劇場公開日 2025年8月15日

雪風 YUKIKAZEのレビュー・感想・評価

全363件中、261~280件目を表示

2.5俳優はいいのにすべてが中途半端

2025年8月17日
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なんとも中途半端な映画だ。役者はおしなべていい。しかしあのVFXはなんだ。金がなかったのか。海のCGといえばゴジラ−1.0の気合いの入りまくったのを見ているわけなので、あれはない。あんなぼんやりした海戦みたのははじめて。そして全体的に演出というか編集も緩慢。いったいなんだろう。公式HP見ても主題歌の紹介はあっても監督の紹介はない。SONY、やる気を出せ、と言いたくなる。ほんと大まかな話は悪くない。巨大戦艦のドラマとはまた違い、駆逐艦をテーマに壮烈さと悲劇の一辺倒な物語とも違い、もっとフラットな視点の、庶民に近いものでもある。そのラストの引き上げ船になっての引退などやはり筋はいい。けれども冒頭と終わりのほう二度出てくる万博の映像はパッとしない映像だし、なんかバランスが悪い。一言で言うとお金がかかってない。かかってそうなのにケチってる感じがしてう〜ん、、、となる。誰が作ってるんだ?と気になる。。

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ONI

2.5「雪風が見えてこない」

2025年8月17日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

ハリウッドなら雪風を実物再現するのだろうな。
予算が少ないのは分かるが、雪風のセットシーンは、右甲板と艦長室、先任伍長の隠れ家など数カ所のみ。戦闘シーンは実にキレイなものだ、血飛沫どころか海水さえ降り注がない。
主題が雪風であるのだから、観客が観終わった時、雪風を愛おしく思わせないとならないが、雪風の全貌を思い浮かべるのは、使い回しされた呉の停泊シーンのみ。
最後に、これはフィクションなのでと注釈が出るが、え!幸運艦はフィクションなの?!と誤解を生むと思うが、各方面の微妙な戦争史観もあるので、致し方無いが、ならば、エンタメに振り切って戦闘描写に舵を切る方を観たかった。中途半端な反戦映画になってしまった。

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イースト

1.5戦争モノを作る力はもう日本映画にはないのでしょうか

2025年8月17日
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悲しい

ヒューマン・ドラマ、手紙に焦点をあてた戦争映画というと硫黄島からの手紙を思い出しますが、これがレベルの差なんでしょうね。
浅い"人命救助隊"の様な気持ちが悪いテーマを何度も出さず、手紙にフォーカスして内地とのやり取りから人や感情を際立たせるなどのやり方はあったんじゃないでしょうか。戦闘シーンの迫力はコストをかけないと出せませんが、そうでないほうも脚本のレベルが低く魅力が出せてません。
演出は低予算の苦労は分かりますが、全般的にカット毎の目的が分からず、構図は何回も使い回し、アップシーンと台詞で回そうとするが無理がありすぎた。逆に古い建物を使った屋内シーンだけは構図も回しもしっかりしていて、ああ、苦しいんだろう、思い通りに作れないんだろう、と同情を禁じえませんでしたが、それなら得意な方を活かせればよかったのですが、それすらできなかったようです。

戦闘シーンや指揮関連はあのクオリティ(考証以前にほとんど緊張感すら無い)なら無い方が良かったのではないかと思います。CGのクオリティ以前にカットや演出に思いは何も感じず、必要なので作ったやっつけ感と下調べほとんどなしの浅い想像力で書いたんだなという感じ満載でした。
中井貴一さんのでられていた短いシーンだけがこの映画で唯一無二の緊張感があるシーンでした。あとは蛇足です。

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やま

3.5普通の暮らしが当たり前と思っちゃいけないね

2025年8月17日
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太平洋戦争で活躍した駆逐艦「雪風」の史実に基づいた作品。
雪風という駆逐艦を知らなかったのだが、戦時中16以上の作戦に参加しつつも大きな損傷を受けず、戦争終結後も、賠償艦として中国に渡り活躍し続けた艦と知り驚きました。

作中では、太平洋戦争の進捗状況が分かりやすく、日本が明らかに追い込まれていく中で、勝てないと分かっていても戦い続けるしか無いという状況が苦しかったです。

艦隊のサポート役である駆逐艦の話である為か戦闘シーンは少々地味め。
魚雷を避けるシーン等は熱かったが、敵戦闘機との戦いは似たようなシーンが多く、単調にも感じました。
また、生々しい描写も控えめなので、戦争映画としてはかなりマイルドな作りです。

