劇場公開日 2025年8月8日

「期待値が高すぎた、ホラーのなり損ない」近畿地方のある場所について カガチさんの映画レビュー(感想・評価)

0.5期待値が高すぎた、ホラーのなり損ない

2025年8月7日
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鑑賞方法:試写会

笑える

単純

試写会で視聴、原作未読

原作者の背筋氏が、本は自分の作品、映画は白石氏の作品
別物だから、どっちが良いとかではなく、それぞれの作品を楽しんで欲しい的な事を言っていたので、映画だけを評価します

原作が“ホラーモキュメンタリー”を謳っている、地域密着型の謎解きミステリーなはずなのに、その“プラス”がほぼ全てマイナスに変わっている
それよりなにより、ホラー映画なはずなのに「ホラー的な驚き」が皆無だった

まず、ジャンプスケアに頼りすぎ
そりゃホラー映画なんだから、入れるな!とは言わないが、幽霊や怪異にまったく関係の無いシーンで、BGMと効果音だけデカくして驚かされても、その驚きは“怖かった”んじゃなくて単純に音に驚いただけ
ホラー描写に自信がないのなら、リングや残穢、来る。の様に、謎を解く過程を丁寧に描き、最後の最後にデカいホラー描写を持ってくればよかったのに

と言いつつも、先述した様にこの映画、ミステリーなはずなのに謎解きも中途半端
主人公が解く謎は、失踪した上司が残した“ほぼ完成している答え”から逆算して謎のヒントを追うだけなので、様々な不気味な風習や昔話、取材映像をただただ見るだけ

映像Aを見た後に、映像Bを見て
「これって、このAに出てた◯◯じゃないですか!?」って
そりゃそうだろ、その繋がりから前任者が集めたデータなんだから
前任者が0→9と言うお膳立てをして、主人公が最後のピースを見つける…とかならまぁわからんでもないが、主人公がいくら取材をしても現地に行っても得られるヒントは全部前任者が集めた答えにあるので、ただただ二の足踏んでるだけ
前任者0→10で主人公10
びっくりするほど何もしてない

更に、最近の理解力のない若者に向けているのか、この謎がもはや謎じゃない
出てくる謎にうっすら見えるヒントがわかり易すぎて、次の謎で関連したヒントが出てきてしまった瞬間、察してしまって謎もクソもなくなる
自分は主人公が見た3つ目の映像で
「これって◯◯じゃね?」と言う疑惑に囚われ
5つ目くらいの謎に迫った時点で
「やっぱそうじゃん」となり
盛大なネタバラシも
「いや、なんの捻りもないんかい」
と、苦笑いとため息が同時に出た

場面場面にちょこっと出てた謎が、最後にすべて繋がって…と言う謎解き、伏線回収の快感をすべて台無しにしたこの演出には驚きが隠せない
例えるなら、ミステリー映画において
犯人が残した痕跡や証拠を主人公が見つけるたびに回想シーンが入る…みたいな
簡単に言うと、ヒントを見つける度に横から「この◯◯はたしか…あのときあの人が持ってたよね?ってことはあの人怪しいよね?」と謎の解説役が出てきて求めもしないヒントをペチャペチャ喋る的な“台無し感”
PVや広告でこれ見よがしに「謎解き系ミステリーホラー」を推している癖に、いざ本編を見るとまさかの親切設計(笑)
そもそも既に集められた謎がそのまま答えだったのが良くなかった
ド直球過ぎて考えずとも答えは出ていたし、その複数の謎を中心に物語を展開しているから、嫌でも頭で考えながら視聴して、嫌でも答えを導いてしまう
その答えが違っているからこそのミステリーなはず無のに、なんのどんでん返しもなく新たな謎だけを残して終了
上映後は「ヱヴァQ」や「パラノーマル・アクティビティ」と同じお通夜状態
期待していた分ハードルが高すぎた気もするが、これからこれに2000円弱払わされる人が大勢出てくると言う事実が一番怖いホラーだわ

噂に聞くと原作はかなり面白いらしいから
もうホント、めっちゃ勿体ない映画だった

カガチ
よぴこねこさんのコメント
2025年8月7日

そっか。
わたしは少なくとも原作を先に読んでて、絶対映画になると思って待ってたから。
けど、内容からして上演時間が1時間50分と多少短めなのが気になってて、違和感はあった。

観には行くけど。自分で観に行って自分で納得したいから。
会員価格で1400円だけどね。クーポン使わないと期限切れるし。

ただ。
確かに期待値だけ上げすぎてるから、そこはクールダウンしときます。
先に公開になった事故物件のも、なんか思ったのと違ってたから、まぁそんなんもちょいちょいありますよ。

よぴこねこ
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