「ミステリーの内容は良かったけれど…」名探偵コナン 隻眼の残像(フラッシュバック) わんわんさんの映画レビュー(感想・評価)
ミステリーの内容は良かったけれど…
今回の映画は内容は面白かったけれど、
アクション要素が多すぎるのと、アクションの内容もコナンの身体能力がとんでもないレベルになってて上映中笑いそうになった。いくら隠れ公安だったとしても林の身体能力も異常だった。
あとはキャラ崩壊してるのでは?と思うほどキャラ解釈が違う。
当日行けなくなったサッカーのチケットを無理やり園子に売りつけたように見えたのと、園子が踊りながら大喜びしているシーンもなんだかおかしい。そもそも真さんはチケットがあってもデートでサッカー観戦は行かないだろう…。(園子のお誘いならいくのかもしれないけれど…)
最後の犯人を追いかけているシーン、
氷に乗って犯人を追いかけるコナン(前提がおかしいが…)に蘭が声かけするシーンは、コナン=新一と思っていないと出ないセリフなのでは?と思った。
長野県警も蘭も小学一年生に事件解決の希望をかけすぎ。
もうこの世界でコナンを小学一年生として扱っているのは小五郎しかいない笑
長野県警は原作でもコナンを少し頼りにしたり、大和が高明とコナンを一緒に組ませたりしているシーンはあるにしても、捜査会議に参加させるのはやりすぎじゃない?と思った。(今更ですが…。)
大友さんが号泣して懺悔しているシーンに空気を読まずに話しかけてくる越智さんも何この人?って感じだった笑
あとは公安が絡んだ事件であるが故に、
小五郎が謎解きをするようにコナンくんが導くのではなく、最後は新一がメールで真相を送り、それを読み上げるだけという雑な推理ショー。
今回は小五郎回だと思っていたので、個人的には小五郎が足を使って事件解決へ向かっていく姿が見たかった。
無理に安室さんを関わらせなくてもよかったよって思いながら見ていた。
あとはワニをすぐに殺害するのではなく、小五郎とワニのストーリーをもっと掘り下げてからでも良かったのでは?と思った。小五郎が自分が捜査したいというほどの関係性を小五郎のセリフのみでの表現だと、
小五郎と視聴者の間に温度差が生まれたように感じた。
個人的に良かったシーンは、大和と由衣が乗った車が犯人に銃撃されて爆破したところを元太と光彦が見に行ったシーン。光彦が捕まった時に元太が噛み付いて怯ませたり、
蘭が撃たれそうになった時も携帯で写真撮ったとか、警察に電話したとハッタリきかせたりできるようになったところに少年探偵団の成長を感じた。結果的に元太が噛みちぎった手袋の破片が決定的な証拠となったわけだし。
あとは、安室の声優が草尾毅さんに代わって初めての映画でしたが、全く違和感なし。
安室透・古谷零というキャラの名前も相まって声優交代には反対派でしたが、実際に登場して聞いてみると、
前声優の古谷さんはかなりお年を召した方だったので、
安室透の年齢的にはむしろ交代して良かったのでは?と思えてくるレベルだった。(草尾さんもお若い声優さんというわけではないですが…)
全体的に小五郎が銃の名手だったことを活かしたシーンや、ストーリーが二転三転して犯人が分かっていく工程はよかったし、犯人の動機もいつもよりきちんとあるように思った。
ただ、原作と監督とのキャラ解釈に乖離があるように感じられ、近年のアニオリにあるようなキャラ崩壊が見られるところが残念だった。
やはり原作通り、蘭はコナン=新一と疑ってはいるけれど確信には至っていないところは忠実に守るべきだし、
コナンはあくまで小学一年生である事を忘れてはいけない。見た目は子供、頭脳は大人である事を売りにしているんだから。
あとは長野県警が出てくることによって主要登場人物が増え、原作やアニメをきちんと追っていないと厳しいところが多く、最低でも風林火山の事件だけは見ておかないと、この映画の視聴は難しいと感じた。長野県警登場回は予習していったので大丈夫でした。
来年の映画も楽しみです!
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