「例年より地味め、コナンが一番怖い。」名探偵コナン 隻眼の残像(フラッシュバック) サイレンスさんの映画レビュー(感想・評価)
例年より地味め、コナンが一番怖い。
ここ最近のコナン映画の中では割と悪くないと思いますが、
良作かといわれればビミョーという感想です。
個人的には一度見られれば満足かなと。
色々思ったことはありますが、
一番印象に残った感想としては…
『誰よりもコナンがこわすぎる』。
自分に盗聴機を仕込んだ公安を逆に手玉に取り、
国家権力の暗部を手足のように使い、
初対面の隠れ公安に真顔で近づき
淡々と正体がバレてる事や協力してもらう事を語る。
正直、犯人よりも主人公にサイコパス味を感じました。
木をへし折る威力のサッカーボールを
とっさにバイクの前輪で打ち返し、
身体にサブマシンガンや爆弾を暗器のように仕込み、
毛利蘭の空手をいなすレベルの激強犯人。
小五郎の元相棒で隠れ公安のキャラを
開始5分で即退場させるという贅沢な使い方。
…今さらツッコんだら負けなのでしょうね。
江戸川コナンの『保護者』である毛利蘭が
コナンが捜査に加わる即興芝居に協力したり、
易々とコナンが自身の目や探偵団から離れて
捜査に入る事を了解するのは違和感がありました。
これも今さらなのですが。
雪崩を誘発する装置が出てくるのですが
そういうのって機械の位置的にも
自分の山小屋に向けて雪崩を発生させないよう
あらかじめ設計・配置されると思うのですが、
そこのところどうなんでしょうね。
あとその発生装置が銃の形をしてるので
『あれは本物の銃なのでは?』的なシーンがあるのですが
それは今目の前にあるのだから
確認すればいいのでは?と思いました。
やはりといいますか、
今作も蘭はアクション要員でした。
自分としては『ヒロイン・毛利蘭』な映画を見たいのですが
もう何年それが無いことやら。
そんなに需要ないんですかね。
とはいえ近年の作品の中では
ミステリー部分にそこまでハテナは浮かばなかった方だし、
今のコナン映画にありがちな
『アクションに偏りすぎてミステリー部分薄いな』
的な悪い印象もなかったので
ハマる人にはハマる作品だと思います。
まぁ『アレちょっとおかしくない?』とか
『この人よく生きてたな』とか
なんだかんだ色々思いましたが、
それはもうコナン映画のご愛嬌ですね。
例年よりは規模が小さく(毎年規模が大きすぎるのですが)
タイトルに書いたとおり
『TVSPでいけそうだな』と思う事もありましたが
あまりに規模を大きくしすぎるよりかは良いかもです。
長々と書きましたが、
そもそも初期の作品以降は
ミステリーとして期待できる事があまりなく、
アクション映画として見ないと
ガッカリしてきた歴史があるので
今年もなんとも…という感じでした。
もちろんあくまで個人の感想です。
コナン映画好きな方々申し訳ありません。
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