機動戦士Gundam GQuuuuuuX Beginningのレビュー・感想・評価
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つかみはOK
カラーガンダム
肝心の本編部分に引き込まれない
うーん、こんなものか…?
というのが観終わった後の第一印象。感想は適宜追記。
もしかしたら、至極単純に現段階では伏線や設定など鑑賞者側の知らないことが多すぎて、まだ評価できる段階じゃないのかもしれない。
それでも一つの劇場映画作品として出してきてお金を取っている以上は1ガンダム映画として鑑賞するのが筋だと考えての評価。
なお、自分は20代だが初代含めガンダムや富野作品は観ている方なので、そういう人間の感想と承知して読んでほしい。エヴァはYouTubeの「エヴァわか」とスパロボ知識しかないし、鶴巻作品は恐縮だが観たことがない。
前半、つまりサブタイの通り”ビギニング”の部分はかなり好感触だった。初代をベースにしたifモノだが既存の設定との整合も適度に取りつつ、ラストは完全オリジナル展開!といった感じ。
パラレルデザイン的なMSのアレンジもとても好み。
芸の細かさが行き届いており画面が非常に見やすくメリハリがあるのも良かった。優等生的。
声が違う点などを踏まえると若干一昔前のなろう系転生モノ臭くてちょっと、と思ったが、この奇妙な違和感は意図したものだったのだろうか?
一方で後半はテレビへの助走ということもあってか正直失速気味。
ベースのプロットがぶっちゃけよくある平成ロボアニメなので、多少ロボアニメをかじっている人にとってはお約束通りすぎて既視感がかなり強いのが失速の大きな一要因。よく言えば王道、悪く言えば陳腐。平成アニメの良いところ悪いところがそのまま令和にアウトプットされている。それらプラス水星でも見られたようなオトボケ主人公を足した仕上がりでここも既視感。
キャラクターも主人公をはじめ何を考えているかよくわからない。シンプルに感情の機微に対する掘り下げが足りておらず、突発的に行動する幼児を見ている気分。それが物語上のフックになっているかというとそうでもない。
ガンダムに乗る動機付けもかなり弱く、劇場版用に尺を詰めた影響なのか、この描き方だとマチュはただの戦闘狂のサイコパスかなにかにしか解釈できない。考えるより感じる系の作品なのかな?と。
恐らく観客に伝えたかった動機であろう「地球の重力や宇宙への憧れ」+唐突に湧いた「軍警の顔に泥を塗りたい」=「ガンダムに乗れば一石二鳥やん」という部分はHBの鉛筆くらいには薄く書けているのだが、ガンダムとしては目新しくもなくありふれたテーマで、今更絶賛はしないかなぁというところ。ゼータとかクロボンとかで見た。
というか、あれだけ前半で尺使って「既存のガンダムをぶっ壊す!」ってノリを出しておいて、いざ始まった本編がこじんまりと既存の王道をなぞっていくっていうのが…無念、と言うか…まぁこれは前半の空気が面白くて期待しすぎたのが悪い。
1番の問題として、そもそも劇場向けのプロットとして煮詰まっていないため、SEED1話とかのような先が気になる爆発的なつかみや引き込み力が無い。
正直なところ、仮にこの本編部分が劇場版無しでそのままTVで流れたとした場合、ガンダムじゃなかったら平気で1話切り2話切りが視野に入るレベル。
というのもメイン3キャラクターの抱える問題(主に金銭の問題という、物語を動かすには極めて瑣末に過ぎる問題)が映画部分だけでも一旦解決してしまっているため、既に積極的に戦う理由がほとんどない上、
マチュは学生の身分で無理に戦う理由付けがないし、サイド6の警察機関の横暴も難民じゃないマチュには究極的には関係がないし…と、
マチュやシュウジの素性を除けば、先が気になる仕掛けが全くないのが勿体ない。
また"難民(不法移民)"という、現実の世界情勢にもダイレクトに関わってくるきわめてデリケートな問題に対してのアンサーを「不法移民をMSという強制執行で取り締まる警察は悪いので倒す」で行くのだけはやめて欲しいと切に願う。
前半は個人的に評価点なのは前述の通りだが、厳しく言ってしまうと、
そもそも本編を展開する上で初代をベースにする積極的な理由はあったのだろうか?という疑問がある。正直、無い。
なぜかといえば、本編部分は前半部分が無くても成立するからというのが一つ。
