「愛は不滅」URANUS2324 toshijpさんの映画レビュー(感想・評価)
愛は不滅
この映画に関する情報が少なくて困った。公式サイトが無いし。
分かっているのは以下のことくらい。
・タイ映画
・GL(ガールズラブ)
・FreenBecky(フリーン&ベッキー)という女性2人組が主演
・日本人役で武井壮が出演
・宇宙飛行士とフリーダイバーの恋
Thailandが大好きでタイ語も勉強している自分としては
見逃したくなかったし、ポスターの写真が興味を引いた。
東京で1館のみ、1週間の限定上映だったが観ることができて良かった。
平行世界が出てきたりして時空を超えた物語が展開。
これは現実かそれとも夢か幻か?みたいなところもあるが
軸となる話があっての上なので混乱せずに済む。
最近観た映画で雨の中で●●する映画があったけれどあっちは
全てが夢か現(うつつ)か分からなくて何を言いたいのか理解できず
靄っとした印象しか残らなかった。(個人の感想)
一方でこちらは激しいラブシーンはないものの2人が愛し合う気持ちが
良く伝わって来たし全体的に感情に訴えてくる要素が多かった。
ポスターを見て壮大なSFを想像したがSF要素は少なめ。
予算の関係もあるだろうがアメリカの本格的SFに目が慣れていると
宇宙の場面などちょっと見劣りしてしまう。でもSFとして観ないで
愛についての話だと割り切ればそこは許せる範囲。
並行世界の中で日本兵と戦ったり(アクションシーンあり!)して
最後まで飽きさせなかった。どこか郷愁を感じさせる、自然豊かな
Thailandの風景。そしてフリーダイビングの場面もあれば宇宙飛行や
超自然的現象もあり画面を見ているのが楽しかった。
そして主演の2人が可愛いから目の保養にもなった。
音楽も、この映画の世界観を凝縮したような主題歌も良かった。
主演の2人の歌声が流れるエンドロールで余韻に浸った。
原題 URANUS2324 そのままで日本公開して良かったと思う。
なぜか日本の配給会社は説明的な日本独自の副題を付けがちで、
自分はあまり歓迎しない口なので。
ちなみに URANUS は天王星。2324は普通に考えると遠い未来の話。
しかしこの数字は年号ではあるが実は仏歴(Thailandの公式暦)で
2324年は西暦で1781年。天王星が発見された年である。
それにまつわる話が出てくるがネタバレになるので割愛。
2024年12月17日 シネ・リーブル池袋にて鑑賞。
星の数はあくまでも自分の満足度なのでご了承を。