陪審員2番のレビュー・感想・評価

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5.0タイトルなし

2025年2月2日
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鑑賞方法:VOD

怖い

興奮

役者さんには申し訳ないのですが、陪審員2番の顔が生理的に受け付けず、何故この人を主役にキャスティングしたのかと憤って観ていたが、コイツしかいないって位、キャラに合ったナイスな顔立ちだった。
女性が死ぬ瞬間を映像化していないところが絶妙にモヤモヤさせてくれるし、作品の観ている人を、ちょっとした陪審員に仕立て上げてくれている。クリント・イーストウッド監督が並べ立てた証拠は陪審員2番が犯人だって導いているが、それでも女性が死ぬ瞬間を観ていないから100%とは言い切れない。やっぱり恋人なのかもしれないし、誰も知らない第三者という可能性もゼロにはならない。実際の殺人事件は監視カメラなんかに映っていない限り、その瞬間は真犯人しか知り得ない。裁判官や陪審員も確信を持って犯人に有罪判決を与えていたとしても、やっぱりモヤモヤとした物が心に残るのかなと思った。
ラストも検事が陪審員2番の自宅を訪れたところで唐突に終わりモヤモヤさせられる。正義の為に動き出してくれた事を願っているが、やっぱり映像化してくれていないから、予想の範疇を超えない。もしかしたら、この事は墓場まで持っていこうぜって意識合わせの為に現れただけなのかもしれない。
子供が待ってるから有罪にして、さっさと帰りたいって言って御婦人には少し腹がたった。本当に、こんな適当な感じなんですかね。きっとそうなんでしょうね。

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ソルトン

3.594歳をこえても衰えない

2025年2月1日
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鑑賞方法:VOD

個人評価:3.7
イーストウッド版のアスガー・ファルハディの作品を見ている様だった。
真実と正義を対比させ、法とはいったい何かを考えさせられる。
94歳をこえても衰えないイーストウッド節に感動する。

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映画BARシネマーナ

5.0心揺さぶられる映画

2025年2月1日
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巨匠 クリントイーストウッドは一番好きな俳優でもあり監督です。

「許されざる者」
「ミリオンダラー・ベイビー」
「硫黄島からの手紙」
「人生の特等席」
「アメリカン・スナイパー」
「ハドソン川の奇跡」
「15時17分、パリ行き」
「運び屋」
「リチャード・ジュエル」
どれも素晴らしい作品
最近一部のマスメディアが罪のない人の人生を終わらせる世の中ですが、陪審員が人を裁くだけなのに、
スリリングで終始心揺さぶられました。

オススメです

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たもつ

5.0序盤から想定外

2025年1月18日
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鑑賞方法:VOD

面白かった。
陪審員が主役ということで「Runaway Jury」とかと同じ感じかなーと思ってたけど全然違った。
序盤から想定外の展開になり一気に引き込まれた。
結末は人によって好みが分かれそうだが、法廷モノが好きならおすすめ。

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雪猫

5.0愛の観念

2025年1月13日
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愛はその内側に善意と悪意の競争を孕んでいる。善意と悪意が競い合って勝ったほうの観念を愛と呼ぶ。善意の愛が〝慧眼〟であるなら、悪意の愛は〝盲目〟である。

オープニングの目隠しをされた妻のシーンにそんなことを考えながら鑑賞。

真実はわからない。犯人はいるのか、そもそも事故だったのかもしれない。重要なのは有罪が無罪かというよりも、主人公があの日の夜をどう捉えるかだ。

主人公は、被害者とサイスへの罪悪感から懊悩を繰り返すが、最終的には有罪に〝決める〟。

確かに、被害者が死に至った原因はサイスにある。雷雨の中を酔って歩いて帰る彼女を迎えに行かなかったのは、サイスの愛が自分本位で薄情であることを語っている。
しかし、検事が面会したときのサイスの〝目〟はよく見えているようだった。彼女に死なれて初めて、善意の愛が勝ったようだ。

