雪風 YUKIKAZEのレビュー・感想・評価
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のっぺりした印象
今回の映画で初めて「雪風」を知りました。
どんな戦況でも絶対に戻ってくる奇跡の駆逐艦…幸福艦と呼ばれている…
戦争映画でしたが、どういう奇跡やドラマが詰まっているのかと期待してみました。
が観終わった感想は、終始のっぺり、山場もなく落ちもなく…な印象でした。
これからの日本は若い力が必要、助け出せるだけ助けるという信念が船長はじめ船員にもあるのは素晴らしいけど、割とこの時代では珍しい考え方なのでは?と思いました。
どうしてそういう考え方になったとかっていうストーリーもないので感情移入できず…
船員同士終始仲良さそう…である意味リアリティが感じられませんでした…
俳優陣は素晴らしいのですごく残念でした
【戦場で迎えた終戦、戦後も沈まず生き抜いた雪風―希望の灯をつなげた戦士たちの物語。】
映像面では、現代のCG技術に目が肥えている分、どうしても物足りなさを感じてしまい、結果として空戦そのものが単調で、物語の熱量を削いでしまっていた。
さらに、カメラワークにアップが多用され、背景や空間の広がりがあまり感じられず、物語のスケール感や戦場の臨場感を表現しきれていなかった。中盤以降は展開が間延びし、物語自体も面白さを失っていく。
俳優陣については、竹野内豊や玉木宏の演技は好感が持てるものの、今作品においては存在感とキャラクター造形との間に乖離が見られ、配役の必然性には疑問が残った。
そして、ラストの現代描写が唐突に差し込まれることで、それまで積み重ねた余韻を壊し、作品が安っぽくみえ、最終的に「何を伝えたかったのか」が曖昧になってしまい、全体の完成度を下げてしまっていた。
• 世界へ入り込む度:★☆☆☆☆
• 感情ゆさぶられ度:★☆☆☆☆
• エネルギー消費度:★★★☆☆
• 配信でも観ます度:★☆☆☆☆
• 人にすすめたい度:★☆☆☆☆
【制作エピソード】
神奈川県の平塚漁港において、海のすぐそばに甲板を部分的に再現したオープンセットを設営して撮影が行われた。海風が常に吹き込んでくる環境であったが、それがかえってリアルさを際立たせ、海の空気を感じながらの撮影となった。時季的にも過ごしやすく、リアリティを保持しつつ、俳優陣が一体となって作業する空気感が心地よい現場となった。
熱意を感じました。
脚本と演出にもっと工夫を
太平洋戦争で、16回以上の激戦を最前線で戦い抜き、ほぼ無傷で終戦を迎えた駆逐艦、雪風。艦隊の先陣を切って魚雷戦を仕掛け、対空戦闘によって戦艦や空母といった主力艦を護衛し、任務を果たしながら、多くの戦場を生き抜き、最後まで戦場に留まり、沈没する僚艦から海に投げ出された仲間たちを救助した。雪風は戦うために出撃しながらも、最後は必ず人を救って戻ってくることから、幸運艦、と称された。そんな雪風を、史実に基づく話にたフィクションを絡めて描いた作品。
うーん、何だったんだ?というのが観終わっての第一印象。
戦闘シーンは対空射撃くらいで、海戦の緊迫感はほとんど感じられず。玉木宏の吹っ飛んだ右腕は作り物感丸出し。そして、救助は縄梯子で引き上げるだけ。
これに當真あみを絡めたまでは良いとして、有村架純は何だったんだ?雪風の救護に影響されたって事?薄っぺらかった。
そして70大阪万博は一体何なんだ?戦後25年経って万博が開催されるくらい復興した、って事?雪風関係なくない?
