雪風 YUKIKAZEのレビュー・感想・評価
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戦争もの初心者には少し難しい…
本物の「不沈艦」が舞台。
戦争を好まず、多くの人を救って生きて帰ることを最大の目標に、戦場を駆け回った船があった事実を、この映画で初めて知った。
正直なところ、戦闘もの初心者には、用語が難しかったり、戦況もきちんと理解できていなかったりもする。
途中、戦況を適宜解説してくれるシーンがあったから、まだついていけたなぁと思う。
本当は、もっと戦闘シーンは長いものだろうし、欲を言えばもっといろんな視点の戦闘シーンが欲しかったかな、とも思う。
射撃の人たちはいつも同じ映り方をするし、艦船の映り方も同じだなぁと思うシーンが何度もある。
難しいんだろうなぁと思うけど、海外の映画ではもっといろんな視点からの映像があるように思うので、なんかもったいない感じがした。
自衛隊のバックアップがあったからなのか、この雪風から自衛隊につながっていくと思わせるシーンがあり、おそらくは「戦いを望まず、最後の1人まで救助を諦めない」というような考えを自衛隊が継いでいるんです、と言いたいのかな?と思ったが、その解釈が正しいのかはわからない。
あくまでも史実を基にした物語なので、そんな意図を探さなくてもいいのかもしれない。
観るべき映画だと思う。
ただ、せっかくすごい俳優陣を揃えた映画なので、もう少しスケールの大きな映像があったらよかったな、個人的には思った。
歯の白さが、、、
スペクタル映画じゃなくヒューマンドラマです
酷評をされる方がおられますが、映画は何を見て何を感じるかが大切だと...
賛否両論は理解できます。
皆さんの採点3.3は評価として的を得ていると思います。確かにそれほどの映画ではありません。「アルキメデスの大戦」「男たちの大和」が比較の対象になると思いますが、20年前の「男たちの大和」のCGより出来が悪いです。多分CGクリエーターの能力と撮影監督の能力の問題でしょう。同じ題材を扱うのですから最低限、前の2作は研究しておくべきでした。加えて「ミッドウェー」も見ておけばこのような散々たる評価にはならなかったと思います。
金の問題を指摘している方がいらっしゃいましたが、いくら金を投入してもダメな人材では金をどぶに捨てるようなものです。とくにひどい箇所は機銃の音です。画と音があっていません。大和の艦橋は傾いているはずですが中の人は傾いていません。雪風艦内の撮影は手持ち撮影を原則に撮られていますが揺らせすぎです。海軍省内部のトーンが他と違いすぎます。先任伍長は旧海軍には存在しない役職ですが映画なんで目くじらは立てませんが班長、曹長、程度の呼称が適当かと思います。映画は気持ちよく見られてお客からお金を頂戴します。上記指摘箇所には金はかかりません。この映画は戦後80年に乗っかった駄作として記録されるでしょう。田中麗奈さんは良かった。
入門には良いかも⁈
さて、本作!戦争映画好きとして、先日見てきました。
そこまで、期待値は高くなかったので、充分楽しめました。ただ、厳しい目で見ると辛いかも…私も見終わった直後は「感動ポルノ」を見せられた様な気になり、ガッカリでした。
しかし、時間が経つと、昨今の戦争映画の状況など考えると“仕様がない”“Z世代にはこれ位必要なのかも”と考える様になり。。。
CGがどうなどと言う意見もありますが、バンダイの時点でお察しでしたし(アプリのCMが入るとは…)、ソニーの商売っ気も最後に充分感じることができ、分かるだろうと。(木下グループであれば期待しますが!)
とはいえ、豪華俳優陣には大満足ですし、これを観るだけでも大満足です。(中井貴一、やっぱ凄いわ。後、個人的には魚雷発射シーンが新鮮でしたw やっぱ、対潜戦闘好きだと再認識)
是非、映画館でご観賞くださいませ!!