ですが、この映画は戦闘シーンなんかより人間ドラマが見どころかなって思います。
緊張感漂う会話の中でも、故郷の話を入れ空気を和ましてくれる上官。船員達も人間味溢れる人達ばかりで、感情移入してしまうが故に辛かったですね。
ああ、自分達と何も変わらない人達が、こうして戦争で命を落としていったんだと。
当たり前の「普通」という生き方ができなかったこんな時代があったんだとこの手の作品を観るたびに胸が痛くなります。
戦争映画も多々ありますが、戦争の記憶がなくなっていかないようこういった作品も作り続けていってほしいですね。

エピローグ的なシーンでエンディングテーマを流し、その後エンドロール時は一切のBGMを無くし、波と船の音だけを流す演出は新鮮で余韻に浸るにとても良かったですね☺

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ゴウ

3.5良かったけど、惜しい!

2025年8月17日
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泣ける

悲しい

知的

全体的に言いたいことは伝わった。
竹野内豊も良かったし、
玉木宏もとても良かった。

ただ、全体の組み立て方?構成?
が良くない。

途中途中に日本にいる家族のエピソード、戦後の日本のエピソードが出てくるのだが、それがほとんど心に響かない。
むしろ邪魔とすら思う。

その部分の脚本が良くないのか??

あと、前半の大和艦長は別の人が良かったな。。中井貴一は良かったけれど。

作品最後の方も様々なエピソードが時系列ごちゃごちゃに出てきて、???って感じだった。
有村架純も???

雪風の活躍、乗組員の覚悟、その晩年って話だけでとても感動するので、
それ以外の組み立てが本当惜しい。

もっともっと良い作品にできただろうにというのが一番な感想でした。

会場はほぼ満席でしたが、本当に見てもらいたい若い世代のお客様が皆無でした。

エンドロールには曲は無く、
波音と汽笛だけというのはとても良かった。

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Mimi

4.0至福のエンドロール

2025年8月17日
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泣ける

駆逐艦雪風の事は以前から知っていました。

また、これをリスペクトした戦闘妖精雪風というハードSF小説の金字塔やアニメも大好きです。

しかし、まさかこの艦艇を主役に据えた実写映画が作られるとは予想だにしていませんでした。

ミッドウェイ、マリアナ、レイテ等、名前を聞くだけで背筋が凍りつくような激烈な負け戦さの殆どに参加しながらも、終戦まで生還し続け、終戦後は外地に取り残された兵隊を帰国させるために尽力した奇跡の艦艇です。

日本で作られる戦争映画といえば、どうしても戦意高揚を狙った右寄りなものや、逆に戦争の悲惨さを前面に出した左寄りの内容が多い中で、本作はまさにど真ん中の中道を貫いた、穏やかな戦争映画であると感じました。

海戦ものですので、当然ながら戦闘シーンはありますし、戦死する兵隊の描写もあります。

しかし、CGを駆使したアクションシーンに注力するよりは、乗組員の人生観や人命救助等のドラマ部分に焦点が当てられており、左右どちらにも偏ることのない、普遍的な人間性を訴える姿勢に共感しました。

史実なのか創作なのかは判りませんが、過酷な戦闘状況下であるにも関わらず、登場人物の殆どが無謀な上層部の方針に異を唱え、人道的な行動を貫いている点や、アメリカと戦っているにも関わらず、以前に観たアメリカ映画を賞賛する点など、鬼畜米英が叫ばれていた時代における、最前線にいる方のブレない価値観にも共感しました。

また、漂流する敵兵を見逃すシーンがありましたが、史実としても、撃沈した英国艦艇にの英兵422名を救助し、正々堂々と勇敢に戦った兵士を来賓として迎えた、駆逐艦雷の工藤俊作艦長のエピソードもあります。

最前線では武士道精神に則った交流が実践されていたのだとすれば、少しながらも爽やかな気持ちになりました。

その点においては、戦争映画の体裁を取りつつも、思想的には現代のスポーツマンシップにも通じる、人道的な印象を受けました。

余談ですが、ゴジラ-1.0の海神作戦で活躍する雪風の艦長役で登場し、「衝撃に備えよ!」という名台詞で有名になった俳優の田中美央さんが、本作では艦艇と命運を共にする大和艦長役を演じておられ、クスッとなりました。

