイツは何なのだ?神なのか?まさるさまなのか?黒い石は何故移動できるのか?まさるさまは嫁探してるのか?
色々疑問が残ったまま。
そしてあの面と触手…テンション下がるわ…。