一方、善意の愛の力で人生をやり直している主人公。彼が妻に秘密にしたいことは、何かにぶつかったことよりも、バーに寄って少し酒を飲んで(と私は解釈)近道をして帰ったことだ。
こうなると当然、保身のため悪意の愛が勝つ。妻も察しが付いているが、敢えて見ずに目隠しをしたまま歩むことになる。

どちらも〝愛〟であることを射抜きつつ、「では検事の愛は?」と余韻を残すあたり、さすがのクリント・イーストウッドだった。

映画を知り尽くした映画人間、元祖アウトローの素晴らしい作品だった。

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Raspberry

4.0物語る量の丁度良さ。

2025年1月12日
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支持。
巨匠、快作「パリ行き〜」の後数作の不調から復調。
名作(だが今観るとタルい)「12人〜」に
無理気味のヒト捻りを混ぜて再構築、
演者(特にトニコレ)の静かな力演を得て成功。
幕切れで最適量の余白を客に委ねる潔さ。
物語る量の丁度良さ。
劇場で初見したかった。
もう一本。

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きねまっきい

4.5配信ではもったいないくらいの良作

2025年1月9日
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人間の持つ
①自己利益欲求
・幸せな家庭を築きたい
・出世したい
・弟を殺した仲間は問答無用で有罪にしたい
etc
②事実を知りたいという欲求
・本当の死因は何なのか
・本当に彼が殺したのか
・殺してないとするならば誰が犯人なのか
etc
③自分を誤魔化すことへの自責の念
・無実の人間の未来を奪ってしまう
・嘘の上に築かれた人生は果たして幸せなのか
etc
上記①〜③が綯交ぜになって面白かった。また、ラストシーンも良かった。

割り切れなさ、後ろめたさ、どうしてもどうなっても納得しきれないもやもや感などが詰まった人の持つ業みたいなものを表現してるように感じました。

配信でも十二分に見応えはあります。

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ちゆう

4.0ないよりマシだ

2025年1月5日
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日本の検察なら出世のために真実を握り潰しそうだから、フェイスの悩む姿がフィクションにみえてしまう。

陪審員たちの議論は平行線でまるでSNSの議論をみているようだった。みんな自分の信念を語っていて、真実はどうでもいいかのよう。

イーストウッドはいつも法の限界と、それを超えた「善く生きる」ことについて語っている。

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hyvaayota26

4.5劇場で公開して欲しいイーストウッド監督作

2025年1月3日
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今回は良心と善を重厚に描き、最高の作品でした。
ラストは近年稀に見る出来です。

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おさむ

5.0ラストのシーンまで完璧だった。

2025年1月2日
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鑑賞方法:VOD

話題になってはいたのに観れてなかったが素晴らしかった、監督もそろそろ本当に引退かもしれないので残念だ。
後ろ暗い奴ほどよく喋るの解像度が高い、J・K・シモンズさんの途中退場が残念だったが良いキャラだった。
ラストのシーンがとても良く幸せが崩れていくかの様だった。

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はまぐりの短い感想文

3.0一生背負う罪

2025年1月2日
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鑑賞方法:VOD

他者に罪をかぶせ、
その罪を背負い続けて、
生きていく人生の恐ろしさ。
耐えられる自信もないが、
罪を告白する勇気も無いかも。

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上みちる

5.02024年ベスト級の法廷ドラマ

2024年12月31日
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知的

クリント・イーストウッド監督のこういうドラマが見たかった。彼が主演をする時は大抵のことは『男ってこうだろう!!』というマッチョな展開がほとんど。
今作の雰囲気はミスティックリバーに近くて大好き🤓

日本では劇場公開が見送られたのが悔しい。
中規模映画が興行収入で苦戦することから、配信になった今作。

これは劇場で観たかった!
正義とは何か?陪審員制度を通して語りかけてくる。
そして、主人公の選択肢は!?
僕自身も妻と一歳の子供がいるので、主人公と同じ選択をしていたのかもしれない、、、