全編を通じて流れているのは、どんな過酷な状況に置かれたとしても、個々が最優先すべき人生の指針は、軍部上層が一方的に決定した命令ではなく、己が良しとして信じる価値観が最優先されているという点において、戦争映画というよりは、現代の価値観にも通じる、海猿やMER等のレスキュー映画に近いと感じました。

そして、一番印象的だったのはエンドロールです。

劇場の灯りが点くまで席を立たないで下さい。

映画の登場人物にも重なる歌詞の、Uruさんの優しい歌声が流れた後のエンドロール数分間は、今まで観た映画のどれにも当てはまらない、根源的な演出だったと思います。

アメコミヒーロー映画みたいに、エンドロール終了後にオマケ映像が挿入されるという陳腐な仕掛けはありませんが、本作のエンドロールの数分間は、観客がそれぞれ歩んだ人生を振り返る思索のひとときになると思います。

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だるちゃ

4.0撃った爆発した戦闘ではない戦争映画

2025年8月17日
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鑑賞方法:映画館

先にお伝えすると、戦争がテーマの映画ではありますが……何ていうのか、ド派手な撃った撃たれた。なシーンは殆どありません。

タイトル通り、駆逐艦「雪風」を中心においたストーリーとなっております。
私は雪風という艦の事はゲームで聞きかじったり、見聞した程度の知識しかありませんが、終戦まで沈むことなく敵味方問わず人命救助に尽力した艦という程度の認識しかありません。

戦争は上層部が勝手に始めるが、戦うのは前線にいる兵士たち。というのを描き、その兵士一人ひとりにも「家族、友人、恋人」が、家庭があり人生がある。というテーマを描いています。

作品を見るうえで「第二次世界大戦」を知っていると話の展開もわかりやすく、深入りできるのではないかと思っています、私はそういう知識は「聞きかじった程度」の知識しかないのでとりあえず日本は「ミッドウェー海戦」での大敗北を皮切りに劣勢に立たされていった。というぐらいでしょうか。

途中、零戦が「特別攻撃部隊」として雪風の横を飛んでいくシーンがありますが、あれも一人一人の命がある兵士が乗ったものであり、作中でも「人道的な行いではない」的な発言もあり忌避する人もいたと思われます。

この作品のテーマは「救出」と「命」であり、雪風に乗艦するクルーの日常や帰りを待つ人達の願う「普通に家族をもって、孫をみたり、笑ってご飯を楽しめる」といった「普通」の未来をつくりたかったというものでした。

戦争映画なので申し訳程度の海戦はあります、本当に申し訳程度です。

今の日本の、自分達の、若者の姿は「普通の人生を送ってほしい」と願って戦っておられた方々からみたらどう映るのか「それでいい」と言われるかはたまた…。
考えさせられる映画でした。

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にし

5.0物凄く良かったです、迷ってる方にはオススメ

2025年8月16日
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物凄く良かったです、迷ってる方にはオススメ

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れん

4.0先人の方々が「雪風」に乗せ継承される未来への思い

2025年8月16日
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泣ける

悲しい

怖い

あまり美化するのは良くないのかもれないけど、望む望まないに関わらず母国のために必死に戦い生きた先人の方々が、どんな思いでその身を投じたのか、幸運艦「雪風」によって継承される未来への思いの物語。
もう海戦中はずっと目頭が熱くなって鼻すすってた〜😭

