「80年代の「俺設定二次創作同人誌」」機動戦士Gundam GQuuuuuuX Beginning 破雲泥さんの映画レビュー(感想・評価)
80年代の「俺設定二次創作同人誌」
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本編と物語全紙であるビギニングの二部構成
それぞれで評価が大きく異なる
物語の本筋はそれぞれのキャラクターの行動原理などの不足はあるものの
時代設定や世界観、非合法なMSバトル
キーアイテムとなるガンダムの存在など
TV本放送への布石として十分に気持ちを盛り上げてくれる
ものすごく鶴巻監督って感じで放送がすごく楽しみだ
ただ、冒頭に挿入されるIFの宇宙世紀であるbeginning
例えるなら「宇宙世紀の架空戦記」ともいうべきパートであるのだけど
ほぼセリフで済まされしかも異様に長くあまりに退屈で
プロの仕事とは思えない酷さだ
(本編へのつながりを考えるなら、
語り部はシャァではなくシャリアブルの視点であるべきだったのではないのか)
「そういうオタク話」みたいなことを監督が言っていたらしいけど
まさしくそういう内容ではあるのだけど
もうちょっと構成と要素を絞るべきだったのではないかと思わなくもない
しかしこのIFの宇宙世紀が構築されたことで
あと付け設定が増えすぎて疲弊した外伝展開に新たな風穴があき
F91以降に訪れる宇宙戦国時代が一足早くやってきたかのような
新鮮さがあるのは間違いないのでその部分は悪い事ではなく
本編の世界観を気持ちを新たに見られたところはよかった
でもせっかくの「ジオンが独立を勝ち取った宇宙世紀」という世界が
全く驚きも何もなかったのはがっかりだったなあ
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