劇場公開日 2024年12月13日

「愛は不滅」URANUS2324 toshijpさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0愛は不滅

2024年12月18日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

萌える

この映画に関する情報が少なくて困った。公式サイトが無いし。

分かっているのは以下のことくらい。
・タイ映画
・GL(ガールズラブ)
・FreenBecky(フリーン&ベッキー)という女性2人組が主演
・日本人役で武井壮が出演
・宇宙飛行士とフリーダイバーの恋

Thailandが大好きでタイ語も勉強している自分としては
見逃したくなかったし、ポスターの写真が興味を引いた。
東京で1館のみ、1週間の限定上映だったが観ることができて良かった。

平行世界が出てきたりして時空を超えた物語が展開。
これは現実かそれとも夢か幻か?みたいなところもあるが
軸となる話があっての上なので混乱せずに済む。
最近観た映画で雨の中で●●する映画があったけれどあっちは
全てが夢か現(うつつ)か分からなくて何を言いたいのか理解できず
靄っとした印象しか残らなかった。(個人の感想)
一方でこちらは激しいラブシーンはないものの2人が愛し合う気持ちが
良く伝わって来たし全体的に感情に訴えてくる要素が多かった。

ポスターを見て壮大なSFを想像したがSF要素は少なめ。
予算の関係もあるだろうがアメリカの本格的SFに目が慣れていると
宇宙の場面などちょっと見劣りしてしまう。でもSFとして観ないで
愛についての話だと割り切ればそこは許せる範囲。

並行世界の中で日本兵と戦ったり(アクションシーンあり!)して
最後まで飽きさせなかった。どこか郷愁を感じさせる、自然豊かな
Thailandの風景。そしてフリーダイビングの場面もあれば宇宙飛行や
超自然的現象もあり画面を見ているのが楽しかった。
そして主演の2人が可愛いから目の保養にもなった。

音楽も、この映画の世界観を凝縮したような主題歌も良かった。
主演の2人の歌声が流れるエンドロールで余韻に浸った。

原題 URANUS2324 そのままで日本公開して良かったと思う。
なぜか日本の配給会社は説明的な日本独自の副題を付けがちで、
自分はあまり歓迎しない口なので。

ちなみに URANUS は天王星。2324は普通に考えると遠い未来の話。
しかしこの数字は年号ではあるが実は仏歴(Thailandの公式暦)で
2324年は西暦で1781年。天王星が発見された年である。
それにまつわる話が出てくるがネタバレになるので割愛。

2024年12月17日 シネ・リーブル池袋にて鑑賞。

星の数はあくまでも自分の満足度なのでご了承を。

toshijp