『僕は善人だ。』

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taku

4.5スクリーンで観たかった・・・。

2024年12月30日
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鑑賞方法:VOD

泣ける

悲しい

知的

基本的に映画館で観た作品しかレビューしないと決めてたんだけど、これは仕方ない。

「なんで?」という思いでいっぱいになりつつ、U-NEXTに加入した。

結局加入したんだから、映画会社の狙い通りってことなんだとは思うけど。

それにしても、イーストウッドが監督で、ニコラス・ホルトが主役で、トニ・コレット、JKシモンズ、キーファー・サザーランドが脇を固めてる作品をスクリーンで観ることができないのは、かなり悲しい。

名作「12人の怒れる男」をたどりながら、それを2ひねりくらいしたストーリーで、単なる法廷モノよりは、もう少し踏み込んで正義と裁きの問題を提示している。

ニコラス・ホルトは小心無垢な男を演じるのがホントに素晴らしい。

トニ・コレットは、シックスセンス、リトルミスサンシャイン、ヘリディタリーで「母さん」のイメージがついちゃってるので、ひっつめ髪の上昇志向検事ってのはちょっと違和感。

JK・シモンズの声を持っていればみんな説得できそうだとか、キーファーも年取ったなとか思いながら小さな画面に食いついてました。

このパターンが増えないことを祈ります。

映画は映画館で!

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バビ

4.0孤独な葛藤

2024年12月29日
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荒唐無稽とまではいきませんが、かなり突飛な話だと思います。陪審員に召集されたジャスティン(ニコラスホルト)は事件の概要を聞きながら回想している間に、じぶんが車ではねて鹿だと思っていたのが人だったかもしれないと思い当たります。日時も場所も同じでそれが確信に変わるとJuror No. 2の孤独な葛藤がはじまります。映画のはじめからおわりまで真相を知っているのはジャスティンただひとりです。断酒会のスポンサーであるラリー(キーファーサザーランド)に打ち明ける場面はありますが、基本的にだれも真相を知りません。そりゃそうです。まさか陪審員が轢き殺した犯人だなんて想像もつきません。わりと勘の鋭いマーカス(Cedric Yarbrough)も、刑事なのに陪審員任命されていたハロルド(JKシモンズ)も解らず、車両から足がついてラストで検事補フェイス(トニコレット)がジャスティンの家のドアをノックする、ところで映画は終わっています。

映画「陪審員2番」が言いたいのは良心の呵責です。
検事補は地方検事選挙で勝つために楽勝案件をピックアップしたつもりでした。素行の悪いマイケル(Gabriel Basso)がやったにちがいないという確信をもって望み、大きな反証もなく陪審員の心象もつかんで即日結審する気がしていました。が、審議に入るとジャスティンただひとりが十二人の怒れる男のヘンリーフォンダのごとく有罪に反発します。ジャスティンにしてもそこで有罪にしておけば永遠に逃げにげおおせる話でした。でもかれは茨の道を選ぶのです。なぜか。良心の呵責というやつです。

かといって、ジャスティンは真相を暴露したいとか、じぶんが捕まればいいとは思っていません。妻アリソン(ゾーイドゥイッチ)は臨月だし、もし自白したならアルコール依存の過去をもつ彼には仮釈放なしの終身刑が下りラリーが言うように人生が終わるでしょう。
どうなるべきか、どうしたらいいか解らないまま、ひたすら良心がとがめて「もっと話し合うべきだ」と主張するのです。
他の陪審員らは十二人の怒れる男に出てくるような生活感ある人たちです。とっとと終わらせて子供らの世話をしなきゃならない主婦や、ドラッグディーラーでもある容疑者マイケルに敵意をもっている者もいます。ちなみにテラスハウス出演者の福山智可子が医学生という設定で単独セリフもあるけっこういい役でした。

