「普通が良いなぁ」雪風 YUKIKAZE MARさんの映画レビュー(感想・評価)
普通が良いなぁ
第二次世界大戦終戦まで沈むことなく幾度の海戦を乗り越えた奇跡の駆逐艦、雪風と乗組員の姿を描いた作品。
ワタクシ、ミリオタと言う程ではないがこの時代の戦艦や戦車のプラモが好きだった時期があり、雪風という駆逐艦とその艦生(?)についてはそれなりに知っている状態で鑑賞。
かなり評価は割れている模様ですね。CGがチープだという意見もチラホラですが、B級映画も沢山観ていることも関係してか個人的には全く気にならなかった。使いまわしが多かったのはちょっと気になったが(笑)
やはり米軍とは物量やレーダーの技術が違いましたね。お偉いさん達も心の内では…それでも止めることができないのが戦争なのでしょうか。覚悟が数を補うって…う~ん。
艦長の背景も印象的。俺だけが残ってしまった…、もし雪風にも感情というモノがあったなら、沈んで行った姉妹艦達に同じことを思ったかな。。
全体を通し、ドラマメインかと思いきや、同じくらい戦闘シーンもしっかりありましたね。そのどれも迫力がありました。
後、昔何かの本で読んだことがあるのだが、太平洋戦争を通し雪風の乗組員で戦死したものは1名だけだったとか…まさかそれが早瀬さん⁉さすがにここはフィクションかな。
侵略側の日本と呼ばれたりしますが、本土の国民をB29の爆撃圏から守るために闘っていたことは紛れもない事実なんですよね。日本を頼んだ…このメッセージに胸を張って手を振り返せるのか?今のお偉いさん方は?
そんなことを思いながら、役者さん達の素晴らしい演技とともに強いメッセージを感じた作品だった。
MARさん、はじめまして
>やはり米軍とは物量やレーダーの技術が違いましたね。お偉いさん達も心の内では…それでも止めることができないのが戦争なのでしょうか
私の父は天一号作戦に参加した駆逐艦花月に乗務した士官でした。伊藤長官の命令によりこの作戦から離脱した駆逐艦花月は、秋月型駆逐艦の最終型で、戦後米軍に接収されて性能テストを受けたそうです。当時日本では最新型と呼ばれたレーダーが、それこそノイズだらけで全く使い物にならず、若い米兵に鼻で笑われたと言っておりました。張子の虎と言ったら言い過ぎでしょうか。
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