艦長や先任伍長などの話が事実ならもう少し感情移入出来たかも知れないが、そこがフィクションらしく冴えない。
竹野内豊、玉木宏、奥平大兼、當真あみ、中井貴一など、役者の演技は良かったが、脚本と演出が寂しすぎた。
8月に観た戦争関連作品で最低に近い。
この映画で雪風を知りました
気になってた映画だったので鑑賞しました
真珠湾奇襲攻撃による日米開戦以降、ミッドウェイ、ガダルカナル、ソロモン、マリアナと、すべての苛烈な戦いを生き抜き、どの戦場でも海に投げだされた多くの仲間たちを救い、必ず共に日本に還って来た一隻の駆逐艦があった。その名を「雪風」。
いつしか海軍ではこの艦を“幸運艦”と呼ぶようになる。それは沈着冷静な艦長の卓越した操艦技術と、下士官・兵を束ね、彼らから信頼される先任伍長の迅速な判断によるものだった。時にぶつかりながらも、互いに信頼し合っていく二人。そして「雪風」は、ついに日米海軍が雌雄を決するレイテ沖海戦へと向かうことになる…。
というのがあらすじ!
大和はよく聞くので知っていたのですが恥ずかしながらこの映画で雪風を知りました
念のため鑑賞前に雪風を調べました
戦中から戦後まで動いてたみたいでかなり長い間活躍していたんですね
復員船では水木しげる先生も乗船していたみたいです!
長い期間活動していたので映画ではミッドウェー海戦後の寺澤艦長の就任から始まって飛ばし飛ばしで話が進んでいきます
艦内は殺伐としてるのかなと思ったら意外とそんなことはなかったですね
先任伍長と呼ばれてる早瀬がいてキングダムの影響で勝手に千人伍長と思ってました笑
その先任伍長は寺澤艦長にも一目置かれていて最初は何者かと思いました!
実際にも先任伍長みたいなポジションの人がいるみたいで船のくせや船員の性格などかなり詳しく知ってるみたいです
これは艦長に一目置かれるのも納得ですね
先任伍長が亡くなったときは悲しかったです…
しかもかばって亡くなるなんて…
艦長と生きないといけないみたいな話をしてたあとだったから余計にね
でも遺体を海に流したのは驚き!
いろいろ考えたら仕方ない気もするけど骨が帰ってこないのは家族はつらいんじゃないかと思いました
その後の大和との沖縄への特攻に関しては意味がわからないし無謀すぎる
そんなこともわからなかったのかそうするしかないのかよくわかりませんが…
そもそも戦争することを反対してた人たちもいたのに実力を見誤って勝てると思ってたのが不思議ですね…
日本は愚かでした
そして戦後に艦長の娘さんが自衛隊で働いてましたね!
しかも演じてたのが有村架純さんでびっくりでした😳
雪風が長い間活動できたのも艦長の経験や船員の優秀さもさることながら不発弾だったりいろんな幸運が重なって戦後まで残ったのはすごいですね!
もっと詳しく描いてほしかったですけどが時間的に厳しいですよね…
でも個人的によかったと思います!
普通がいいという寺澤艦長の言葉が響きましたね…
戦争のせいで家族と食事をしたり笑顔で過ごしたりそんなことができなくなるのがきついしつらいですね
そんな普通のことができなくなる戦争はやめてほしいしこれからも悲劇を繰り返してほしくない
いつか争いのないみんなが普通に笑顔に暮らせる世界になってほしいです
どの世代でも観やすいと思うのでいろんな人に観てほしいです
いい映画をありがとうございました😊
玉木宏がよい
普通の暮らしを、と望み語り合った2人のうち1人は次の夜にこの世に居ない
きっと泳ぎが下手ですよ…と、部下に最後まで見つめられて。仕事もどれといわれても、視界から消えるまで見送るよ、私でも。最期だからね。
戦争で兄が夫が、死んでも泣けない
無理に口角を上げて前を見る女性たちの心の内はどんなか
80年経った今の平和なこと!