ジオンが勝ったと言っても、中立だったサイド6にとっては飼い主が変わるだけで影響が無いんじゃないか?と、本編を観るだけでも思った。
赤いガンダムの出自について、わざわざファーストのパラレルを作ってそこと絡める必要はないのでは、という点もある。「戦後ジオン技術を接収して作られた試作型が消えました」くらいの話でいい。コレはコレでナラティブとやや被るが、既存作品とのネタ被り度合いで言えば本編もどっこいどっこい。
画的なインパクトを優先した結果赤いガンダムとその取り巻きだけが前半と本編の接点になっているのが残念。
結局のところ、前半部分(庵野氏)と後半部分(鶴巻氏)でそれぞれが自由にやった結果、まるで全く別の作品を無理くり縫合したようなおかしな接続になってしまい、どっちも中途半端に切り取った尺と物語になっていると感じる。
前半だけ続きを観たいという人と後半だけ最初から観たいという人に分かれるのは、単に初代を知っているかどうかということ以上に、そういった問題点のせいだと思う。
まとめとして、本編への助走としては物足りない出来。
直近で水星のプロローグというかなり良くできた前日譚があるのでそこから学んで欲しかった。(水星はプロローグが面白さのピークだが…)
控えめに言って最高でした!・・・・が・・・
当方ガンダム世代で、ガンダムは初代、Z、08小隊が特に好き
今回情報は完全シャットアウトで見に行きました
とりあえずみんなそうだと思いますが、開始5秒でまず「???」となって、シャアがガンダムに乗った瞬間に「うおおおおおおおお!まじかーーーー!」と映画館で叫び・・・たいくらい興奮しました
ジオンが勝利した世界線・・・なるほどこれは面白いぞ!
ビギニングパートはオリジンテイストでキャラクターも初代風。とにかく細部にわたって情報量が多すぎるのでここでは割愛しますが「ジオン勝ったら・・・なるほど、こうなるよな・・・ふむふむ」と感心しつつ、新規声優さんの演技に聞き惚れ、少しエヴァっぽいガンダムのデザインを吟味・・・してたらあっという間にジークアクスパートに・・・
異世界系や、バトル系・・・どれも似たような設定とやりつくした演出でごった返す現代。
アニメ作品においてここまで見た者を驚愕させたスタジオカラーにただ、ただ脱帽です。
僕もクリエイターですが良いも悪いもここまで人に衝撃を与える事が出来るかと言ったら・・・なかなか難しいと思います。
なのでそれだけでもう5点満点あげたいくらいです。が・・・
ただ完全新規さんはちょっと難しいかなと。
少なくともファーストガンダムを3回はみないとついていけないんじゃないかなーと思いました。それでもあの短い尺で限界まで分かりやすくしてくれてましたが・・・
ザビ家だけでも沢山名前が出てくるので初見の方にはちょっとキツイですよね^^;
で、後半のジークアクスパートですが・・・・
映像や音楽、キャラはもう大好きです!素晴らしいの一言!
ジオン勝利後の難民の扱いなど視聴者に理解させながらストーリーが進んでいくとこも良かったです。モビルスーツの動きの脈動感は流石培ってきた映像技術が光ってました。
ただ・・・やっぱり前半のインパクトがありすぎて、ジークアクスパートは
正直「ジオン勝利後の妄想」がはかどっちゃって、マチュらが戦ってる時に「ああ・・・ランバラルも死なずにすむんだよなあ・・」とか「アムロは整備士にでもなったのだろうか・・・」とかそんな事ばかり考えてしまいました^^;
とはいえまだ始まりですので今後のアニメ放送を楽しみに待ちたいと思います!
君、カヲル君だよね?
ヤバい、ヤバい。
エヴァのカラーとガンダムのサンライズが一緒になったらという話がと思っていたら、なんとシャアが出てきてガンダムに乗る。しかも、カラーリングを赤にして赤いガンダムがビットを付けてジオンガンダムか?と思っていたらジオンが連邦に勝って、話進んでシャア行方不明で男の子が乗って主人公の前に現れる。雰囲気カヲル君の不思議感が〜。シャアの他に赤いガンダムに乗れる不思議少年はどのエヴァにも乗れるカヲル君が如くのシュウジ・イトウ君って名前は普通です。
シャアの声優が違うので違和感。
いろんな知った名前が声優違うので違和感。
マチュの声優が黒沢ともよで彼女の新しい代表作になるかな。(やっと黄前久美子以外のヤツが生まれそう!)