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シャルコー_Charcot

3.5人に優しい?マイルド戦争映画。描いている話は大切だが「物語」が上辺だけできれいごとで芯を喰った話が無く、予告編かミュージックビデオのように美しい。

2025年8月16日
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鑑賞方法:映画館

あらすじの内容を、ただそのまま映画にしたようで、ディテールの掘り下げや「物語」がほとんどない。
船上での乗組員たちの生活や葛藤、任務遂行での問題や、雪風の駆逐艦としての役割・戦術のことなど、もっと描くことがあるはず。
救出シーンの描き方も一、二方向のショットだけで実に整然としてる。
それこそ戦艦の沈没に巻き込まれる者もいたり、生死の境で苦しむものが大勢必死に泳いでいたり、阿鼻叫喚の地獄絵図のようではなかったのか。
「生きて返す。助ける。」ことに焦点を当てれば、戦争の悲惨さに心を痛めることも少なく、観客にとって観やすい感動的な話にしやすいのかもしれないが、やはりきれいごとになってしまう。
「普通がいい。」の言葉が生きてこない。
戦闘シーンのCGも、がんばってはいるのでしょうが、良く見るいつもの戦闘シーンの視点。
本当に大勢の命のがぶつかり合っている戦場とは感じられない。
やはりゲームのようで、大和の沈没もお茶を濁されている感じがした。

それらの描き込み、積み重ねが無いと、公開時期的に万博の繁栄との比較や、今を生きる者に対する問いかけも、強くは響かない。
テーマがいいのだから、脚本の腕があれば、描きようはいくらでもあると思う。

無線機の故障で引き返せず単独で敵に向かい生き延びるとか、三角定規を使った操舵指示などは面白かった。
また、彼らが我々に問いかけるシーンはストレートすぎて観ていて実に気恥ずかしいが、意図は伝わった。

パンフレットに、映画のCGや実際の写真等、肝心の雪風の艦影写真がほとんど無いのはなぜ?
エンドクレジット再録の見開きページの背景に薄く映っているだけ。
ここもまた物足りない。

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ITOYA

3.0静かな戦争映画

2025年8月16日
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予告編で分かってたんですが、今時のCGとは思えないレベル、アニメと見間違うほどには驚きました。制作費か意識的かは知りませんが。戦史、戦記好きは「雪風」は有名です。全体的にインパクトもメリハリも弱さを感じました。人物の感情、思惑が余り伝わらなく、舞台劇を観ている様でしたね。監督さんはその様に作ったかも知れませんね。戦闘シーンを度外視して、演劇として観たら良いかも知れません。

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ホモ・サピエンス

3.0えーっと

2025年8月16日
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戦争映画は好きじゃないけど付き合いで鑑賞。思ったよりは良かったけど。竹野内豊さんの演技は悪くないんだけど、主役という感じがあまりなかったので、早瀬(玉木宏さん)か井上(奥平大兼くん)の主役の方が良かったんじゃないかと感じた。昔の万博映像や20年後の場面が時系列では新しいのになんだか古く感じて、よりB級映画ぽい印象を出していたのでよくないと思った。爆破や魚雷の映像は安っぽく感じる事はなかった。戦艦に疎いので、大和がどれか分からなかった。

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よっしーな

5.0現代の日本人が見るべき映画

2025年8月16日
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泣ける

興奮

斬新

この映画は勇ましい軍人もでてこないし、英雄もでてきません。大東亜戦争中に駆逐艦「雪風」という艦内で戦い続けた軍人たちのリアルな日常が出てきます。艦長、砲雷長、水雷長、航海長、先任伍長、若い水兵たちの日時用と戦場の日々です。将棋をしたり、笑いもあります。皆家族を思い、国を思い戦ってくれた人たちです。このような映画が戦後初めてできたという感動的な気持ちもあります。伊藤長官が水上特攻の命令を連合艦隊参謀から受け取るときに、参謀との口約束が多くの軍人を救います。「この国には必ず若い力が必要になる。」生き残った人たちがいてくれて今の私たちが存在しています。そのことに感謝するとともに、今を生きる我々は先人に対する敬意と今できることを一生懸命に行い、それができなくて亡くなった人たちに顔向けできるように胸を張っていきられるようになりたいと思いました。映画館では背筋が伸びた状態でほとんど動けませんでした。

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やす

3.5ゆっくり描かれることで戦争の中での人を感じる

2025年8月16日
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泣ける

悲しい

知的

雪風という不沈艦があったことを知らなかった。
数々の激戦、死戦をくぐり抜け、味方の兵士を救い続けた船があったと。
戦線の状況を海図の上に示すことで戦局の状況が非常にわかりやすく描かれていたと思います。
一つ一つが激戦、ミッドウェイやレイテ沖など大敗していく中で、まさに弾丸をかいくぐり、艦長の操舵で乗り切る。
派手な海戦というわけでもないが、特攻!とか過剰な激戦演出ではなく、雪風の存在のあり方にフォーカスする事で観る側にも、当時の人の心について考える速度感で描かれてたと思います。
中井さんいいとこでかっこいいところ持っていきますなぁ。。
玉木さんもよかったが、竹野内さんの静かな演技よかったなぁ。。