沈マヌ強運艦ガ命ヲ繋グ
ミッドウェー海戦
第三次ソロモン海戦
ガダルカナル島撤収作戦
レイテ沖海戦
坊ノ岬沖海戦
主だった戦歴でもこれほどの数を残している稀有な駆逐艦「雪風」。
「ソロモン海戦」では
米国の駆逐艦二隻を撃沈の戦功、
「坊ノ岬沖海戦」では「戦艦大和」の最期を見届け、
多くの乗員を救出している。
そうした誉の高い艦を舞台に
戦後ハ十年の今、往時をどのように描くのか。
「心技体」との言葉がある。
三要素がバランスよく揃えば最大限のパフォーマンスが発揮できるとの教訓だが、
この艦はまさしくそうしたもの。
新兵に対しての古参兵の虐めや鉄拳制裁は無く、
艦内には闊達な空気が満ちる。
隅々までの整備は行き届き、
手の空いている者は先を見越し自ら行動を起こす。
操艦技術と敵の攻撃予測も卓越。
的確な判断が幾つもの窮地を救う。
また就役して年が浅い新鋭艦との状態も奏功。
1940年以前は日本の国力や技術も十分に発揮できる時代だった
もっともそれらを統帥する艦長の技量も大きい。
本作の主人公『寺澤(竹野内豊)』は何代目となるのか。
ヘッドが変われば方針も変わるのが世の常だが、
彼等は前任の良き風習をそのまま踏襲、
部下たちも、それに応え奮戦する。
日本軍を評価するのに
「兵は優秀、下士官良好、将校凡庸、指揮官愚劣」
との表現があるが、まさしく的を射る好循環。
が、本作の主眼は、艦や乗組員たちによる戦闘を描くことを主眼とはしていない。
繰り返されるのは、沈没した船から海に投げ出された兵隊たちを
艦上に引き上げるシーン。
手を差し伸べて救えば救うほど、
彼らの営みは未来の希望へと繋がって行く。
中途、特攻機の零戦を見送る場面での
『寺澤』の苦々しい思いの吐露。
或いは、「天一号作戦」で片道切符を渡された
『伊藤整一(中井貴一)』中将の、
若い下士官への期待。
何れもが作戦とも言えぬ
命を軽視する指令を下す上層部への
痛烈な皮肉。
命を繋ぐことを使命の一つとして躍動した「雪風」の存在意義が
ピタリと嵌る。
映画では敗戦後の「雪風」についてもふれられる。
終戦ののち、海外からの復員者、帰還者の輸送の任に当たり、
1947年に賠償艦として中華民国へ引き渡される。
嵐で鑑底が損傷、1971年末に解体される
(1970年初頭に解体完了との説もあり)。
後者が正しければ、戦後二十五年。
奇しくも「大阪万博」が開催された年だった。
史実に基づいたヒューマンドラマ
なかなか厳しいレビューが続くが私は大いに楽しめた。まず、脚本家が良く事実を調べ上げたと思う。残念なのは雪風艦長が寺内ではなく寺澤と言う仮名になっていたこと。これは架空の家族構成を考慮しての事と思う。しかし伊藤長官、大和の有賀艦長などは実名で出ていたことを思うと複雑。映画の初めに寺澤中佐と立ち話をしていた東なる人物は恐らく駆逐艦雪風と共に天一号作戦に参加した駆逐艦花月の艦長東日出夫中佐へのオマージュであったろう。私の父はこの駆逐艦花月に乗務していた士官で、戦後、よく東さんや通信士だったMさんらが我が家を訪れ、小学生だった私に戦争の話を聞かせてくれた。特に天一号作戦前夜からの出来事は子供ながらに感動したものだ。映画にもそのシーンが描かれていたが、私の記憶成りに少し捕捉したい。多少記憶違いもあるかもしれないがご容赦願いたい。大本営の立てた作戦は、大和を沖縄に突入させて座礁させ、砲台となり撃ちまくる。というもの。これを受けて大和艦上で行われていた軍議は荒れに荒れたそうだ。特に雪風の寺内艦長と花月の東艦長は猛反発。軍からの指令を受けてきた伊藤長官は現場と大本営との板挟みに。その時に東京(日吉?)から急遽やってきた指令が伊藤長官を説得。伊藤長官の「死ねと言う事か?」と言うセリフはこの時に出たものだそう。それを聞いて東艦長はではやってやろうと覚悟を決めたそうだ。