色々楽しませてくれるからTVシリーズに期待が膨らむ作品でした。
前後半の接続の悪さゆえの破綻
この作品を1つの映画としたときに、大きな欠点がある。それは前半と後半の接続されておらず、それぞれを別個に見た場合でもおもしろいものではないのに、接続されてないから、なおさらつまらないものとなっていることだ。
前半はファーストガンダムを下敷きにしたIFストーリーが展開する。まず、これはファーストガンダムの知識がなければ淡々したダイジェストでわけわからん専門用語が繰り広げる映像だ。
私はいちおうはファーストガンダムの知識があるので、歴史改変もの、IFストーリーものというのはわかるし、シャアがガンダムを操りジオン公国が勝利した世界というのは導入としては楽しめた。しかしこれは前提としてファーストガンダムを知っているからで、そうでないものにはつまらない駆け足の展開だ。
そして、後半のマチュパートは私はよくあるアニメの組み合わせにしか見えない。
突拍子もない行動力のある主人公、謎を隠しているパートナー候補、不思議な雰囲気の異性。アニメのテンプレートのような配置になんら期待を抱けなかった。私は中年で、なおかつ特段アニメファンでもないので、こういう記号的キャラ配置から何かの想像力を刺激されることはない。もしかしたら、近年のアニメファンには「これは〇〇のオマージュで」などの文脈があり楽しめるものかもしれないが、それも前半と同じく⦅わかるものだけ楽しめる⦆構造と同じである。単にストーリーだけを見た場合には平凡な話でつまらない。
つまりはこの映画は⦅映画外に依存した何かが起こりそうな期待感⦆だけで魅力の映画になっているというのが、私の評価だ。作品そのものの魅力は美麗なアニメーション以外は特に感じることはない。
そして、なまじ前半にファーストガンダムを引いてしまったがために、後半の世界観との矛盾や齟齬が激しい。マチュの時代は正史ではΖガンダムより少し前の時代のはずなのに、まるっきり令和の日本をモチーフにした世界が展開される。ファーストガンダム第1話の時点で、人口の半分が死亡するほどの苛烈な戦争の戦後わずか5年ほどで、学生が塾に通うほど(=教育システムが成熟し学習競争が起きるほど安定した社会)になるはずがない。ファシスティクな国家であるジオン公国が勝つことで、最も顕著な自由主義社会の成れの果てのような世界が僅か5年で誕生するとは、どんなリアリティだろうか。
別に後半のマチュパートの世界観のガンダムがあってもいい。しかし、それはファーストガンダムの時代や世界から遠く離れてるはずだ。宇宙世紀の時代は戦争や人間のリアリティがあった世界だったのに、現代風ファンタジーをやりたいなら別の世界でやればいい。明らかに接続していない。
この映画はアニメシリーズの切り出しのような位置付けで公開されている。だから、映画そのものではなく、期待感があるものであれば満足だという意見は認める。しかし、それはこの映画じたいの完成度がないことを暗に示している。
よって映画そのものとした場合の評価はとても低い。
Plazma
ガンダムはハサウェイ→水星の魔女をリアルタイムで見てきた人間なのでまだまだガンダム初心者ですが、今作はアニメ放送前に作品を拝めるという事に感謝しての鑑賞。
サンライズとカラーという長きにわたってアニメーションを引っ張り続ける制作会社と強力な製作陣と観る前からワクワクは止まりませんでした。
特典はビジュアルカードとプロモーションカードパックでした。
まさかまさかの展開にどっぷり引き込まれました。
初代のIFルートを辿る物語という事でガンダムでもこういうことをやってのけるか!と舌を巻きましたし、その後のジークアクスの物語もとても好きなやつで早く本編を見せてくれ〜!となるくらいとても良かったです。
前半パートにまさかのシャアが登場してくるのでどういうこと?とこんがらがっていましたが、これはシャアがガンダムに乗った世界線というルートで描かれており、アニメーションも音楽も少し年季を感じるものになっており、分岐前を堪能できるという面白さに惹かれっぱなしでした。
初代ガンダムを始めて見た時のような衝撃をまさか味わえるとは思わず、これにはしっかりやられました。
そこから6年後の世界からジークアクスの物語が始まり、予告で見ていたポップさの強いアニメーションとスタイリッシュなガンダム像を見せられ、これも好きだな〜という気分にさせられました。
近未来だけどどこか廃れているところもある地球と宇宙が良い雰囲気を醸し出しています。
短い時間の中でもしっかりとキャラが立っていたのがまず良かったです。
マチュは体が先に動いてしまうような子で最前線に立ちまくるので危なっかしいですが元気いっぱいなキャラクターで表情も豊かですから見ていて楽しいですし、そこに黒沢ともよさんの声が乗っかって魅力は増し増しでした。