熱心なジャスティンに触発され、ひとりまたひとりと無罪に与するものがふえていき、結果的にジャスティンはじぶんでじぶんの首を締めていくのです。良心の呵責がそうさせるのです。
おそらくジャスティンの願望は、気持ちが納得するところへたどり着きたい、ということでしょう。しかし、それは真相の解明=人生の終わりと同義なわけです。サスペンスフルな娯楽性を維持しながら、落ち着いたタッチで人間の深層心理を描いています。安定したクオリティに感嘆しました。

脆弱さと人の良さが同時にあらわれるニコラスホルトが上手でした。トニコレットとはAbout a Boy(2002)以来22年ぶりの共演だったそうです。
界隈ではこれが引退作になる可能性が示唆されていますがイーストウッドは明言していません。つくれるかぎりつくりつづけるのではないかと思いますしそうであってほしいと思います。

しっかしイーストウッドの作品群の高クオリティたるや・・・ペイルライダー、ミリオンダラー~、ミスティックリバー、硫黄島~、チェンジリング、グラントリノ、サリー、許されざる者、運び屋、リチャードジュエル。

いつもながら牽強付会かもしれませんが、日本の映画監督って一様に何をつくっても何本つくってもダメじゃないですか。上達もしなけりゃまぐれ当たりもない。基本的にみんな駄作製造機。黒沢清とか、あんだけ駄作連発している人が、巨匠とか持ち上げられている始末。

それに比べて、イーストウッドだけではなくあっちの監督は名前ある人ならそれなりにしっかりクオリティともなってきますよね。素朴なギモンですが、安定したクオリティで映画をつくるという日本の体制のなさに、どうなっているのか、と思うのです。これも牽強付会ですが、政治系のユーチューブで聞きかじった話ですが、NPO団体の映像産業振興機構(VIPO)というところに一年で750億円の補助金(税金)が支払われたという話を聞いて金がないってこともないのではないかと思いました。いいですか。7,500万円でも7.5億円でも75億円でもなく750億円です。なんなんですか。想像できますか、そんなお金。この映画Juror #2の制作費は推定で3,000万ドル(2024年時の換算で47億円)と言われています。300万円でつくったカメ止めなら、いったい何本できるんですか?
基本的にアニメ系に比べて映画をやる人の能力が低すぎる、ということをいつも思います。ほんとにばかは映画つくんないで、と思います。(ぜひ映像産業振興機構のHPをご覧になってください。日本語ですが何が書いてあるのかも何をしているのかも解りませんでした。)

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津次郎

4.0タイトルなし

2024年12月25日
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緊張感は良かった。

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Emiri

5.0厳しくストイック、そして愛情深い

2024年12月23日
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怖い

興奮

知的

ほんとに容赦ない
人の弱さ、暗部を炙り出す
一番怖かったのは、主人公が、自分を善人だと言ったシーン
人智を超える正義に、誰もが手を伸ばさずにいられない

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アメリカの友人

4.0良質の法廷スリラー

2024年12月23日
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🇺🇸ではMAXでの配信予定を限定劇場公開に変更。🇫🇷🇬🇧等は通常公開。🇯🇵は劇場公開無し。U-NEXT独占見放題配信。吹替版無し。

日本では馴染みがない陪審員制度であるが、ストーリーは難しくなく、主人公と他の陪審員の心の変化が描かれる法廷スリラー映画です。
なお陪審員2番の2番は特に意味は有りません。主人公がたまたま振られた番号です。こんな邦題だと日本で公開されても余計に意味不明で遠ざいてしまう。
…………

