「脚本と演出にもっと工夫を」雪風 YUKIKAZE りあのさんの映画レビュー(感想・評価)
脚本と演出にもっと工夫を
太平洋戦争で、16回以上の激戦を最前線で戦い抜き、ほぼ無傷で終戦を迎えた駆逐艦、雪風。艦隊の先陣を切って魚雷戦を仕掛け、対空戦闘によって戦艦や空母といった主力艦を護衛し、任務を果たしながら、多くの戦場を生き抜き、最後まで戦場に留まり、沈没する僚艦から海に投げ出された仲間たちを救助した。雪風は戦うために出撃しながらも、最後は必ず人を救って戻ってくることから、幸運艦、と称された。そんな雪風を、史実に基づく話にたフィクションを絡めて描いた作品。
うーん、何だったんだ?というのが観終わっての第一印象。
戦闘シーンは対空射撃くらいで、海戦の緊迫感はほとんど感じられず。玉木宏の吹っ飛んだ右腕は作り物感丸出し。そして、救助は縄梯子で引き上げるだけ。
これに當真あみを絡めたまでは良いとして、有村架純は何だったんだ?雪風の救護に影響されたって事?薄っぺらかった。
そして70大阪万博は一体何なんだ?戦後25年経って万博が開催されるくらい復興した、って事?雪風関係なくない?
艦長や先任伍長などの話が事実ならもう少し感情移入出来たかも知れないが、そこがフィクションらしく冴えない。
竹野内豊、玉木宏、奥平大兼、當真あみ、中井貴一など、役者の演技は良かったが、脚本と演出が寂しすぎた。
8月に観た戦争関連作品で最低に近い。
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おつろくさんのコメント
2025年8月19日
共感ありがとうございます!
>脚本と演出にもっと工夫を
ごもっともだと思います。私見ですが諸物価高騰のあおりを受けて、映画の製作もキャストのの人数や、ロケやセットに掛る経費を抑える傾向にあって、仕方がなく削れる部分を削った形跡は見て取れます。だからこそ脚本と演出には力を込めてもらいたいですね。
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