ニャアンはガンダムのカートリッジを届ける闇バイトをしている子でダウナーな雰囲気を纏っていますが、頼み事は断りきれない優しさもありましたし、本編で深掘りされると思うのでそちらに期待したいです。
シュウジはクールに立ち回るのかなと思ったら、貧乏不思議キャラで立ち回りも不思議な子で、それでいてガンダムと意思疎通している感じもあったので、そこが深掘りされる本編も楽しみです。
シャリアブルが大活躍しているというところもこれまた面白く、先人たちが築いてきたものをさらに積み上げていくという製作陣の覚悟がガッチリ感じ取れるキャラ描写になっていました。
宇宙空間でのバトルシーンは流石だなぁとスクリーンに体を預けっぱなしでした。
モビルスーツを用いて縦横無尽に駆け回るアクションはド派手で楽しいですし、武器を使っての攻防は緊張が走りますし、マチュがキラキラを見つけてからの覚醒っぷりときたらもう盛り上がりまくりでした。
挿入歌込みでグググっと盛り上がっていきますし、「Plazma」の中毒性は半端じゃないです。
カラフルさの目立つ背景や作画も素晴らしく、これは映画館で観れてよかったなと思いました。
TVシリーズの放送が待ち遠しくなる1本でした。
製作陣の愛と熱をたっぷりお見舞いされましたし、ガンダムというシリーズに新しい風を吹かせてくれているなと思いました。
鑑賞日 1/17
鑑賞時間 17:40〜19:15
座席 P-36
何とも評価し辛い
少しネタバレを踏んでしまい、それってどうなんだ?と、不安と期待半々...
おもしれーじゃん!!
パラレルワールドというか異世界というか、今迄のガンダムシリーズより舞台背景を変えたこの作品、ホント斬新の一言。
鑑賞した人は、殆どが多分、出始めが、あれ?なんだこれ?と思ったに違いない。
色とりどりな塗装のガンダム、キャラのデザインが今迄のガンダム作品にでた登場人物にて出してるのになんで主人公クラスのデザインは違う?などとっつきづらいとこもあるけど
、そんなのお構い無しに、気にしなくなるほど面白かった。
GQ、……のGはあのガンダムシリーズの内容も
この作品に当てはめているのかな?
ともかく内容がいい。
今シリーズのオープニングとしての今回の作品、滑り出しは最高でした。
心配なのは、この素晴らしいオープニング後上手くコケないようにつなげるのはかなりのアイデアが必要だと思う。
次回も期待しています。
衝撃!まさかまさかのシン・ガンダム爆誕!!からの~ 最高です!
衝撃!
まさかまさかのシン・ガンダム爆誕!!
ファーストカット、サブタイトル表示の効果音からして、まさかの、ファースト・ガンダム!
単なるリスペクト流用かと思いきや、まともにファースト・ガンダムがリメイクされていて本当にびっくりした。
「どうせ、新作のキャラクター話、コロニーの日常で始まるんだろう」と、たかをくくってたので本当に驚きました。
続くお馴染みの・・・???マルチバースか!?
このファーストガンダム好きにはたまらない前半と、新たな展開が始まる後半、見事なバランスです!
単なるシリーズの冒頭数話の劇場公開では済ませられない、この期待感、高揚感!
さすがカラー、庵野氏恐るべし!
なぜ誰も拍手しない!!
最高でした!
本当に面白いのか?!
マルチバースってことかな?
ファーストに引っ張られてるというか、なんと言うか…。
なんだろうなスターウォーズ7〜9を見た時と同じ感覚。
宇宙世紀もマルチバースにしないと続かないのかな?
これ作るなら閃光のハサウェイの続き作って欲しかったな。
あ、あとこれテレビ版に続くんだっけ?テレビ版どうすんの?いきなり続きから始まったら意味わからないし、各キャラが唐突過ぎて楽しめないと思います。
宇宙世紀宇宙世紀言うから。。。
みんなが宇宙世紀宇宙世紀言うから、じゃあって、本気出したんだと思いました(笑)
こう言う世界線もあったのかもしれないって言う話の持っていき方は凄いなって思いつつ、ファーストガンダム知らない人はポカーンでしょうね。
アムロがいないとこうだったんでしょうね。
ZZガンダムでもジャンク屋がどうのって出てたので、この世界線だとこういう話があったのかもって思いながら見てました。
まあ、序盤のツカミはグッと来たのでテレビシリーズに期待します。
これを3話?に分けたら1話はわけが分からんでしょうね(笑)
楽しみです。
始まってすぐ背すじが伸びた
ゲームもしてない、ファーストと水星しか見てない、そんなワタシにははじまりの語りから劇伴などもう、ボルテージがグッと上がってしまう作品でした。前半はとりあえず世界線の異なるGundamに興奮させられ、後半はどう繋がるのかまだ未知数ではあるが、キャラもいい雰囲気でまた新たな物語がはじまる予感…TV放送が愉しみです。
いったいシャアはどこに?そしてどうつながるのかな愛媛みかん!
