「小五郎が魅せてくれる!」名探偵コナン 隻眼の残像(フラッシュバック) おじゃるさんの映画レビュー(感想・評価)
小五郎が魅せてくれる!
毎年恒例の劇場版「名探偵コナン」のシリーズ第28弾。今年も、行きつけの劇場は6スクリーンを駆使して一日32回上映のフル稼働です。競合を嫌ってか、同日公開作品はかなり少なく、その絶大な人気ぶりが窺えます。ということで公開初日に鑑賞したかったのですが、時間がとれず、2日目の午後回で鑑賞してきました。もちろん大盛況で、年齢や性別を問わず、たくさんのお客さんで溢れかえっていました。
ストーリーは、長野県未宝岳で捜査中の県警・大和敢助が、何者かが放った銃弾により左眼を負傷してから10か月後、野辺山天文台の襲撃事件の捜査のために現場へ駆けつけていた頃、毛利小五郎の警視庁時代の同僚の「ワニ」こと鮫谷刑事は、未宝岳の事件を調べる中で小五郎と会って話したいと連絡してくるが、約束の場所で何者かに射殺れてしまい、小五郎は事件の真相を明らかにし、親友・ワニの無念を晴らすために長野に向かうというもの。
今回はいつも以上に見応えがあり、大人の鑑賞にも十分に耐えられる仕上がりになっています。冒頭からスリリングな展開とスピーディなアクションで魅せ、つかみはバッチリです。その後も、事件の全容や犯人の動機もはっきりしない中、少しずつ事実が明らかになり、緊張感を保ったままバラバラだったパーツがしだいに結びついていくような展開が興味深いです。
正直言って、登場人物が多く、過去の因縁が絡んでいるために、事件の背景はけっこう複雑です。それでも、展開に合わせて人物を小出しに登場させ、うまく整理しながら描いてくれているおかげで、なんとかついていけます。終盤の真相解明も、二転三転する展開で最後まで飽きさせません。序盤から散りばめられた伏線を回収するように、事件の背後にある人間模様、さらには国家をも巻き込む真相を描き、脚本の巧みさを感じます。
クライマックスの荒唐無稽な怒涛のアクションは、個人的にはそれほど好みではないのですが、これまでの作品に比べればよかったです。絶妙な連携プレイのカッコよさ、キャラの秘めた心情などが感じられ、コナン君以外のキャラの見せ場にもなっているのが熱かったです。
本作では、多くのキャラに見せ場があったと思うのですが、中でも抜群にカッコよかったのが毛利小五郎です。劇場の宣伝パネルには「今回わたくし眠りません」とありながら、最初から酔いつぶれて寝て登場なのは笑えましたが、以降は一貫してシリアスモード!かつては警視庁きっての銃の名手であったというその腕前も遺憾なく発揮し、それでいてそれを自慢するでもなく、親友のためだけに奔走する姿が、マジでかっこいいし熱いです。
クライマックスシーンのおかげで、終わってみれば「おもしろかった」と言える作品ですが、やはりお子様には内容が難解すぎたのではないかと思います。長く続く作品なだけに、背景も複雑化し、ファン層も多様化しているので、ターゲットを絞りにくいとは思いますが、今回は大人向けのビターな作品であったと思います。これからお子様連れで鑑賞予定の親御さんは、そのあたりを承知した上でご覧になるといいと思います。
エンドロール後は、もちろんポストクレジットがあり、まだまだ明らかにされない過去や謎が興味をそそります。そして、1年後の最新作への期待も高まります。未鑑賞の過去作がたくさんあるので、少しでも予習・復習をして、来年に備えたいと思います。
キャストは、高山みなみさん、山崎和佳奈さん、小山力也さん、林原めぐみさん、高田裕司さん、速水奨さん、小清水亜美さん、草尾毅さん、緒方賢一さんら、テレビ版同様の顔ぶれ。ここにゲストとして山田孝之さん、山下美月さんが参加していますが、問題のないクオリティだったと感じます。
おじゃるさん
共感をありがとうございます
初日に鑑賞していましたが
バタバタしていたので本日レビューと
なりました(#^^#)
今回は眠らない小五郎さんが
元相棒の為に奮闘しましたね
館内も満員に近い感じで
その人気が証明された感じです。
長野県警の3人も
それぞれが苦悩しながら
事件解決へと流れてゆく
今回のゲスト声優の俳優さんたちも
なかなか良かったですね。
ラスト 絶妙な連携プレイ
同感です(^^)/
公安もかけひきが上手いですよね('◇')ゞ
映画チケットがいつでも1,500円!
詳細は遷移先をご確認ください。