「各パートが110%の熱量で仕事を全うしている感覚」#真相をお話しします 村山章さんの映画レビュー(感想・評価)
各パートが110%の熱量で仕事を全うしている感覚
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決してよくできたエピソードばかりとは思わないのだが、そもそもが「世にも奇妙な物語」的な狙いで映画ファンはターゲットにしていないのだろうし、どれだけお話に穴があろうともどれだけ面白く見せるかの勝負なのだと思う。その点、あの手この手を駆使しながら観客を退屈させない演出は筋が取っているし、笑わずにいられない伊藤英明の怪演や桜井ユキの熱演など、各パートがそれぞれの役割を熱量110%くらいで全うしていているのも見ていて気持ちがいい。職業監督、職人監督としての豊島監督が攻めた姿勢を失うことなく与えられた仕事をやりきったという点でも天晴でした。ただ最後にオーディエンスに突きつけられる選択肢は、犯人側が個人情報を晒さないと信じられる根拠がどこにもないんで、自分勝手な理由で他人の命を犠牲にしようとしたクズという証拠を残さないためにも「殺さない」の一択だと思うのだがどうなんだろうか。
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