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NAO

3.0もっとちゃんと魅せないと駄目、映画なんだから

2025年8月16日
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まず雪風という題材がなるほど非常に映画的だなと思いました
太平洋戦争を最前線で戦い抜いた不沈艦
この視点は日本の戦争映画に新しいエモーションをもたらしてくれるのではないかと期待しました

しかし見終えた感想としてはですね、残念ながら期待は下回ってしまいました
駄作とは言いません俳優陣は皆さん良かったです
特に玉木宏は本当に良い俳優になったなぁと感心しました

ただ私は映画というのはたとえそれが重いテーマを扱うものであったとしてもあくまでエンタメであるべきだと思っているので盛り上げるところはしっかり盛り上げてほしいんです。この作品にはそれがありませんでした

中盤のレイテ沖海戦で単艦突っ込むとこなんかは映画的にもう最高の見せ場ですよ。なのに結構あっさり切り抜けちゃう

最後の戦いもそう、日本のシンボルである大和(中井貴一は流石の貫禄)が撤退命令を出した!さぁ雪風はどんな演技を見せてくれる!?って普通に人員救助しとる
それが彼らの使命をまっとうしている描写だというのはわかるのですが、そこはやっぱりもっと痺れさせてほしかった

取ってつけたように救助した上官を黙らせるシーンがありましたがあんなのじゃ全然足りないです
要するにこの映画は雪風のスペシャリティーを「魅せ」てくれないんですよ。なんていうかプレゼンがめっちゃ下手なんです。ほう、あの幸運艦か!とか言わせてるだけ

尺の使い方も微妙です。万博やお義父さんとの晩酌シーンはいらないので、亡くなった同期との邂逅シーンをちょっとでも入れてくれんと感情移入が追いつきません

MOTTAINAI!

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ごんた

3.5「武士道」で語ろうという気持ちは受け取った

2025年8月16日
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鑑賞方法:映画館

(8月16日投稿、24日追記)
送り盆の墓参りの後、お墓のある松本市のイオンシネマで本作を鑑賞。

本編前の宣伝で、どうも自衛隊らしき映像が流れて、「石芝に陸上自衛隊の駐屯地がある松本市だからかなぁ」とぼんやり観ていたら、映像最後に「海上自衛隊」のロゴとシンボルマーク。「?」と思ったが、謎は本編を観たら解けた。

本作、これまで余り描かれてこなかった視点で、戦争を描こうとする心意気は感じられたし、史実をもとにしたフィクションと断っているだけのことはあって、玉木宏演じる早瀬幸平の故郷を描く場面でも、手紙を読む妹サチの背景に信州の民芸品(鳩車のあけび細工)が映り込んだり、芋の植え付けの際に草かきまでが持ち出されていたり(鉄の供出が匂わされていたのだろう)と、細かなところへの配慮も伝わってきた。
そして、作品全編で「武士道」を引き合いに出して、「死ぬ事と見つけたり」とは、「戦場でどうやって死ぬかではなくて、誰にも訪れる死を覚悟すれば、毎日の生が充実するって意味だよ」と語りたかったのだろうと受け取った。

その上で考えたことは、以下に内容にも触れながら書き残すことにする。

<内容に触れていますので、ご注意ください>

・これだけの映画を製作するには、それこそ海上自衛隊の全面協力が必要なことは間違いないだろうと思う。ただし、正直言って、鑑賞後に真っ先に思ってしまったのは、「これは、海上自衛隊のプロモーション映画?」ということだった。
艦長の娘が海自に入り、災害派遣で人命救助にあたるところまではなるほどと思ったが、江田島の幹部候補生学校と生徒たちの整列の空撮までいくと、さすがに「う〜ん」となる。

・断っておくが、私は自衛隊反対というつもりはもちろんないし、災害派遣等の姿を拝見するたびに、本当に頭が下がる思いでいる。そして、自衛隊入隊を自ら選択された方に、何か物申したい訳でもない。(どの業界も人不足が喫緊の課題なので、PRしたい意図もわかる)

