「B(ブー)級作品」雪風 YUKIKAZE シャア1佐さんの映画レビュー(感想・評価)
B(ブー)級作品
テレビ番組での宣伝観て少し覚悟して行きましたが予想以上の酷さでした。
20年前の「男たちの大和」を再度観て記憶を上書きしたいです。半日返してほしい。
【役者、演技】
主人公の水兵が今時風の真ん中分け長髪ってなんなんでしょう。溺れてたのにツヤのあるくらい肌がキレイなの、何?
重油が漂っている海を泳ぐんですよ。それくらいのメイクするべきでしょう。救助された主人公も上級士官もシャワー浴びてきたようにすっきりだし
「男たちの大和」では松山ケンイチ達は頭丸めて引き締まった顔してましたよ。
最近の朝ドラだって、主演の俳優は減量して兵隊の役作りをしっかりやってました。役者に役作りさせなかったのでしょうか?事務所に断られた?
なんで艦長が架空人物?フィクションなので主人公クラスは架空でも当然いいけど、雪風を雪風たらしめた名艦長まで架空人物にしたら都合良い嘘っぱちですよ。艦長=艦なんだから、むしろ雪風そのものを「幸風」とかにしてほしいくらい。
駆逐艦長は中佐だから、まあ良しとして、先任将校以下の幹部は若手の尉官なのに、メタボのオッサンばっか。
ブラコンの妹とか在郷軍人とか、とりあえず役をつけただけで人物像の深みが無し。
どの配役も嘘っぽくて全く感情移入出来ず。
【映像】
酷すぎ(他の方のコメント通り)。あまりにケチり過ぎ。
駆逐艦なのに全く躍動感ない。作戦中の駆逐艦は時速60km以上で突っ走ってるのに、全くそれらしい作りが無し。止まってる船の上と同じ。風とか振動とか演出させなさいよ
作戦中に持ち場離れて固まって突っ立ってるのおかしくないですか?大体、高速でローリングしている駆逐艦の甲板で突っ立っていられないでしょう。
波飛沫や爆風や硝煙の中で戦ってるんでしょう?
ぐしょぐしょ真っ黒じゃないんですか?キレイすぎる。
製作者にも客にも戦場経験者はいないですけど、戦争経験者が生きてた時代の過去作品を参考にすれば何が足りないか分かりそうなものかと。
サマール島沖海戦でも雷撃戦に参加したのは雪風だけではないのだが。他の艦はほとんど登場せず。
日本軍に撃沈された駆逐艦ジョンストンの艦長が漂流中に近くを通った日本駆逐艦の士官から敬礼されるのは有名なエピソードだが、本作では端折られ過ぎ。米兵だってフネ沈められて漂流してんのに、身なりがキレイ過ぎ
漂流者救助も雪風以外の駆逐艦もやってるわけで、それをあたかも雪風のメインの功績にするのもどうかと。他のコメント見てると、駆逐艦を病院船と誤解しているのも既にあり、いろいろ間違って伝わってる。
軍オタの細かい突っ込みではありますが、軍オタが突っ込むということは基本知識や考証が欠落しているということで、それは製作者の怠慢だと思います。リアルさを欠いたところではヒューマンドラマも安っぽくなるだけです。「この世界の片隅に」が名作なのはストーリーのみならず考証がしっかりしていて、銃後の生活のみならず戦闘描写もリアルに描かれていて、そこに製作者のプロ意識を感じられるからです。
本作ののようなクオリティの映画に終戦80年記念を名乗ってほしくない。
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