ぼちぼちガンダムだったけど、やはりこう云う路線は個人的には△
スタジオカラーの名が出て、ついに庵野氏がヤマトに続きガンダムも?と思ったら、どうやら舵取りではなく脚本と絵コンテ、いわゆるトップ下のポジションみたいです。『シン・ガンダム』的な見方をされそうですが、そこまでシンの色味は強くはない?かも。
TVシリーズの冒頭を劇場で放映する、おなじみのプロモ上映で、どんな話なのか期待値は高めでしたが‥‥
結局『好き嫌い』の話に終止するのでご勘弁願えれば幸いですが、まずこのメカデザインがキライです。ロボアニメでソレは身も蓋もない訳ですが、何だか提灯ブルマーに草履履きみたいな下半身のザクとか、エヴァ崩れのキモいガンダムとかダメでした。
最近のメカデザって、何であーもゴテゴテした線や突起物がやたらに多い複雑突飛なデザイン起こすんでしょう? そりゃファーストの時代は手書きで動かす事情からシンプルさが求められたでしょうが、今はCGだからとやり過ぎも甚だしいかと。
ところで冒頭サイド7からの『IF話』は要る? ファンの妄想にありそうな話かと思いますが、わざわざこんな伏線を張ったワリには同人臭いし、改変するくらいならない方が良いと思いました。
また、後半からようやく本編に移りますが、これがマタコレ?感『非合法の決闘競技』。SFファンタジーである以上、荒唐無稽なのは当然ですが、こうも現代科学的根拠無視のリアリティに欠ける作話は趣味外で、この点だけはガッカリでした。本作がチート能力のJKが無双するストーリーであればナシかな‥‥
ただし『今の時代はコレがトレンド』と言われたら反論できません。自分が駄目だっただけで、水星の魔女ファンの方には結構ウケる内容だと思われます。
一方、スクリーンいっぱいに広がるビジュアルや戦闘シーンなどは、サスガに躍動感のある良い動きをしてたと思います。ただし冒頭の紙芝居は微妙。また各キャラクターの雰囲気や表現の見栄えも個人的には問題ナシでした、シャアだけは浮いてましたが。
中の人問題、今回は『後継者』と言う意味では慣れればイケる? シャアの中の人は、ココ数年ずっと各作品でモブで下積みしてきた方の様で、池田氏に替わってシャアを受け持ち、人気声優となるチャンス到来?でしょうか。銀灰の〜では主人公(男)となってましたが、この作品は全く知識がありません。
と言う訳で、作品の根幹であるストーリーのネタとメカデザインがダメだった事で、個人的には微妙でした。ORIGINは良好でしたしTHUNDERBOLT、ハサウェイ辺りもシックリ来るのですが、他は‥‥て感じです。であれば、SEEDも良い線行ってたのかなぁ‥‥
ファースト原理主義者もニッコリの出来
冒頭いきなりファーストのあのナレーションが流れた時は、庵野がやりやがった!と毒づきそうになった。
だが、そういえばこの人たちって元々ダイコンフィルムでパロディをやりたい放題やった関西ノリがあったわ〜と思い出す。
すると、今観ているアニメは本気なのか冗談なのか分からなくなってしまい、気がついたら思わず笑顔で爆笑していた。
だって、所々リファインされていたとはいえ、BGM、SE、構図から何から何までそっくりそのままだったから。
まるでシン・仮面ライダーである。
なるほど今回は「ぼくのかんがえたがんだむ」路線で行くのねって感じで、ファーストリファインパートは大変興味深く観れた。
というのも、あの世代の連中がどのようにファーストを観ていたか、ほんの少し垣間見えたから。
ただ、ジークアクスパートはフリクリやトップをねらえ2!の焼き直しのように感じて、ノリで道理を突っ切るのねって感じでアニメの出来としては普通だった。
これから乞うご期待って感じです。
今作の一番興味深かった部分は、ファースト世代のアンタッチャブル的な存在の古谷徹、池田秀一がいなくてもちゃんとファーストのリメイクはアリだって確認できたことだろう。
今作のシャアはちと迫力不足だが、おじいちゃんの声よりもやはり若い人の声のほうがキャラによく馴染んでいた。
これならファーストをリメイクするのも全然アリだし、なんならまだ手垢のついてない新人声優がアムロをやって新しいファーストを作ってほしいとさえ思った。
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