「もはや推理サスペンスに対する拒絶」名探偵コナン 隻眼の残像(フラッシュバック) 今日は休館日さんの映画レビュー(感想・評価)

2.5 もはや推理サスペンスに対する拒絶

2025年6月5日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

物凄く久しぶりの映画館。
見たことないので履修の意味もあり『コナン』映画を初鑑賞。

思っていたより難解。そして乱暴。
このトンデモな感じを皆さん楽しんでいるのかしら?

前半のサスペンスの脚本はかなり複雑。しかも結構早いので、正直把握しきれない。
あんまりその辺の理解力がある方ではないのだが、にしても難しくないか?
子供なんて呪文聞いてるような感じでしょこれ。

この複雑で大きな風呂敷をどう畳むのか。ある種の見所だなぁと構えていたら、ほぼ雪崩で吹き飛ばす感じ。
どっかーん。いやはやパワープレイ。もはやサスペンスへのアンチテーゼ。しゅごい。

「司法取引に対する是非」という、脚本の妙なアクセサリー。本格派を気取るためなのか、サスペンスとしての意地なのか、そこまで固執する必要あったのかね。
後半の1.5倍速のような展開の速さは、最近のお客に合わせた工夫なのか。単なる時間不足なのか。

推理サスペンスの殻を被ったアクション映画、とするにしても、子供も見るものなんだし、もう少し映画としての質に気を遣った方が良いですよね。
サスペンスがしっかりしてるからこそ、ぶっ飛んだアクションとの落差も効いてくる訳で。

ずっと速水奨だけ面白かった。

今日は休館日