雪風は、伝説を作るためにできた映画だと思います
映画 雪風
観てきました。
雪風以外の船で
こういう映画ができることはありません。
1945年8月15日に
日本海軍に残っていたのは
戦艦長門と
駆逐艦雪風のみ。
長門は
爆破され
戦後も引き上げ船
として生き残った
のは雪風のみ。
まさに全てを失い
ボロボロになった
日本人の希望を
つなぐ奇跡の船だったのです。
1936年生まれで
当時10歳くらいだった
亡き父は
自分の子供が生まれたら
どんな苦難があっても
生き抜くように
「ゆき」と名付けようと決めて
いたそうです。
そんな雪風を
忘れないために
戦後80年に作られた映画なので、
多少のリアリティの無さは
大目にみましょう。
登場人物がイケメンすぎても
亡くなりかたが
できすぎていても
いいではないですか。
伝説を作るための
映画なんです。
普通の生活を送りたかった
CGの出来栄えとか、台詞がどうとか、それよりももっと大事なことがあって感じないといけないものがある。80年前の人々の心を感じ、メッセージを受け取る作品であると個人的には思っている。
歴史の教科書で“雪風”は出てきていたのだろうか。存在を知らないまま今日まで生きてしまった。“大和”の片隅で小さく掲載されていたのかもしれない。もっと知られていい。日本人ならみんな知ってるくらいの知名度があっていい。戦争についてまだまだ知らないことばかりだ。
ほかの軍艦が次々と沈んでいくなか雪風はいつも帰ってきた。幸運艦そのものが幸運だった。命を掬い上げ、国のために戦い、内地にいる家族を守った。この行動の積み重ねが、あれほどまでの幸運につながっていたのではないだろうか。
特攻隊や沖縄戦…これまで自分が観てきた戦争の映画やドラマとも重なった。たくさんの勇姿と命の犠牲のうえに僕たちの平和な日常が成り立っている。彼らが生きたかった“普通”を僕たちはいま生きている。決してそれを忘れてはならない。
幸運艦
あと一歩で名作になれたような
史実に基づいたお話しで脚色有り
雪風が幸運艦と言われていたのは知っていましたが・・・・ よかったですよ。
雪風が幸運艦と言われていたことは知っていました。また雪風が沈まなかったのは幸運だからではなく、しかるべき操艦をしていたからだという話もどこかで読んだ気がします。そんな中で今回の映画を見て、とても納得がいきました。
映画の敵の戦闘機が爆弾を落とすシーンで館長はある小道具を使って落下位置を推測し、巧みに船の舵を操作して間一髪で爆弾をよけていたのです。また舵取りを操舵士に伝える際に、声では聞こえないので、蹴とばして方向を伝えていました。そんなことがあるのかと思って観た後に検索してみたら、本当の話の様でした。
雪風は幸運だったのではなく(もちろん運もあるでしょうが)艦長の鋭い直感と普段の絶え間ない練度と巧みな操作で生き延びていたというほうが真実に近い様です。
また映画で乗り組員が、非戦闘時にはみな仲良く酒を飲んでいるシーンが多く、ユーモアや思いやりがたっぷりの様子が描かれていました。実際、雪風は他艦と違って、艦内がきれいに磨き上げれられていたことに、乗りこんできた砲術の指導官が驚いたそうです。もちろん掃除が重要なのではなく、普段の訓練の練度も通常とは比べられないくらい優秀だったのでしょう。厳しい訓練・戦闘を行っているからこそ、普段は厚い信頼があり仲が良かったのだと推測します。
CGが良くないという意見が多いようですが、私は見た後にレビューを見て初めてそういわれれば、そうかもしれないなと気が付いたくらいで、観覧中はまったく気になりませんでした。逆にCGがとても優れた最近のアメリカ映画を見ても、全く感動できないので、CGの出来などは観客の感性で補えばいいことで、どうでもいいことだと思います。
最後のテロップで「本映画は史実に基づくフィクションです」と出ていましたが、かなり史実を調べて忠実に描いた作品なのではないかと思います。
ただ一つ違和感があったのは敵が発射した魚雷のスピードで、かなりの速度で動いていましたが、特にアメリカ軍の魚雷は日本のものよりかなり遅かったそうなので、あんな速度で向かってこないと思い(あの速度では避け様がない)、そのシーンだけはちょっと違和感がありました。
人間模様を描くシーンなんかは、ちょっと作り話っぽいなという感じもしましたが、ドキュメンタリー映画ではないのでそういった演出も必要でしょうと思って見ていました。
また配役の皆さんはとても上手でドはまりでした。メインのシーンではありませんが、ちょっと脇役の栗田艦長がかの「謎の反転」をしたシーンがあるのですが、栗田艦長の役の人の顔がいかにもそんなことをやりそうな顔(表情)でぴったりでした。
この映画は単純な戦闘シーンを見せる映画ではなく、その背景を含めて考えるととても楽しめる映画だったのかもしれません。単に映画の票をつければ☆4.5かもしれませんが、他のレビュアーの方の低い評価には全く同意できないので☆5つとさせていただきます。