出撃前夜、大和艦上では盛大に別れの盃が催されたそうだが、その間に伊藤長官から、花月の東艦長に「大和に給油せよ」と命令があったそう。作戦では片道分の燃料を積むとなっていたが、これでほぼ往復分を追加給油したのだそう。更に出撃直前に大和から、戦闘に当たって足手惑いになるので、新兵並びに体力のない兵士を花月に移乗させるという連絡があったそう。映画ではこれも再現されていた。いよいよ出撃、先陣は雪風がとり、機雷や敵潜水艦の警戒に当たり、しんがりは駆逐艦花月があたった。豊後水道を抜け南下を始めると間もなく、大和のマストに信号旗が。「貴艦は反転し帰港せよ」。花月の艦橋はパニックになったそう。東艦長は通信士のMさんに対し「至急大和に打電。これは命令か?」。Mさんが通信室に戻ると、すでに大和から一通の電信が。暗号化されずに届いていた文面には「この戦争が終わったら若い諸君は故国の復興にいそしむべし 大和艦長 有賀」とあったそう。東艦長がこれを艦内に伝えると、大和から移乗してきた水兵たちは皆号泣し、甲板で大和の船影が見えなくなるまで帽子を振っていたそうだ。映画の最後、雪風の乗員たちが笑顔で手を振る姿は、幼少の私が聞いた、花月に残された大和乗員の涙の帽振れにかぶり、涙を禁じえなかった。東さんは、お話の後、いつも「戦争は絶対にしちゃならん」とおっしゃっていた。また晩年病に伏していた父は「毎晩兵隊たちが俺をのぞき込んでいる」と言っていた。戦争で亡くなった兵士たちへの贖罪の気持ちがそうさせたのだろう。この映画は、私が戦争当事者たちから聞いた話を、映像化して見せてくれたようでとてもありがたい。戦闘シーンはあっさりとしていたが、この映画はそれを楽しむものではなく、あくまでも戦時下のヒューマンドラマとしてとらえる映画だろう。寺内艦長、東艦長、そして父へのよい供養ができたと思っている。製作者並びに出演者の皆様には感謝しかない。
伝説の駆逐艦
竹野内豊の普通の顔が印象的だった
なかなか評価が難しい作品・・・
昨日観た「木の上の軍隊」と同様、これも新しいタイプの戦争映画ではないかと感じた。
決死の覚悟で戦地に行くというよりも、生きて帰ることを最良するという価値観。
まるで戦地で「人命を救う」ことを任務としているような特異な軍艦とその乗組員たち。
生きて帰る。人命を救う。
この2つが大きなテーマとして一貫していた。
(人命を救うというテーマは、戦後の豪雨の救助シーンに繋がるだろう)
終始気になったのは画。
ほとんどキャストのアップとパターン化(固定化)されたカメラアングル。
戦闘シーンに迫力がない(あれば良いというものではないが・・・)。
これは、テーマに沿った意図的演出なのか、制作費の都合でそうせざるを得なかったのかは良くわからない。艦隊CGのクオリティを考えるとどうも制作費の制限のように思えるが・・・。モヤモヤする。
そういう画(映像)の限界?を補っていたのが竹野内豊、玉木宏、田中麗奈らの抑制の効いた演技だった。ただ、最後の帽振りシーンは余計です。メッセージ性を高めようとしてこういうシーンをとって付けたように最後にくっつける作品が邦画に時々あるけど、ほとんど上手くいっていないと思います。
というわけで、着眼点と内容に新しさを感じたけれども、演出にモヤモヤするところが多く、入り込めない映画でした。ちょっと残念。
※余談1
中井貴一は、短時間で強烈な存在感を残していったが、石丸幹二と有村架純が演じた役は、この2人でなければならなかったのか?という疑問が・・・。
※余談2
エンドクレジットに「スーパーバイザー:福井晴敏」の名を見つけた。うーん。
この映画を見て、wikiで「雪風」を
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