「ここでは映画として評価します」機動戦士Gundam GQuuuuuuX Beginning くつむしさんの映画レビュー(感想・評価)
ここでは映画として評価します
映画好きとしてガチレビューします。決して逆張りではありません。
【Aパート】
噂通り庵野氏主導ならという前提で。シン・ゴジラは独立した映画として良質なエンタメ作。シン・ウルトラマンとシン・仮面ライダーは郷愁と偏執を氏と共有できればプロの作った同人作としてアリ。本作はその辺りのリスペクトは窺えない。ギミックとして機能しているとは思うが、ファーストガンダムを知らない人にとって魅力的なストーリーではなかろうし。Twitterのお漏らしから察していなければもう少し楽しかったのかもしれないが、それにしてもオールドファンサービスの域を出ないという印象。
【Bパート】
ここからが本筋なわけだが、若年層アニメファン向けと見れば新規層獲得のためには正解なのかな。よく分からんけど。絵面も演出も脚本も声の演技もオジサンがお付き合いするのは正直キツいノリ。Aパートから連なる謎解きやストーリーテリングの評価はテレビシリーズを待つしかない。見るかどうかは気分次第。凄く気になる!とはなってないのが今の正直な感想。
【総評】
私はいわゆるファースト世代なので、ガンダムがバンダイの看板コンテンツであるが故の展開の制約は百も承知だが、どこに訴求するのか絞りきれないのはもしや制作陣も歯がゆいのではないかと思っている。物語は創作者の意図の純度が下がると伝わらないし輝かない。
おまけ
【メカデザイン】
ガンプラモデラー視点で。プラモは人が作ったのを見て急に気になったりする事もあるので今後のラインナップ次第。
【追記】
ガノタ親父として再論考。ファーストTV未視聴の二男と感想戦やって思った事。シャリア・ブルを知らないで観ると分からない思惑が込められていたのでは。ジャブローでアムロを巡りニュータイプという言葉が使われ、宇宙に上がってからのキシリアの目論見描写、ザビ家の者でありながら正体を知った上でシャアを使い最初に送り込んだニュータイプがシャリア・ブルと初のサイコミュ兵器ブラウ・ブロだったわけで。アムロにとっては未知との遭遇なのにオールレンジ攻撃をかわし撃破というバケモノぶりが強調されたエピソード。その後もララァとエルメス、開発中のジオングにキシリアがシャアを乗せた事などに繋がってくる流れの端緒を担うキャラなのに、劇場版でバッサリカットされたことへの当時ファンだった現制作陣の挑発的意図の現れなのかも。もしそうならファースト世代だけが感知できるよう仕組まれた意図ではないか!あの人助演男優賞ノミネートでしょ。ちなみにドムがいいねは一致した。