バーで男女が口論の末、豪雨の中帰ってしまう。しかし、翌日遺体で発見される。容疑者はその彼氏。その裁判の陪審員に主人公ケンプが選ばれる。
ケンプはその日、豪雨での運転中に何か衝撃を感じる。回りを見回しても何も無い。有るのは鹿注意の看板。鹿がぶつかって逃げたのか?その1年後の裁判。
陪審員になって気づく、そして不安になる。弁護士に相談すると、過去に飲酒運転での逮捕歴があるから重罪も予想される。黙っておいた方が良い、と。

アメリカでの裁判は、一般から選ばれた12人の陪審員が原則全員一致で有罪か無罪かの評決を下す。有罪なら裁判員が刑期を決める。一致出来なければ別の陪審員が再選定される。

陪審員の1人。有罪だよね。早く帰りたい。他の陪審員も〜。有罪10対無罪2。
無責任だよね〜。他人の事だし。でもケンプは無罪側のひとり。事実知ってるしぃ〜。これで有罪になったら冤罪確定。もっと審議しようよ。
途中で6対6に。先入観で全く考えもせず有罪にする陪審員も。検察も初動捜査から決めつける。コレ どうしたらいいの〜。

…………
日本でも劇場公開して欲しいと署名運動も。私1人の陪審判断は〜〜。

公開しても良いかな。でも邦題は大きく変えてね。

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imaxmax

4.0C.イーストウッドらしい直球勝負

2024年12月23日
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鑑賞方法:VOD

脚本、演出・演技がお互いを補い合って本当に素晴らしい。例えば国選弁護人役。裁判ではまったく活躍しないが、最後の検事の決断に重要な役割を果たす。物語の都合上存在するある意味人工的な役割だが、最低限のショットとセリフ、的確な演技で見事に存在の肉付けがなされていて、映画全体の芯になっていた。

絵作り的には非常にシンプルで、「雑に早撮りしてるなあ」と思える箇所もある。予算の都合もあるのだろうけど。

音楽もシンプルで的確。見終わった後、どんな音楽がついていたのかまったく覚えていない感じ。

トニ・コレットがとてもよかった。ニコラス・ホルトも難しい役を見事やってのけていた。

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エリセ

4.0本作で引退とも言われているイーストウッド御大が僕らに託したもの

2024年12月22日
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彼がいかにドラマと真摯に向き合い、それ描くことに長けているかということを再認識させられるような力作。さながら現代版『十二人の怒れる男』ならぬ"唯一人の悩める(秘密を抱えた)男"。
90年代まではよく作られていたものの、現代では(実話を基にした一部の黒人冤罪モノなど除いて)めっきり作られなくなったタイプの法廷スリラー(サスペンス、ミステリー)で、今最も目が離せない役者ニコラス・ホルトが道徳観や倫理観そのジレンマに苛まれ葛藤するさまを体現する、ポスタービジュアルのまま重苦しく鬱々とした作品。
大丈夫か?良心の呵責。自分が生きる上で大事にしている指標・行動原理に「後ろ暗いことはしない(後ろ髪を引かれることはしない)」という想いがあるけど、本作はそのよく描かれた脚本とストーリーテリングの巧みさも相俟って、息の詰まるような自分(私)事になっていく。正義と真実の天秤に揺れ動く圧巻の110分で、ひたすれ疲れる鑑賞体験。
共演にはこの裁判に自身の進退という政治的側面がかかっている検事トニ・コレットに、どうやらただ者ではなさそうなJ・K・シモンズ、そして主人公の妻ゾーイ・ドゥイッチなど。これだけ科学捜査など進んでいる現代でも様々な要素が絡み合って十分起こり得る冤罪に、"確証バイアス"確証がないのに協力的な目撃者の老人など司法制度の抜け穴も。

FAITH
ハイリスク妊婦
"Too many maybes are reasonable doubts."
LIFE ROSE ON(ライフ・ゴーズ・オンと掛けている)
司法制度に乾杯、完璧じゃないが無いよりマシ
「僕が家族を守る」
IN GOD WE TRUST
「疲れた顔ね」「嵐が去ったな」

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とぽとぽ
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