「またも「映画独自展開」での失敗作登場!なぜ原作の良さのまま映画化しないのか!??? さらに白石監督らしいチープCGが残念過ぎる!映像素材へのこだわりとは雲泥の差で台無し! 菅野美穂の存在感が頼り!」近畿地方のある場所について ITOYAさんの映画レビュー(感想・評価)
またも「映画独自展開」での失敗作登場!なぜ原作の良さのまま映画化しないのか!??? さらに白石監督らしいチープCGが残念過ぎる!映像素材へのこだわりとは雲泥の差で台無し! 菅野美穂の存在感が頼り!
いくつかの事件の素材を洗っているうちに、だんだんと収束していく展開は面白い。
そのビデオ素材などディテール、こだわった作り込みが半端なく、さすが白石監督。
それらは、原作未読ではありますが、原作の面白い部分なのだと思う。
しかし、恐らく映画独自部分、編集長の失踪や、終盤部分が、ありがちなホラーになってて超残念。
「変な家」のパターン。
映画パンフレットのイントロダクションの解説を読むと、原作は、情報提供の呼びかけに、寄せられた様々な奇怪な様々な奇怪な投稿、体験談や取材記事が、リアルタイムで更新され次第に真相が明らかになっていく展開らしい。
明らかにその方が面白いではありませんか!
なぜそれに近い形で映画化しない???
いくら原作者が、白石監督作からインスパイアされて書いたからといっても、原作者ファンはもっと怒っていい!(いやすでに怒ってすか?)
他にもいろいろ、詰めが甘くて気になるところばかり。
地下室に泊まり込みで調べものしていた青年編集部員が、明らかにおかしくなっているのを、女性の同僚が発見した時点で、同じ編集部の先輩の菅野美穂か、自分の上司に報告して、社内大騒動になるでしょ。
何で菅野美穂が出社してくるまで何事も無かったように普通に仕事してるの?
青年編集部員は、編集長が失踪してて、オカルト誌の仕事をして芯を喰ったときのヤバさも知ってるはずなのに、その上にあれだけ一人で取材するなと言われてるのに、なぜ、嘘までついて一人で行っちゃうの?
終盤、失踪した編集長の家であんなことが起きたのに、なぜ警察呼ばないの?
超ベテランの白石監督ともあろう人が、何で映画オリジナル部分で足引っ張ってばっかりなのか、理由がわからない。
さらに、白石監督作の自分の超苦手な部分。
予算が無いからか、センスが無いからか、CGの使い方が下手すぎる。
他のシーンのビデオ素材などでは画質やディテールにあれだけこだわっているのに、CG部分になると、なぜあんなにハッキリクッキリ映して、ミエミエの安いアニメーションにするのか、訳が分からない。
リアルのかけらもない。
あれの正体は、ジブリの木霊?何ですか?
あのちゃっちい目玉が沢山のCGは何ですか!
笑わせたいのですか、本気で怖がらせたいと思っているのですか、本当に聞きたい。
いつまでも低予算を理由に、チープを売りにしたいのか。
同監督作「サユリ」は、ばあちゃんの勢いと面白さで突っ切ったから、本当に面白かった。
(それでもCGシーンは、ありきたりで安かった。)
この辺に、オーソックスな部分を大事にして、無理なCGを極力使わない、同時期公開の「ドールハウス」との差が歴然と出てる。
ただ、菅野美穂の終盤のトンネルからの勢い、存在感は素晴らしかった。
でも、さらにラストシーンのCGでダメ押し。
そこをうまく見せる(見せない)のが、専門家のプロの仕事では?
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