「観客参加型といえる作品」#真相をお話しします Tsubakiiiiさんの映画レビュー(感想・評価)
観客参加型といえる作品
クリックして本文を読む
昨今の無責任&無自覚に行われているネット加害について考えさせられる作品です。
終わり方を含め、個人差の大きい倫理観の部分を描ききらずに鑑賞者に委ねているのがこの作品の特徴であり、主題につながる部分でもあると解釈しています。
つまり、「事件後の鈴木(チョモ)と毒親の関係性」「本当にルーを殺すのか」など作中にない部分をどう想像するかで感想が変わるわけですが、私は主要シーンやパンフレットをふまえ「鈴木にとって最も重い罪と罰とは?」を考えながら、自分なりのサイドストーリーを埋めていきました。
エンディングで流れる「天国」の歌詞は鈴木を演じた大森さんが書いており、こちらも鈴木を理解する助けとなります。
大森さんは映画初主演というのが信じられないほど好演しており、特に物語の決めどころとなるシーンでの表情が素晴らしかったです。
さらに、個人的に注目したのは暴露エンターテイメントの舞台が「コロシアム」という点で、人間の愚かさ、弱さを説明するに十分でした。
CGのスケール感や上質さだけをとっても、劇場で見たい作品と言えます。
「ふるはうす★デイズ」のポップアップストアなど、本編の外から作品の主題に当事者意識をもたせる仕掛けも巧妙で、すべてを含めてこの評価としています。
コメントする