・それなのに、本作の最後に「う〜ん」となってしまったのは、「国を守る」というのはどういうことなのかが、自分の中でここのところずっと「問い」になっていることと関係している。
それは、言い方を変えると、江田島の学校の描写を挿入することで、大日本帝国海軍と海上自衛隊がまるで連続しているかの様に誤読させる恐れを感じたからだ。

・本作の中で、戦艦大和に「一億総玉砕の先駆けとなれ」との命が下る場面がある。史実なのだから出てきて当然なのだが、一億総玉砕によって守られる「国」とは何かと言えば、「国体護持」すなわち「天皇主体の国家の維持」ということになる。
当時の方々がどれだけ本気だったのかは窺い知れないが「一億人全員が玉砕しても天皇制を残すぞ」という論理は、全く破綻している。国民全員がいなくなれば天皇制が継続できるわけがなく、日本の国土も維持できない。そんなことを、当時の高官たちがわからないはずはなく、もちろん国民も薄々わかっていただろう。それなのに、そのおかしなスローガンがまかり通ってしまった理由は何なのか。原因は軍部だけでなく、熱気によって戦争を選んだ国民にもある。
そこをしっかり見つめずに、「国民は軍に騙されていた」で終わりにしては、過ちは何度も繰り返されると思う。(余談になるが、「見つめること」が「反省」だと思うので、8月15日の石破茂の式辞は全く正しいと思うし、それをあえて騒ぎ立てること自体が異常な兆しだろう)

・国民主権国家において、「国」とは、そこに暮らす「一人一人」のことにほかならない。だからこそ、雪風の先任伍長の早瀬がこだわった「一人残らず引き上げろ」は「現代的に正しい」し、ミッドウェーで助けた兵士が、不発弾の処理で雪風を助ける流れも象徴的で、とても納得できる。(今の自衛隊の災害派遣はこれにあたると思う)

・だが、天皇主権の国家では、平たく言うと、一人残らず引き上げることは、天皇の臣民を助ける行為という意味で価値があるが、そうして逃げ遅れたら、皇国の持ち物である艦自体を損なってしまうというジレンマにもなるように、人も物も全て天皇のもの。だから、その威を借りて特攻みたいな非人道的な命令が通る訳だし、誤解を恐れずに言うと、特攻で散らされてしまった命が、直接今の平和な日本につながっている訳では決してない。

・今作に限らず、戦争モノの作品のレビューでは、「日本を守るために戦ってくれた方々のおかげで、今の日本がある」といった語りをされることがある。それにとても違和感を感じてしまう。
戦争を起こさず、外交によって資源確保の道を選択していたら。率先的に植民地を手放すことで、経済的に縮小し、逆に倫理的に大国にプレッシャーをかけていたら。戦争に入ったとしても、もっと早く敗戦の事実を受け入れていたら。
全部たらればだが、この戦争は決して自衛のために避けられなかった戦争ではないという前提を忘れてはいないだろうか。そして、特攻という狂信者が指示する行為を、悲壮感をまとわせながら「それしか選択肢はなかった」みたいな語りに乗っかってしまっていないだろうか。

・絶対に「おかげ」であってはいけないのだ。
「この戦争で命を落とされた全ての方々の『犠牲』の上に」今の日本があるのだ。そこを決して間違えてはいけないし、その違いは、今生きている私たちの「戦争への向きあい方の違い」として、とても大切な所だと思う。

・だから、艦上から乗組員がにこやかに手を振ってくる演出での「見てるぞ」は、どっちの意味なのかうまく飲み込めなかった。そして、艦長はどうして戦後まで生かしてもらえなかったのだろう。

・現在、海上自衛隊に入隊されている方々も、第一に考えていらっしゃるのは、いかに戦闘を未然に防ぐかだと思うし、現行の憲法のもとで、「国を守る」=「人を助ける」方法や手段は様々で、我々自身、今の自分の持ち場でできることがたくさんあると思う。

・そして、「国」の概念を、人種の別や、人の内心に踏み込んで小さく排除的に考えようとするのか。
逆に、よりオープンに多様なあり方を大切にした「国」を描いていくのか。
そうした議論は、「差別とは何か」にも密接に結びついている。

