「絶対的生命力」雪風 YUKIKAZE Route101さんの映画レビュー(感想・評価)
絶対的生命力
各国の総力をふまえたシュミレーションにおいて無謀とされていた戦争に、ついに突入していった日本海軍。その最前線はどんな感じだったのか。戦争という非日常の日常とでも言おうか、その現場の空気が伝わってきた。
過酷な最前線で戦う若者たち。明日死ぬかもしれない、死と隣り合わせにいるからこそ生が際立つ。特に船内での乗組員たちの食事のシーンなど和気あいあい皆とても明るいのが印象的だ。
雪風を知りつくし快活に現場を仕切る兄貴的存在の玉木宏。 乗組員たちの生死がかかる判断にも迫られる、飾り気なく淡々としながら信念ある骨太な艦長の竹野内豊。2人の家族や仲間への愛が沁みる。
最前線において何度も危険な目にあい死線をくぐりながらも、多くの兵を救いあげ必ず生還してきた『雪風』その生命力は“奇跡”という言葉でも追いつかない。そして日本を守るために戦った乗組員たち。その現場を垣間見れる戦後80年の節目にふさわしい映画と感じました。
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