「 冒頭から主人公・アマテの新・物語から始まるのかと思いきや、昔懐か...」機動戦士Gundam GQuuuuuuX Beginning hiroishiさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5 冒頭から主人公・アマテの新・物語から始まるのかと思いきや、昔懐か...

2025年2月2日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

単純

興奮

 冒頭から主人公・アマテの新・物語から始まるのかと思いきや、昔懐かしい1stガンダムの第一話ベースの新?シナリオからスタート。ザクの駆動部や推進機構がリアルであり、今らしさを感じる一方、庵野氏の参加もあってか、シン・ウルトラマンや、シン・仮面ライダーと同じく、ワザと当時を思わせるカット割りや演出を誇張再現して遊んでいます。最新のVFX・アニメでの再現映像を期待して観にいく私にとっては、毎度冷めるのでやめて欲しいです。
 第1幕は1stを深く知っている人には「これだけいてランバ・ラルは出ないのか」と思うし、浅い人は色んなキャラクターの登場に「誰、この人?」と置いて行かれるしで、中途半端なIF物語を作ったものだなと。棒読みのシャアも耳に障ります。(声優さんの力量ではなく、キャスティングの問題)
 第2幕はキャラデザインも変わって非常にコミックチックなストーリー。舞台がサイド6、出てくるロボット(MS)がザク調、ガンダム調だったのでガマンできましたが、1stガンダムのシナリオを変えてまでして出来た「新しい物語」は、ガンダムのブランドを借りた普通の今風ロボットアニメというレベルでしかなく、これまでのガンダムの世界感に落書きして自然消滅するような半端で危ういコンテンツの印象を受けます。
 第1幕はあくまで庵野氏の「もしも?お遊びコーナー」で、以上終わり。第2幕は「別物アニメ」と思い、心の安寧を図るばかりです。

hiroishi