製作に携わった方々俳優の方々、いい映画を作っていただき誠にありがとうございました。とても感銘を受けた観客もいるということは事実ですので、(私が偉そうなことをいうのも何ですが)自信を持ってください。
最後に、私は映画関係者ではなく、また軍事オタクでもありません。また映画のレビューを投稿するのはこれが初めてです。ちゃんと感動した観客もいますよ、ということを伝えたくてペンをとりました(キーボードたたきました)。
見られているぞ
戦争を経験して戦後を生き抜いた方々による平和に感謝
わたしは日本が関係する戦争映画(ドキュメント含む)を観ると、いつも上記した気持ちを再認識します。もちろん、映画を観ていない時でも忘れません。
本作とか塚本監督の「野火」とか「日本のいちばん長い日」などのような軍人側からの作品でも、また「明日」とか「ほかげ」とか「夕凪の街、櫻の国」みたいな市井の人達から描く作品でも同じですね。
本作は脚本が長谷川さんだからかメッセージ性も感じさせながら、人間的な部分も多分に含まれた作品で、映画として、面白かったと思います。
わたしは余り史実には詳しくないので大和特攻という言葉は初めてでした。雪風も恥ずかしながらゴジラ見るまで知りませんでした。海軍の組織としてのグダグダは本当はもっともっとあったんでしょうね(日本人ですから)。
竹野内豊さんは流石にしっかり演じていたと思います(架空の人物みたいですね)。艦内の皆さん、玉木さん奥平くん以外では三浦さんしか分からなかったんですが、余り大物を使わなくて良かったのかもしれません。
當真あみちゃんは絶対に広瀬すずちゃんレベルの大物になると思います。あそこの有村架純さん、成長した當真あみちゃんだと最初思いました。あんなに早く成長する設定でしたかね。
わたしは何もできませんが、戦争のことは忘れないでいたいと思います。
B(ブー)級作品
テレビ番組での宣伝観て少し覚悟して行きましたが予想以上の酷さでした。
20年前の「男たちの大和」を再度観て記憶を上書きしたいです。半日返してほしい。
【役者、演技】
主人公の二水が今時風の真ん中分け長髪ってなんなんでしょう。溺れてたのにツヤのあるくらい肌がキレイなの、何?
重油が漂っている海を泳ぐんですよ。それくらいのメイクするべきでしょう。救助された主人公も上級士官もシャワー浴びてきたようにすっきりだし
「男たちの大和」では松山ケンイチ達は頭丸めて引き締まった顔してましたよ。
最近の朝ドラだって、主演の俳優は減量して兵隊の役作りをしっかりやってました。役者に役作りさせなかったのでしょうか?事務所に断られた?
なんで艦長が架空人物?フィクションなので主人公クラスは架空でも当然いいけど、雪風を雪風たらしめた名艦長まで架空人物にしたら都合良い嘘っぱちですよ。艦長=艦なんだから、むしろ雪風そのものを「幸風」とかにしてほしいくらい。
駆逐艦長は中佐だから、まあ良しとして、先任将校以下の幹部は若手の尉官なのに、メタボのオッサンばっか。
ブラコンの妹とか在郷軍人とか、とりあえず役をつけただけで人物像の深みが無し。
どの配役も嘘っぽくて全く感情移入出来ず。
【映像】
酷すぎ(他の方のコメント通り)。あまりにケチり過ぎ。
駆逐艦なのに全く躍動感ない。作戦中の駆逐艦は時速60km以上で突っ走ってるのに、全くそれらしい作りが無し。止まってる船の上と同じ。風とか振動とか演出させなさいよ
作戦中に持ち場離れて固まって突っ立ってるのおかしくないですか?
波飛沫や爆風や硝煙の中で戦ってるんでしょう?
ぐしょぐしょ真っ黒じゃないんですか?キレイすぎる。
製作者にも客にも戦場経験者はいないですけど、戦争経験者が生きてた時代の過去作品を参考にすれば何が足りないか分かりそうなものかと。
サマール島沖海戦でも雷撃戦に参加したのは雪風だけではないのだが。
駆逐艦ジョンストンの艦長が漂流中に近くを通った日本駆逐艦の士官から敬礼されるのは有名なエピソードだが、本作では端折られ過ぎ。
漂流者救助も雪風以外の駆逐艦もやってるわけで、それをあたかも雪風のメインの功績にするのもどうかと。
まあ、「雪風ハ沈マズ」等を読んでた身から、言い過ぎではありますが。
軍オタの細かい突っ込みではありますが、軍オタが突っ込むということは基本知識や考証が欠落しているということで、それは製作者の怠慢だと思います。リアルさを欠いたところではヒューマンドラマも安っぽくなるだけです。「この世界の片隅に」が名作なのはストーリーのみならず考証がしっかりしていて、銃後の生活のみならず戦闘描写もリアルに描かれていて、そこに製作者のプロ意識を感じられるからです。
本作ののようなクオリティの映画に終戦80年記念を名乗ってほしくない。
いいヒトたちばかり
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