・戦争は、戦闘している場所に留まらず、その国の隅々まで行き渡る、あらゆる差別を凝縮した事象だ。

・どんな「国」を守っていくことが、犠牲に遭われた方々の願いに本当にそったものになるのか。引き続き自分に問い続けていきたい。

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sow_miya

3.0ほんの80年前

Nさん
2025年8月16日
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戦争ってすごい。
作戦考える人もそれをもとに現場で判断する人もどんな気持ちで動いていたのか。考えられない。会社の意思決定なんかこれに比べりゃ全部可愛いもんだ。
竹野内豊相変わらずいい声でかっこいいなぁ。そして有村架純の贅沢遣いにビックリした。

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N

3.0若者たちへ…

2025年8月16日
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悲しい

戦争の実態…とゆーよりも…いかに戦争が馬鹿げた価値のない人と人との闘いであるか…いかに愚かな人間同士の憎み合いであるか…。上がゆーから下が意味も分からず従い、昨日いっしょに遊んだ人を今日、殺す…みたいな椅子取りゲー…いや、国取りゲームに翻弄させられたたーくさんの民衆たち、宝の若者たち、子供たち…をCinemaを通して今の若者たちに正義と平和の価値観を教育するべく映画だったよーに感じました。驚くのは意外と、現在の昭和ひとけた世代のお爺さんお婆さん、また戦争に行かなくて済んだ爺さんたち、また目の前で人が沢山燃えたり撃たれたり木っ端微塵になった場面に遭遇したことの無く、直接痛い目に遭ったことがない爺さんたちは毎年夏の戦争記事や放送を観ると…「またコレか…」と、のたまわく。コレが自分は1番驚く。今、90代でコレだから、近い将来の日本は…終わったら…しりませんよー。.

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Cinemaオタク女

3.0イイんじゃないでしょうか

2025年8月16日
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泣ける

興奮

"雪風"のような駆逐艦が存在した事は誇れる史実だと思います。
ただ、駆逐艦クルーの一体感、反戦を匂わせる海軍艦長らがどうにも嘘くさく感じてしまう。
結果、余り胸に響く事はありませんでした。
もっと素直に感動するべきなんだろーね。

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はらこ

3.0期待外れで、ややガッカリ

2025年8月16日
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主軸となるテーマも役者さんの演技もすごくいいのに脚本・演出がイマイチで本当に勿体ない、素人まではいかないまでも、こなれているプロが作った作品には見えない印象を受けました

全体的にすごく真面目で真摯に作られた作品というのは伝わってくるけど、明らかに泣かせに来る演出が好きじゃないし、学芸会じゃないんだからと突っ込みたくなるイタい演出(観た人はわかると思いますが特に“あの終わり方“)によって格調高い作品が、かなり台無しにされた感を強く感じました

毎年この時期に戦争のことを考えるのは大事なことだとは思うけど、本作はやりたい事や伝えたい事を全部ぶっ込んで、とっ散らかってしまい上手くまとめきれていない印象を受けました
太平洋戦争の最中、駆逐艦・雪風が幸運艦と呼ばれ、ひたすら人命を尊び救い続けた、みたいな内容に徹底的に特化した方が素晴らしい作品になったんじゃないかなと個人的には思います

本作の一番の見どころはキャスティング、
雪風の寺澤艦長を静かに力強く演じる竹野内豊さんがメチャクチャかっこいい
更に先任伍長・早瀬を演じる玉木宏さんもプロ意識の高い熱い男を演じています
そして寺澤艦長の奥さん・志津を演じる田中麗奈さんも大好きな役者さんで本作でもとても素敵でした

その他、雪風の乗組員の面々や石丸幹二さん、中井貴一さんといった豪華キャスティングで見ごたえたっぷりでした
そして・・・個人的に大好きな役者さんが“サプライズキャスト”として登場し、全く前情報を入れてなかったので不意打ちにメチャ嬉しかったです

あと、Uruさんの歌うエンドタイトル「手紙」がメチャクチャいい曲で本作のイメージにピッタリ、心に染みる名曲だと思います

最後はまたネガティブポイント
とにかく雪風をはじめ艦船や零戦などの戦闘機、それらのバトルシーンのCGやVFXがチープすぎる、ピンボケした様なゲームに出てくる絵みたいな映像が酷すぎる
せっかく山崎貴監督と白組さんが世界の頂点を取っているのに、これじゃホントに残念すぎました

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Jett